稲垣えみ子著「家事か地獄か」/便利を捨てた結果辿り着いた境地とは。
50歳で退職した元敏腕編集者の稲垣さん。いわゆるFireを実践した方でしょうか。
以前、ご著書を読んだ事がありまして、これで2冊目になります。
早期退職しお給料がなくなったので高給マンションからクローゼットもない老朽ワンルームマンションに引っ越しをした稲垣さん。(独身。)
引っ越しを機に、、というより、新居に物理的に入らないそれまで買い集めてきたたくさんのモノを片っ端から処分したそうです。
凄いですよ〜、半端ないですよ〜。冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、掃除機、などなどを次々に手放した。その結果不便になるどころか逆に家事が楽になりそれまで忌み嫌っていた家事が大好きになったというのです。
掃除機がないから、箒でさっと掃いて拭き掃除をする。洗濯機がないから毎日手洗いをする。
冷蔵庫がないから作り置きできない。毎日買い物に行き、その日の分はその日のうちに消費する。
タオル、布巾、雑巾類はみなひとつだけ残して全捨てしたそうです。
1日の終わりには、蛇口もガス台も流しも全てキュッキュッと布巾で拭き最後にその布巾をじゃぶじゃぶ手で洗ってベランダにパシッと干す。それが最高に気持ちよく楽しいといいます。
↑確かに‼︎
掃除機をかけなきゃと思うと憂鬱になる。うんうんなるなる〜^^;
<稲垣流の極意>
◆「便利」をやめる。
家電を手放した事で作業がシンプルになる。
◆人生の可能性を広げない
欲しいものを追い求める生活をやめた。ご馳走を求めるのもやめた。その結果家事も減り生きる事自体が楽になった。
◆家事分担をやめる。(稲垣さんは独身なので家族を持つ方への提案という事になります)
※夫の実家の夕食の片付けがまさにこれでした。誰か1人が全員の食器を洗うのではなく、全て各自が自分のお茶碗とお椀と取り皿とお箸を洗うのです。(鍋などは別)凄くシンプル‼︎
洗濯物も自分のは自分で洗うのが本当なのかも。ちなみに私は乙女?だった頃、入浴ついでに自分の下着と服は自分で洗っていました。
定年後に限らず何が起きるかわからない混迷の時代。
周囲がどうなろうと自分の力で自分の人生を幸せにできる力が必要。
お金に頼らず自分で自分の生活を整える手段を持っている事は、理不尽な困難さをどうにか生き延びるための超有力な助っ人になるはず。
稲垣さん曰く、「買うという行為そのものが、かつてはキラキラした楽しみだった」のが、今ではヤバすぎる要注意行動になったと。買うという事が人生を豊かにするという価値観が180度転換。モノが増え生活が複雑になり掃除が大変になるという悪循環に気づいた。
今まで、可愛い!と思って飛びついていた食器や調理道具や流行の服やアクセサリーは「地獄への切符」
耳が痛い^^;
かくして、稲垣さんはご本人も意図していなかった無我の?境地に達したようです。
曰く、いまや江戸時代のような暮らしを実践しており、それが最高に気持ちいい。お金はかからないしノンストレスだと。
こうして稲垣さんにとって、
家事は生きていく上での大きな喜びとなったのだそうです。
家事とは、生きていくモチベーション。家事があるって素晴らしい‼︎
家事があるから私は生きていける‼︎
という事らしいです^^;(傍観者的感想w)
家事が大嫌いな私としては少々絶望的な気持ちになって来ておりますが^^;
でも、少しでも綺麗にするにはズボラな自分を改め、まずはガラクタを捨てる決心をばしました。(主婦を何十年もやって来て今頃何言ってんのという感じですが)
稲垣さんのように、全捨てなんて出来ないけれど、やはり何年も使っていないものは捨てないと、ですね。
まぁ、読み終わったので数日でサクッと忘れそうですが^^;
一応ゴミの日にはガラクタを捨てるようにしている今日この頃です。
過去記事↓
最後までお読み頂き
ありがとうございました❤︎
あなたの生きるモチベーションは何ですか?^^
【お礼の言葉】
最後になりましたが、前回の膀胱炎の記事にたくさんの経験談やお見舞いのお言葉を頂戴しありがとうございました。
昨夜最後のお薬を飲んだらだいぶ良くなって来ました。
引き続き、水分を十分に摂って気をつけて生活していきたいと思います。