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お仕事の自己紹介|ヨガインストラクターのmayumiです。
私は複数のライフステージで活動していますが、今日は、ヨガインストラクターとしての私についてお話ししたいと思います。
1.ヨガとの出会い
20代の頃、キックボクシングにどハマりして毎週末にみっちり練習していました。
でも、私は何をやっても習得に時間がかかるタイプで、いつまで経っても体の軸が安定しませんでした。このままキックボクシングを続けても上達しない気がして、何か違うアプローチを試したいと思ったとき、友人の紹介で始めたのがヨガでした。
キックボクシングに通いながら、時々ヨガスタジオにも足を運びましたが、キックボクシングの激しい運動に比べると、ヨガは運動量が少なく、動きもなんとなく地味。そのため、当時の私は「こんな運動に意味があるの?」と疑問を持ちながらも、2年ほどなんとなく通い続けました。
その後、妊娠・出産で、しばらくキックボクシングをお休みすることに。産後、少しずつ運動を再開することになり、体力も落ちていたので、とりあえずヨガから始めました。
すると、産後の心の不安定が続いていた私が、ヨガをするとその日だけはすごく調子が良くなったことに気付きました。
「あれ? もしかしてヨガってすごくない?」
興味を持つと、一気に突っ走るタイプの私は、ヨガのことをもっと知りたくなりました。
そして、ちょうどそのタイミングで通っていたスタジオで養成講座が開催されることを知り、私は約半年間、ヨガにどっぷりと浸かりながら学ぶことになります。
2.ヨガインストラクターを目指したきっかけ
インストラクター養成講座修了したものの、当時会社員だった私は、副業が許されておらず、インストラクターとして働くことはありませんでした。というよりも、人前に立つことが怖くて、インストラクターとして挑戦する勇気もなく、「副業ができない」を言い訳をしては逃げてたのです。
養成講座から時間が経ち、あれだけ真剣に学んだはずなのに、生徒として時々スタジオに通うだけになり、次第にヨガへの熱意も薄れてゆくのでした。
そんな中、2016年に熊本地震が発生しました。
夫の実家が熊本で、地震が起こった2日後、私は居ても立ってもいられず、熊本へ駆けつけました。
(当時は、物資を直接持ち込むことが、現地の物流を混乱させ、適切な支援活動を妨げる可能性があることを知らず、この行動が適切でなかったことを反省しています)
倒壊した建物や、ひび割れた地面、がれきの山を見て
「私に何かできることはないだろうか?」
と考えた時に、急にゾッとしました。
当時、私が12年間続けていたシステムエンジニアの仕事は、こんな災害の場面では何の役にも立たないことに気づいたのです。
街の復旧が進んだ時には、もしかしたら役立てるかもしれない。しかし、電気が復旧していない時に、パソコンができるからと言って何の役にも立ちません。もちろん、物資の調達や片付けの手伝いなどでできることもありますが、けれども私は「自分だからできること」を見つけたかったのです。
電気がなくても、何も道具がなくても、自分の体一つあれば、誰かの役に立てる存在になりたい。
心からそう強く思うようになりました。
人生は本当にうまくできていて、必要なタイミングで必要なご縁が訪れるものだと思います。この頃、尊敬する師と出会うことができました。
その師はヨーガ療法士で、東日本大震災やネパールの震災の際に、被災された方々のためにヨーガ療法を使ってストレスケアを行っていたと聞きました。
その話を聞いて、「ヨガってそんなこともできるんだ」と感動し、心の中で再びヨガへの興味が復活しました。
そして、心の片隅で「もう一度、ヨガと向き合いたい」という思いが沸々と湧き上がったのです。
そして、40歳で会社を退職し、独立したタイミングで、ずっとお世話になっていたヨガスタジオのオーナーから「インストラクターやってみない?」とお声がけいただき、今が挑戦するときなんだと思い、この道へ進みました。
3.これまでのヨガの学び
■インストラクター養成コース修了
所属しているヨガスタジオはアイアンガーヨガをベースにしており、アーサナのアライメントやティーチングの基礎をしっかりと学びました。
