トルコに行ってきたよ(4日目)
4日目
はい、4日目。長い。ほんとに長い。5千字近いです。うふふふふ。
夜ご飯食べてないので、お腹空いたと朝ごはん。
一応観光するか、とトプカプ宮殿に行ってみる。
その前に、コンシェルジュさんに教えてもらった薬局でkolonya を購入。
これだけはどうしても欲しかったのでとても嬉しい。
トプカプ宮殿にはBeşiktaş から出ているお船にのって行くのがいいらしいので、イスタンブールシティカードをアクティベートして、乗船。きのうアクティベートしておけばよかったんですよね…。まぁ済んだことを言ってもしょうがない。
Eminönüまでお船で行ってそこから、路面電車に乗ってSultan Ahmet まで。
そこから、てくてく歩く。
結構な坂ですねと無心に歩く。途中迷いながらも、何とかトプカプ宮殿に到着。
9時を少し過ぎたくらいだったおかげか、チケット売場にもそれほど並ばずに購入。320TL。日本円換算でも結構するなと思いつつ、音声ガイドを借りに行く。
「パスポート」
えっ!?
「ないなら100ユーロ」
や、デポジットだとわかってるけど。抵抗を感じつつパスポートを預ける。よかったパスポート持っていって(3回目)。
そこまでオスマン帝国に萌えを感じていないので、へぇー(低温)と思いつつ見学。
途中、Fatih Sultanパビリオンなるものが有ると書いてあるので、テンション高めに行ったら、入れない。
警備員さんに
『えーと、修復中ですか?』
『そうです』
『あぁ…ありがとうー』
ニューエクスプレストルコ語のミキちゃんのスキットが役に立ちました。ありがとうニューエク。
わりと、普通のテンションでみてまわる。こういうのやっぱりガイドさんと回ったほうがいいんだろうな、もしくはオスマン帝国外伝とか見てきたほうが、とか思いながら見学。
一通り見て、出口へ。預けてたパスポートを返してもらって、アヤソフィアへ。
中に入るものすごい行列を見てうんざりして、外から見学。
「あーこれが、征服を成し遂げたCem君(違)が感極まってたアヤソフィア」
とか思いながら、写真。
ネトフリのオスマン帝国が全てのきっかけなんだから、アヤソフィアを先に見学したほうが良かったのでは?と思ったけど、ルメリヒサル見れたし、まぁいいや。
アヤソフィア近くのにゃんこ。
人の流れにのってブルーモスクへ。スカーフせっかく持ってきてたのに忘れてしまってお借りする。
きれいだなと思いつつも、ここも修復中なので、よくわからない。アヤソフィアもお外は修復中ぽかったし。
トプカプ宮殿もみたし、アヤソフィアも(外から)みたし、ブルーモスクもみたから、これで、ちゃんとイスタンブル観光(も)したって言える!
さて次何しよう。
タクシムでも行ってみるか。
イスタンブールシティカード、アクティベートしたから、バスにもちゃんと乗れるよ。地下鉄にもね!
