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空気に支配された22歳の私
私は、Podcastを聴くのが好きで、いくつか好きな番組があります。
その中で、今回、自分なりに感想を書いておきたいな。というものがありました。
それは、「News Connect」というPodcast番組。
1.News Connect
「News Connect」は、「あなたと経済をつなぐ5分間」と題して、平日は日替わりで各パーソナリティの方が、約5分間で国際政治や海外のビジネスシーンを中心に、世界のメガトレンドがわかる重要ニュースを解説するというもの。
そして、日曜日版は野村高文さん(音声プロデューサー/Podcast Studio Chronicle代表)と塩野誠さん(経営共創基盤 共同経営者)が、1週間のニュースを振り返るという内容になっています。
時々、土曜日版としての更新もあります。
今回は、その土曜日版を聞いて、「これは、なんだかすごい話を聞いてるのでは!?」と思ったのです。
それがこちら。
ちなみに、News Connectが取り上げる話題は、私が苦手とする分野のものです。
40過ぎて、こんなんで恥ずかしいのですが、背伸びして聞いています。
2.【土曜日版#36】「ライブドアvsニッポン放送」から20年。歴史は何を教えてくれるのか
1.当時22歳の自分、メディアに支配された認識
私は、この騒動があった時、22歳。
この出来事は印象的で、覚えています。
連日、大きく報道されていました。
当時の記憶としては、ライブドアが悪者という報道のされ方だったと思います。
私も、経緯や内容をよく知らないまま、傍若無人な人達がとんでもないことをしている。という認識でした。
どちらかというと、大企業側のものの見方をしていましたね。
自分はそこで働いてもいないのに、なぜ?
おそらく、それは、塩野さんのお話の中でも出てきた「空気の支配」。
日本は、影響力のあるフィクサーがいて、その人が支配するというより、「空気の支配」の力が強い。というお話がありました。
当時、私は完全に空気の支配を受け、無意識に大企業側の価値観を受け入れていたんだと思います。
改めて事実や背景を知り(完全に理解したとは言えないですが)、20年前ほどメディアを信じなくなった現在だからこそ、当時の自分は、何も考えていなかったんだなぁ。と気が付きました。
大企業(であるマスコミ)が報道する情報は、正しいものだ。と受け身の姿勢で、考えることなく、受け取っていました。
2.塩野さんの印象に残った言葉
・当時、「頭は年をとっても良くならないんだな。」と思った。
・自分がとんでもない若者だったので、今、若い人をなめないようにしている。
この2点が印象に残りました。
「頭は年をとっても~」の方は、き、きびしい・・・と思いますが、どちらも同じことを示していて、それは「誰に対しても敬意を払うことが大切」ということかな。と認識しました。
(個人的解釈なので、違っていたら、すいません。)
余談ですが、「敬意をもつ」という姿勢が塩野さんのご発言からも感じられるので、信頼できる人だなぁ。と感じ、特に日曜日版が好きでこの番組を聴いているのだと思います。
3.大企業が変われなかった背景とその結果
主語が大きく、偉そうに私が語ることでもないのですが、まさに、その20年間、社会人生活を送ってきて、最近のニュースを見ていても思う所があるので、吐き出しておきます。
・次の施策を考えなくても、儲かっていた企業で、自分たちの現状が守られれば、それでよい。という考え。
・20年前にいた人が、まだトップにいる。
という背景があり、その20年間の膿が爆発している現在の状況が、その結果なんだな。と認識しました。
また、これは個人的に思っていることですが、傾いている会社はベクトルが内向きで内部で揉めてますよね。
そこで争っている場合じゃないよ?と外から見ていて思います。
中にいると、気が付かないんでしょうね。
4.「空気の支配」からどう抜け出すか?
今回、自分にとってはハードルが高いテーマを書いてみたい。と思ったのは、多分、私が人一倍、空気の支配を受けやすい。と自己認識しているから。
どうしたら、空気の支配を受けずにいられるか?
現時点での私の結論は、
物事の経緯を知り、自分の頭で考える。
さらに、人に対して敬意を持つことが、客観的な視点につながり、空気の支配から抜け出す助けになるのかも。ということです。