【902/1096】成功とは自分を好きになること
十数年前にマヤ・アンジェロウという詩人を知って、自伝を読んだ。
そのマヤが「成功とは自分を好きになること」と言っていて、それはいったいどうやってと途方に暮れたことを思い出した。
マヤは8歳のときに性的虐待を受け、裁判をし、その犯人は釈放されたけれど、おそらくマヤの親族によって殺されたという経歴を持つ人で、子どもに対する性暴力に関することを学んでいる経緯で出会った。
あの頃、私は成功には程遠いと思った。
けっこう絶望的に思った。
最近、
私は自分のことが好きだし、
自分のしていることが好きだし、
自分のやり方が好きだ
と思えるようになった。
好き、というよりか、これであるなという感覚ではあるが、
マヤ・アンジェロウが言っていたことはこういうことかもしれないと思う。
だんだん変化して、そうなった。
自分のことが好きになんてなったら、ナルシシズムの気持ち悪さとか、自分勝手さとかわがままさが大挙して押し寄せてきてやばいんじゃないかと思っていたけど
そんなことはなかった。
自分が好きになっても、改善するところは山のようにあり、人生ずっと続くであろうと思う。
自分のことが嫌いで嫌いでたまらなかった時に比べて、ものすごく楽になった。
あの頃よりもずっとずっと健康になったし。
だけど、自分のことを好きになろうとして、がんばったわけではない。
マヤ・アンジェロウの言葉のとおりに成功しようとがんばったわけでもないし、成功したいと思っていたかというと、そうでもなく、言葉自体も忘れていた。
毎日、毎日、地道に自分の呼吸に向き合って、地味に身体を動かして、すこしずつ体験を増やしていった。
体験して直面した。
それを繰り返していたら、こうなったと言う感じがする。
あんまり表立って宣言することでもないが、
内心にこれがあるなと思う。
変化を認識するというのは、大事だ。
では、また。