■内臓マッサージヨガ養成コース修了
■筋膜リリースヨガ認定講師
■経絡ヨガ認定講師
■ツボヨガ認定講師
■YIC(ヨーガ教師養成講座)修了
その他にも、解剖学や疾病別の症状に合わせたヨガ、ヨガ哲学の実践、マインドフルネスストレス低減法(MBSR)の実践など、日々学びを深めています。
4.ヨガクラスで大切にしていること
「体への感謝」
解剖学を学んでいると、「人間の体って本当によくできてるなぁ」「人間の進化ってすごいなぁ」とよく感じさせられます。
そして骨、筋肉、関節、筋膜、内臓などの働きに「君たちがいてくれるから私の体がこうして動いてくれているのか」と感謝したくなります。
だからこそ、日々この体を労わり、ケアし、大切にしていくこと。
そしてその方法を伝えていきたいです。
「変化」
一回のレッスンの中で、ちょっとした動き、ちょっとした意識が、体に驚くほどの変化をもたらします。体だけでなく、心もまた同じです。心や体は常に変化し続け、必死に「良い状態に戻そう」と頑張ってくれています。
少しでもその変化に意識を向け、自分自身の内側からの声に耳を傾け、変化を感じてほしいと思っています。
「気づき」
変化に意識を向けることで、さまざまな気づきが生まれます。
体が変わろうとしていること。
心が柔軟になっていること。
足りないと思っていたものが実は満たされていること。
価値観に変化が生まれていること。
一回のレッスンの中で、どんな小さなことでも、一つだけでも、自分自身に新たな気づきを得るきっかけとなれば嬉しいです。
「中庸」
「中庸」とは、物事の極端を避け、偏らずに心地よいバランスを見つけることを指します。
たとえば、正しいことだけを追求するのではなく、時には「正しくないこと」も経験することで、自分にとって本当に必要なバランスを知ることができます。クラスでは、皆さんに選択肢を与え、「どちらが正解か」ではなく、「今の自分にとってどちらが心地よいか」を感じてもらいたいと思っています。
「こうしなければ」ではなく「これでもいっか」を大切にしています。
「楽しさ」
なんといっても最終的には、ヨガを楽しんでもらいたいです。
ヨガを楽しむことが、日常生活にも楽しさをもたらし、毎日の中で喜びや満足感を感じられるようになってほしいと願っています。
多くの方が健康のため、ダイエットのため、何かの目的のためにヨガを始めることが多いかもしれません。でも続けていくうちに、「ヨガそのものが楽しい!」と感じられるようになり、気づけば健康やダイエットといった結果が自然とついてきた。そんな風になってくれたら最高だなと思っています。
5.今後やっていきたいこと
私は将来的に、一人一人の心と体に合わせたオーダーメイドヨガを提供していくことが目標です。クライアントの体の不調や心の状態、生活習慣などを丁寧にカウンセリングし、その人に最適なヨガを処方する形で、心身の調和を目指します。単にポーズを行うのではなく、個別のニーズに応じたサポートを通して、生活全体をより健康的で豊かなものにしていきたいです。
また、私自身が統合医療や東洋医学の教えに救われたこともあり、その知識を深め、今後は鍼灸の道を学ぶことを目指しています。この学びを通じて、より多角的な視点から心身の健康をサポートできるよう努めていきたいと考えています。
6.メッセージ
ヨガインストラクターと聞くと、多くの方は完璧な健康や美しさをイメージするかもしれません。私自身もインストラクターになったばかりの頃は、「そうならなければ」と思い込んでいました。
でも、実際には完璧からは程遠く、むしろ日々の中で心や体の不調に直面することも多々あります。
そんな私だからこそ、ヨガを“自分の不調や心の課題と向き合うための道具”として大切にしています。
ヨガを通じて、心と体のバランスを整え、日常の中でのストレスや不調に立ち向かう力を養っていく。そしてその自分自身の経験と実践をもとに、身近な家族や友人、ご縁を持ってくださった皆さんが、少しでも日々を生きやすく、楽しく過ごせるお手伝いをしていきたいです。
私の伝えるヨガが、皆さんにとって心の支えとなり、豊かな日々を送るための力になれることを心から願っています。