GoogleMapでバスを調べて、運転手さんに
『タクシム行きますか?』
『行くよ』
よかったと座ったら、隣の女性からも
『私もタクシムに行くよ(から大丈夫)』
と言ってもらえる。
あんまり書いてませんが、これ以外にも空港でもアンカラでもイスタンブルでもいろんな人に助けられております。ありがたや…。
タクシム広場
と近くのドラッグストアに落ちてたわんこ
と、お昼ごはんがわりのバクラヴァ
初めて食べたけど美味しかった。にしても甘かったけど。
つい、紅茶を選んだけど、コーヒーにするべきだった気もする。
食べきれなかったバクラヴァは包んでもらって、地下鉄で行けるショッピングセンター行ってみるか。
大江戸線かよってくらい深い地下鉄にのって「初級トルコ語のすべて」に出てきたここ。
旅程を共有してた母親から「本屋にばっかり行くのね」と言われたけど、ここでも本屋さんに行きます。
『ガラスの動物園ありますか?』
『ないですね』
……。
ここの本屋さんには雑誌がたくさんあったので、Metinさんが表紙のGQを買って帰る。
とりあえず、お目当ての雑誌が1冊だけでも買えて良かった。雑誌も本も見かけたときに買え、ということがよくよくわかりました。
スーパーが入っていたので、バラマキ用のお土産を買って早々にホテルに帰る。
だって、今日は、Sırçaの舞台なので。
私にとって、アヤソフィアもトプカプ宮殿もブルーモスクも、添え物で、これがメインです。
チケットとプレゼントとお手紙用意して、とりあえず緊張しながら準備。
チケットは、映画と同じく買ったときに登録したメールアドレス宛にeチケットが送られてくるので、入場するときに、見せればOK。
21時スタートなので、まぁ1時間前くらいには開くだろうから、20時位につけるように動こう。
劇場はイスタンブル市内から離れたところにあるので余裕を持っていこうと19時半くらいにお部屋を出る。
ドアマンさんに
「(印刷した地図を見せつつ)ここに行きたいからタクシー呼んでもらえますか?」
とお願いする。ちょうど忙しいタイミング時間だったみたいでタクシーがなかなか捕まらなくてしばらく待つ。
ようやく来てくれたタクシーに乗って劇場へ。
GoogleMapで調べたときは所要時間30分位だったけど、渋滞しててなかなか動かない。焦る。
タクシーの運転手さんはサービス精神旺盛なのか、なんなのか、どこから来たんだ、何しに行くんだ、日本人か、トルコのどこに行ったんだと聞いてくる。
うん、あのね、今、まゆみちゃん、間に合うかどうかすごいドキドキしてるから正直そんな会話する余裕ないんだけど…。
でも、日本企業で会社員をやってきているので、『うん、日本から来たのー、アヤソフィア行ったよー』とにこにこしながら答えてしまう。
舞台に行くんだ、と言ったら、一人か?と聞かれる。そうだよ、全部一人だよ。一緒に舞台に行く友達なんかいないよ。
一番のトラップは現金オンリーだったことかな。
『75TL』
『クレジットカード使える?』
『現金のみなんだよね』
はぁ!?いや、最初に確認しなかった私が悪いんだけど。手持ちの現金でギリギリ足りたので助かった。心臓に悪い。
なんだか、舞台を見る前にやたら疲れて、劇場へ。
疲れてたけど、この看板みたら、一気にテンション上がる。
劇場に入る前に手荷物検査。
カバンの中身を見せてと言われたので、ショルダーバッグの中身をみせると、手にさげてたプレゼントもと。
『これ、なに?』
ショッパーはリボンで上部を結ぶタイプだったので解きつつ(苦労して結んだのに)、
『えっと、プレゼントと手紙…』
なんだか恥ずかしい。
さて、入場できて終わりじゃない。
プレゼントと手紙渡せるかな?
スタッフさん的な人を探して話しかける。
『すみません…あの、わたし、これ、日本から…プレゼント…持ってきて…えーと…』
きょとんとした顔だったので、英語に切り替える。
「これ、日本から俳優さん宛へのプレゼントとして持ってきたんです。渡したいんですけど…」
英語わかってくれて、舞台のマネージャーさん的な人を呼んでくれる。
その人とお話して?と言われたので、英語で話していい?と断ったうえで、
「日本から持ってきたプレゼントと手紙を渡して欲しいんですけど、」
「日本から。へぇ…。で、誰に渡したいの?」
「えっと、Cem君に」
「わかった。Cemね。でも、君じゃなくて、私が渡すことでいい?」
もちろんですとも!(ものすごい勢いで頷く)
『ありがとう!!ありがとう!』
飛び上がりたいくらい嬉しいというのはこういう時に使うんだろうな。
トルコに来たかいがあった。
もうリアルに泣きそう。
あのときのマネージャーとスタッフさん本当にありがとうございました!
あなた方にいいことがたくさんありますように。
浮かれたテンションのまま劇場へ。
今日の席はD26。
日本で舞台に行った経験少ないからわからないけど、めっちゃいい席じゃない?
