
現実世界はすべて自分が創っている
これまで、量子力学の本や自己啓発本を読んだりセミナーや講座を受けたりしてきたが、講師の伝え方は違えど、すべてにおいて言われているのは同じことだった。
それが『現実世界はすべて自分が創っている』ということだった。
高校生の時の家庭科で『ライフプランを立てる』授業があった。
将来の夢について考えたことはあるものの、何歳で何をして…と具体的に考えたのは初めてだった。
私が高校生の時にあった世間一般の傾向から、22歳で大学を卒業、その後就職して28歳で結婚し、30歳前には出産して…と書いたことを今でも覚えている。
そして今、自分の人生を振り返ると、不思議とその時に決めた通りの人生になっていた。
22歳で看護大を卒業し、病院に就職してから28歳で結婚。30歳になる前には出産していた。
とはいえ、結婚最盛期で友人たちがどんどん結婚していく25歳、26歳の時、私は彼氏がなかなかできなかったり、できたとしても破局したりと、恋愛がうまくいっていなかった。
自分の中で理想の恋愛を明確化していなかったからか、客観的にみたら出会いのチャンスなのに、それが私には分からなかった。
ある時、私は『お互い成長し合えるソウルメイトと結婚する』と決めたのだった。
しかし、そう決めたことすら忘れ、むしろ専門職でもあるし一生結婚しなくてもいいや…なんて思うこともあった。
結婚についてもうすっかり忘れていたある日、それまで2年ほど友人を続けていた男性と久しぶりに連絡をとることがあった。
その男性からは時々メールをもらっていたものの、私が仕事で忙しくしている間に既読スルーをしていたらしく、「あまりメールの返事はもらえなかった」と言われてしまった。
どうやら私にとって、その男性にメールの返信をすることは優先事項に入っていなかったようだ。
初対面の時は、ほんの少しだけ、何にだったかは覚えていないけれども気にかかった男性だった。でも、その後はメールの返信もしなくなる程度の関係になっていた。
久しぶりに連絡を取った時、その男性が私もよく読む精神世界や自己啓発系の本を読んでいることが分かった。私の周りにいた男性の中では、非常に珍しかった。
そして、私が話すことに対して、見透かされているような、核心をズバッと言い当てるような、一体この人は何なんだろう?と不思議に思うことを言う人だった。
知り合ってからだいぶ時間が経った頃、この不思議な感覚を覚えるこの人がソウルメイトだったのかとようやく理解できた。
そして、あの時決めた『お互い成長し合えるソウルメイトと結婚する』ことが現実となり、その男性は今、私の夫として存在している。
さらに、『お互い成長し合える』というところも現実となり、時には私にとって耳の痛い指摘も夫にされることがあるが、それも感謝。
やはり、私の現実世界は私が創っていた。