A子は怖い人ではなく怖がってる人?
私は去年、疫病がきっかけでパートの仕事を辞めることになった。
その時の仕事仲間と話す機会があった。
その人は社員だったので今もまだ仕事を続けていて、話題はもう1人いた社員の話しになった。
もう1人いた社員を仮にA子とする。
A子はかなり癖が強かった。
私も在籍中苦労させられた。
とにかく自分は正しい。
気分にムラがある。
お客さんへの好き嫌いが激しい。
自分は間違えていないと思い込んでいるから、お客さんにも自分の正しさを証明すべく会社への不満を話すような人だった。
結局私が辞めてからしばらくしてA子も転職して行った。
なので今も社員として残っている人と初めてA子についての話しをしたことになる。
今回話してわかった。
2人ともやっぱりA子のことは苦手だった。
私はひとこと。
「A子もったいないよね。仕事は出来てたのにね」
と言ったら
それを聞いた彼女は
「え?そうかなぁ?仕事が出来る人がお客さんに自分の会社の不満なんて言わないと思いますよ〜」
そう答えた。
確かにその通りだわ。
そう思った。
とにかく去年までの私は今ほど自分軸がしっかりしていなかったので、A子は怖い人だと思い込んでいた。
しかし、今回こうしてA子の話しを2人でしているうちに果たして怖い人だったのか?
会話をきっかけに疑問に思うようになった。
いや?
A子は怖い人じゃないんじゃないか?
実は怖がってた人なんじゃないの?
私はそんな思いが浮かんだ。
攻撃されないように相手にまず先制パンチを喰らわす。
小型犬が大型犬に向かって吠えまくる。
そんな様子が頭に浮かんだ。
実は相手は攻撃なんかしてこないのに…。
彼女1人が勝手にそう思い込んで怖がる気持ちが攻撃に表れていたのだとしたら…?
今残っている人とは、私がお客さんとして再び顔を合わす機会が多いのだが彼女の一言が無かったらA子について改めて思うことも無かっただろう。
「疫病の流行する前くらいにお店が忙しくなったら、まゆみさんに再び戻って来て欲しいなぁ。私、また一緒に仕事がしたいです」
そう言ってくれた。
私も彼女と一緒に仕事をしてみたい。
去年から随分成長した私がかつてと同じ内容の仕事をしたら、一体どんな変化が見られるのか?
それを自分でも体験してみたい。
そう思った。
A子は今までにも何度も転職しているようだ。
それはそうだろう。
周りの人を責めてばかりではどこに行っても誰と仕事をしても続けることは難しいと思う。
「本当は自分が変わらないと、何も変わらないんだよね」
そう口にしながら、なんだか自分でも不思議に思えた。
もう私は自分軸で歩き始めているようだ。
幸せをありがとう。
読んでくれてありがとう。
出会えたご縁に感謝します。