席からの眺めはこんな感じ。
劇場の評判みると、劇を見るため席じゃない云々書いてあったりする。座席は固いかなと思うけど、こんなもんかなぁ。まぁなにせ20時間飛行機乗ってきてますから。2時間くらい我慢しますとも。
当日の客層については、Twitterで散々愚痴ってるのでここでは書かない。
21時少し前位にAsliさんが登場。ガラス細工を磨く。
ここはSırçaのオリジナルの演出だと思う。この他にも第1幕と第2幕のインターミッションの時に、Cem君とAslıさんが登場して、劇を続けてたけど、隙間を埋めてくれる良い演出だったと思う。
んで、冒頭のトムの独白から劇がスタート。
舞台にトムが現れた瞬間泣きそうになる。
このために、君の舞台のためだけにトルコに来たんだよ。
タバコを吸う姿も、父親からの手紙を読む姿も、もう、全部かっこいい。
4列目で充分舞台に近かったんだけど、真ん中近い席だったのでCem君のお顔がまっすぐ見れる。うぅ嬉しい。
ガラスの動物園、家族はつらいよな劇でそんなに好きじゃないんだけど、それでも、嬉しい。
ほんとにほんとに来てよかった。泣きそう。
トルコ語全然分からない人の感想
Twitterでも書いたけどGüvenさんのジムが、ジムなのにいい人そうだった。や、ジムって、なんか意識高い系の胡散くささを感じるんだけど、Güvenさんのジムはなんか…誠実そう。トルコ語わかったら、印象も変わるかなー?
Aslıさんのローラ、姿形はもちろんのことかわいいけど、声がかわいい。うちの子はかわいいって、アマンダが言うのも納得なかわいさ。
ジムにこれにサインしてってアルバム差し出すところの「はいっ!」って感じとてもかわいかった。
ジムとの会話シーンの笑顔がキラキラしてて、まさにこの時が彼女にとっての最良の時なんだ、ということがよくわかる。
İpekさんのアマンダは、お母さん勘弁して、がすごい。
トムがうんざりしてるのわかる。でも、トムが最後まで家族を捨てられないのもわかる可愛らしさがあるのもわかる。でも、これが母親か。毒親とはまでは言いたくないけど、あれが母親って辛い。
Cem君のトムは、贔屓目で観てるのは充分理解していますが、ほんとにほんとに良かった。
倉庫で働く現実にうんざりしてるのも、ローラを大切にしているのも、母親を大事にしようとしてるのも、よくわかる。
何度か繰り返される
『どこに行くの!!』
『映画だよ!』
行くのは映画だけじゃないんだろうな。
ローラとアマンダを抱えて、夢も捨てられなくて。辛いなぁ。
トムはきょうだい児というのを強く感じた。
トムの家族への苛立ちも愛情も両方強く感じて、その境遇のままならなさが余計に辛さを増す。
アマンダとの喧嘩のシーンの怒鳴り声は本当に怖かったし、その後、ガラス細工を壊してしまった後の後悔を浮かべる表情も見ていて苦しかった。
ジムを招待したディナーでのアマンダの服装を見たときトムはドン引きしていて、確かに笑ったけど、その表情に微かに侮蔑も混じってもいたようにも思える。
舞台との距離が近かったので細かな表情まで、とても良く見えた。
初日のラストシーンは
「蝋燭の火を吹き消してくれ」で暗転するんだけど、そこのCem君の演技が素晴らしくて、全然わからないのに、姉への愛情を感じて胸が締め付けられる演出と演技だった。
本当に来てよかった。でも、もっとCem君の言葉をもっとわかるようになりたい。この人が全力で演じているトムというキャラクターをもっと理解したい。
トルコ語勉強しましょうね……。
さて帰りましょう
良かったぁ、と思いながら劇場の外へ。当然ながら、お外は真っ暗。そして寒い。ここ山なの?スタジアムが近くにあるからそりゃ街なかにあるわけないけどさ。
頼んだカーサービスの人と、what's appで連絡を取りながら、合流。
1人じゃ絶対帰れなかった。
予約してて良かった。えぇほんとに。あと、話しかけられず基本放置なのも良かったです。
ホテルに帰って1人になったとき、色んな感情が込み上げてきて、泣いた。
さて、明日もSırçaを観に行くよ。
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