「答えはあなたの中にある」に限界を感じている人へ
「高知県の会社ですか?」
「鞄の会社ですか?」
『コーチング』という言葉が広まる前、私の古巣であるコーチング会社の先輩方が営業の電話をかけるとこんな風に聞き返されていたそうです。(本当です!)
その時から10年、コーチング業界やコーチを取り巻く環境は大きく変わっています。
コーチング関連の書籍やスクール・プラットフォームが飛躍的に増えました。
そこで扱われる『コーチング』の定義もさまざま。
一般的には、「クライアントに質問を投げかけ、クライアント自身の中にある答えを見つけて行動するようサポートすること」のように理解されているのではないでしょうか。
スクールや企業研修などでコーチングを学ぶと、まず定義の解説から始まります。それぞれに定義はあるけれど、改めて考えてみるとこれが本当に難しい。はじまりでもあるけれど、プロコーチ達が夜通し議論を続けられるような深いテーマでもあるのです。
この解釈は、テストの答えのように明確な解答があるようなものではなく、どうクライアントに向き合うかを考え続ける問いのように感じます。
リーダーが前進するためのプロフェッショナルコーチ
ホームページのトップ画面に、こんな文言を載せています。
私にとっての『コーチ』は『目標達成のための支援者』
私がこれまで向き合ってきたクライアントは、今よりもっと成果を出したいハイパフォーマー達。だからこそ、コーチとしての関わりの中で『前進・成長・成果』を大切にしてきました。
クライアントとの関わりの中で、自分自身にも向き合い、コーチングに向き合い続けたら、コーチングというメソッドよりも大切なものに気づきました。
成果にこだわったクライアントファーストのセッションを提供したい
そう思った時、手段は必ずしもコーチングである必要がない。
成果を出すためには、従来のコーチングではご法度であるアドバイスをすることもあれば、ティーチングをすることもあります。二の足を踏むクライアントには「四の五の言わずにまずこれをやりましょう」といった指示や命令に近い関わりをすることも。
▼こんな日もあります
「どんな方法でもいいから前に進むサポートをしてほしい」
クライアントはそう思っています。もしかしたら、コーチングにこだわっているのはクライアントではなくコーチ側なのかもしれません。
「中井さん、それってICFの基準と違うんじゃないですか」
そう言われてしまうかもしれません。はい、違います。
成果にこだわるクライアントと、プロコーチを目指して努力されている方では求めているものが違う。コーチ育成のメンターとしての関わりの場合は、ICFの基準に則ってセッションを提供したり、フィードバックをお伝えしたりしています。
コーチという職業は、時に聖職者のような(!)イメージを抱かれることがあります。でも、私達はサービス業。クライアントにもっと喜んでもらいたい、幸せになってもらいたいと思った時に、私達が向き合うべきなのはコア・コンピテンシーやPCCマーカーではなく、クライアントなのだと気づかされました。
クライアントのことを1番に考えていくと、いつか『コーチ』という肩書も横に置く時が来るのかもしれません。
コーチ云々のその先に、いつもクライアントのことを考え続ける中井茉由子でありたい!
そう強く願っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
▼答えは”まだ”ないかもしれないけれど・・・
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