
あなたの人生を動かす、あなたの中のふたりのリーダー
毎日が忙しく、ただ過ぎていく感覚がある…
本来やりたかったことが見えなくなってきている…
仕事はなんとかやりこなすもので、楽にできるものではないと思っている…
将来への漠然とした不安がある…
心にモヤモヤした感覚がある…
このままでいいのかな、という思いがときどき顔を出す…
小さな幸せは感じているけれど、なんだか心がキュッとなる…
周りからの期待に応えながら、自分らしさを失っている気がする…
そんなあなたへ
あなたの人生を変えるヒントをお届け。
数理モデリング学的思考のカケラ
「数理モデルを作る」ことを「数理モデリング」という。
私は、その数理モデルを作る「プロセスでの考え方」を、「数理モデリング学的思考」と呼んでいる。
そのプロセスは、数理モデラーの専門分野によって少しずつ違いがある。
例えば、私や私に近い専門の数理モデラーには、モデルにしたい現象をひたすら実験したり観察したりして、その動画やデータを眺め続ける、というプロセスがある。
私の場合、大学院生のころのメインの研究は「腹足類の運動メカニズム」だったので、カタツムリやアワビが動いている動画をずっと見続けた。
想像していただくとわかるけれど、ただひたすら動画を観て「何か」に気づくことはできたとしても、そこからシンプルな数式やルールに表現するのはかなり難易度が高い。
ところが熟練の数理モデラーは、その「何か」に気づいた後、いとも簡単に「こんな感じで書けるんちゃう?」と数式を出してくる(ように見える)。
まだまだ研究し始めの学生からすると、「この先生の頭の中どうなってんねん!」と思ってしまうけれど、単純に、知っている現象と数理モデルの数が違うことが、大きな差を生んでいる(もちろん経験の差やセンスもある)ということが今となってはわかる。
数理モデルを作るとき、さまざまな現象から「共通点を見出す」ことが1つ大きな手がかりになる。
モデルを作りたい対象を観察したときに、「ああ、こういうの、どこかで見たことあるな」とか「これは、あれに似てるな」という感覚を覚えたら、そのすでに研究されているもので使われている数式や仕組みを活用できないか考える。
生物を観察しながら物理の法則を思い浮かべたり、人間の心理について考えながら脳内では化学反応をイメージしていたりと、数理モデラーの頭の中では、全く異なる分野を自由に行き来して、何か似たようなものがないか探す旅に出る。
旅路の中で、「共通点を見出す」ことができれば、物事は途端にシンプルに見えてくる。
複雑に見えるものも、結局はシンプルの集まりである。
本質が見えれば難しいことはない。
私はこの「共通点を見出す」という作業が大好きだ。
今日は、あなたの人生に起きていることの共通点を見出してみようと思う。
問題は解決できる
ライフコーチという仕事を始めて、いろいろな人の「悩み」を聞くようになった。いや、始める前からいろんな人の悩みは聞いていたのだけれど、「どうすれば解決できるだろうか」という目的を持って「悩み」を観察するようになった。
これまでは、何か私にできることがあれば、と思ってはいたものの、まぁ、その人の人生だから、どんな人生であれ、その人の好きに生きたらいいかと思っていた。
何を幸せだと感じるかは人によって違うから。
なんせ「他人は変えられない、変えられるのは自分だけ」が定説だから。
でも今は、「もし他人を変えることができる方法があるとするならば、その方法はなんだろう」と考えるようになった。
なぜなら私はこれまで何度も他人から変えてもらってきたからだ。
良い方向へ良い方向へと。
「変わるためには『気づき』が大事」
これも定説だ。
本人が何かに気づかない限り、何も変わらない。
では、本人が「気づき」を得るための方法があるとすれば、その方法はなんだろう。
私は、その答えを「視点を変える」ことだと考える。
中学校の担任をしていた頃、数学の文章題が苦手だという生徒が質問しに来てくれたので、その場で、解きたい問題の文章を読んでもらって、今、何をイメージしたかをその子の言葉で説明してもらったことがある。
そのイメージは、本来その問題を解決するために持つイメージとは全く異なっていた。
