コラム/足止め雨の時間/ in 乗鞍 【本との出逢い・紹介】
コラム/足止め雨の時間/ in 乗鞍
【本との出逢い・紹介】
雨が降り続き、
雪解けの水とともに各地で増水。
乗鞍生活を送る私と息子は
足止め時間となった。
外出しなければいけない予定は
キャンセルした。
(自然のサイクル、リズムには逆らわない。。
同調して生きていく。)
足止め"乗鞍時間"は 息子と
薪ストーブ前を陣取り、本を読み漁る。
理科好きの母息子時間は
「図鑑」で盛り上がる。
『野外探検大図鑑』
絵や描かれている言葉が素晴らしい。
絵:「松岡達英」、、???
最初はピンと来なかったが
子育て世代は 子供たちが好きな絵本作家
「まつおかたつひで」
だと ピンと来るだろう。
挿絵の素晴らしさにも感動したが、
図鑑に書かれていた素敵な言葉があり、
紹介したい。
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【ナチュラリスト志願】
小さいころは探検家になりたいと思っていた。荒海を渡り、密林にわけいり、猛獣と闘って、謎の秘宝を探しだすつもりでいた。肩から磁石のついた水筒をさげ、広告の裏に書いた秘密の地図をポケットに隠し、母さんに作ってもらった弁当を持って探検に出かけた。
~~中略~~
年月が流れ、大人にはなったが探検家にも学者にもなれなかった。
それでも、心の底に夢の残骸が残っているらしく、時々“探検”に出かけた。
渓流で竿を振る時、心は生き残りをかけたサバイバルだった。
人里近くでキャンプを張っても、気分は密林に迷い込んだ探検家だった。
~~中略~~
子どものころとほとんど変わっていなかった。
変わったこといえば、自分が年をとったこと、持ち歩く道具が少しずつ本物らしくなったこと、行き先が裏の川原から本物の砂漠や密林になったことだった。
いい道具を持つのは大人の特権である。
しかし、心は昔のままだ。
こんな自分をなんて説明したらいいだろうか。
もう小さな子どもとちがって、大人になったのだから。
ずうっとそんなことを考えてきて、いい言葉を見つけた。
私は自分が「ナチュラリスト志願」のアマチュア・ナチュラリストである。
『野外探検大図鑑』 小学館より 抜粋
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ナチュラリスト/
「自分」を表現する言葉に出会ったこと。
子どものころの夢/
大人になっても 形は違えど 抱き続けるポリシー。
そんな部分に共感し、
いい書籍、著者との出会いに感動する。