【298/1096】わたしの欠点よりもわたしの長所に注目してほしい
298日目。セルフケアはゆとりを持つこと、ということの意味が深く理解できる日。ゆとりがあると、急に楽になるなあ。
欠点を探して指摘するほうが、長所を探して褒めることよりずっと容易い。
ベストセラーの「嫌われる勇気」の著者の古賀さんがこんな記事を書いていた。
ネガティブな言葉は多種多様で、面白く笑える。
お笑いのバラエティで人を貶めるようなネタで大笑いしている。
自分の中にもそれを揶揄するような薄暗いところがあるから、それを表現されていると痛快さがあるのかもしれない。
そして、そこら中にネガティブなネタは転がっている。
それに比べて、長所と強みを引き出すのは、引き出す側にスキルがいる。
相手を良く見ていないとできないし、古賀さんも書いていたが、「いいこと」や「あかるいこと」、「前向きなこと」はそもそも語彙が乏しい。
エンパワメント・センター主宰の森田ゆり先生は、エンパワメントな関わりは「Validationすること」から始まると言っている。
(Validationの日本語訳は、「承認する」「検証する」とからしいのだが、それだとちょっとニュアンスが違うということで、英語のまま使うか、「有効化する」という日本語訳が一番適しているらしい。)
傾聴と助言は、誰でもできる。
この人の強みはなにか?を探し、Validate(有効化)するのが専門家の仕事である、と言う。
口に出せないニーズをアセスメントして、本人にフィードバックし、ヘルプを求める力を引き出すのが専門家で、「助けて」を言えないことを責めるような風潮に警笛を鳴らしている。
このValidationの練習をしているのだが、本当に自分の中の語彙力の乏しさにびっくりする。
だから、いま、必死にポケットにValidationできる言葉を入れてためている。
とは、ニュージーランドの先住民のマオリ族の長老が言った言葉だ。
マオリ族は、落第者だと否定的な面、欠点、弱点ばかりを指摘され続けて、言葉と文化を奪われた。
その復興に生涯をささげた人の言葉だ。
黒人女性作家、詩人、公民権運動活動家、そして歌手のマヤ・アンジェロウも「否定は憎しみに通じる毒」だと言っていた。
「Validationすることは、相手の存在を有効化することで、無効化しないということだ」
ということに気づいて、ハッとした。
無効化しない。
つまり存在の認識をしないで、話をしないということだ。
ものすごく当たり前だが、「相手がいる」ということを身体(肉体と精神)を使って認識するということ。
そこから、コミュニケーションが始まるのだ。
そのコミュニケーションは、その相手の長所や強み、可能性を引き出して、拡げていくのだ!
そのためにポケットいっぱいに言葉をつめこんでおこうと思う。
では、またね。
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