そりゃそんなことをイメージしていたら解けるはずはない。
問題を目の前にして、わけがわからなくて手も足も出ない状態になるのは仕方がない。
問題を解決するためには、視点を変えなければ。
そして、視点さえ変えれば、問題はすぐに解決した。
この生徒は、能力は十分にあった。ただ、視点を間違えていただけだ。
「他人を変えられない」という問題も、視点を変えれば解決できるはずだ。
世界中で小さいことから大きなことまで同じようなことが起きている。
まるでフラクタルみたいに。
私たちの悩みは、状況は全く違うように見えても、結局、本質は同じなのではないか。
私は「共通点を見出す」という作業が大好きだ。
共通点を見つけ出すと、物事が一気にシンプルに見えてくる。
誰もがリーダーである
自分はリーダーではないから関係ない、と思う人がいるかもしれない。
まず大前提として、その視点を変えたい。
人間は誰もがリーダーである。
自分自身の。
自分の人生の舵をとっているのは自分なのだから、誰もが自分のリーダーである。
自分の人生の重要な決定を下すのは自分自身である。
自分の内側をどっちの方向へ進めるかを決めるのも全て自分自身である。
もし、自分が自分のリーダーでないならば、あなたは誰に動かされているのか。
「私は、リーダーである。自分自身の。」
まずはそれを受け入れていただきたい。
リーダーは大きく分けて2タイプいる。
「コピーを作るリーダー」
と
「リーダーを作るリーダー」
である。
もちろん細かく分ければいろんなタイプがいるだろうが、数理モデリング学的思考では本質的な部分だけを取り出してシンプルに考える。
では、2つのリーダーのタイプについてもう少し詳しく掘り下げよう。
コピーを作るリーダー
1つ目のタイプのリーダーは、「コピーを作るリーダー」である。
ビジネスの世界では「自分のやり方は上手く稼げた。だから、あなたも同じようにやって上手く稼いでほしい。」というリーダー。
大きな会社でも、小さなショップでも、どこかの部署でも、フリーランスでも、「このやり方でうまくいくのだから同じようにやってください」と言ってくる人は結構いる。
社長でも、先輩でも、同僚でも、コーチでも。
このリーダーは、とても優しい人だ。
相手が試行錯誤する時間や労力を見越して、それを省略することで、すぐにできるようになってもらいたいという思いがある。
リーダーが手に入れた術を、全部教えてくれるのだ。
そして、その方が相手が楽だろうと考えている。
書類の書き方、電話の取り方みたいな小さなことから、副業で20万円稼ぐ方法や株式投資で毎月100万円楽に稼げる方法まで、自分のやり方を真似してもらえれば、あなたは上手くいくよ、と言ってくれる。
このリーダーは、教育や研究の世界にももちろんいる。
「自分と同じような考え方や動き方をしてくれれば、この生徒・学生は上手くいくし、集団にそういう生徒・学生が増えれば集団も上手く機能する」というリーダー。
学級担任でも部活の顧問でも大学の研究室の教授でも、たくさんいる。
もしかしたら、あなたの家にもいるのかもしれない。
祖父母、両親、兄姉が、「こうすればいい」「こんなことはしてはいけない」と色々と教えてくれたかもしれない。
リーダーは自分の経験をもとに、良かれと思って、あなたにその経験をコピーしようとする。
このリーダーのやり方は多くの場面で、上手く機能する。
あなたは失敗を最小限に抑えて、手っ取り早くリーダーができることをできるようになる。
苦しむリーダー
たしかに、このリーダーのやり方は多くの場合、上手く機能する。
すでに対処法を知っていることしか起こらないように仕向けているのだから当然である。
ところが、このリーダーは、自分の知らないこととなると途端に「それは勝手にやれ、失敗しても知らないよ」とか「そんなことをやっても上手くいく保証がない」とか言ってきて突き放してくる。
このリーダーは、自分のコピーだと思っていた相手が、他のことをやり出したときに指導する術も評価する術も持っていない。
だから、できる限り、自分のコピーには、自分のわかる範囲内で動いてほしい。
自分のわかる範囲で動いてくれれば親切に教えてくれるが、そこの外を出ようとすると、外に出ないように、あの手この手を使って引き戻そうとする。
会社の上司や先輩、学校の先生、親があなたを怒るかもしれない。
「言われた通りにやってればいいんだ」と。
上にも下にも右にも左にもはみ出てはいけない。
コピー社会において、コピーになれないと、自分は能力がない人間なんじゃないかと自信を失ってしまうこともある。
「なんで言われたこともできないんだ」と日々怒られるから。
あなたが失敗したとき、このリーダーは「私は『私のいう通りにすれば上手くいく』と言ったのに、あなたがそれに従わなかったのだから上手くいかなかったのだ。私に責任はない。」と言うかもしれない。
まぁ、確かにその通りだ。
だけど、このリーダーを超えたいと思ったら、このリーダーに従っていてはいけないことだけはわかる。
怒られても自分を責める必要はない。
ただ、リーダーのコピーになれなかっただけなのだから。
その結果、
会社では、コピーになれない部下は職場を去ってしまうかもしれない。
学校では、コピーになれない生徒が学校に来れなくなってしまうかもしれない。
大学では、コピーになれない学生から反発が起きるかもしれない。
家では、コピーになれない息子が家を出ていってしまうかもしれない。
なぜこのリーダーは新しいことをやろうとしないのか。
なぜこのリーダーは他の意見を受け入れてくれないのか。
それは、このリーダーが、誰かのコピーだからだ。
「結局、自分が育ってきた(習ってきた)やり方でしかやれない」
= 「私は誰かのコピーです」
このリーダーは、実はいつも苦労している。
このリーダーは、相手が自分とは全く違うことをやり出したら、その人をコントロールできなくなると思って恐怖を感じる。
しかし、誰もが自分のコピーになってくれるとは限らないから、いつも人や集団を率いるのに苦労している。
さらに、自分が率いるべき集団を成長させることに苦労する。
家庭では、子どもを育てるのにも苦労しているかもしれない。
何よりも、自分を成長させることにも苦労しているだろう。
だからこのリーダーは結局「プロセスで楽をしようとして、結果を出すことに苦しんでいるリーダー」になりがちである。
そこで、このリーダーは苦悩の末、思い立つ。
私が何か変わらなければ、と。
でも、どうやって変われば良いのかわからない。
それを考える術が見当たらない。。。
あなたの中の「コピーを作るリーダー」
このリーダーはあなたの中にもいるかもしれない。
あなたの中のこのリーダーは、あなたの経験を他人に与えるのではない。
過去のあなたから現在のあなた、未来のあなたへと経験を与えていく。
「これまでのやり方でうまくいったのだから同じようにやればいい」というあなたの中のあなたのリーダー。
新しいことを始めようとしても「これはやったことがないから上手くいく保証がない」とあなたの行動を止めようとするあなたの中のあなたのリーダー。
あなたの中のこのリーダーは、とても優しい人だ。
あなたがつらい思いをこれ以上しないようにしてくれている。
あなたが失敗しないようにしてくれている。
あなたが無駄な時間を過ごさないようにしてくれている。
あなたをいつも守ってくれている。
いつも同じメニューばかり選ぶのも、このリーダーの思い通りに動いているだけだ。
同じ色の服ばかりを着るのも、同じような人とばかり付き合うのも。
上手くいくともうわかっているものを安心してあなたに与えてくれる。
たとえ、傷つくことになったとしても、もうその傷つき方さえ知っている。
そして、傷ついたあとに復活する方法も知っている。
だから結果的に上手くいく過去の経験をコピーしている。
このリーダーは、とにかく未知のものとの遭遇による恐怖からあなたの身を守ろうとしているのだ。
「これはやったことがないよね。わからないからやらない方がいいよ。」
「いつもこうやってやってきたでしょ。違うことをしたら上手くいかないかもしれないよ。」
あなたの中にいるこのリーダーは、あなたの過去をコピーする。
あなたの過去をコピーして、あなたの今にペーストする。
あなたの過去をコピーして、あなたの未来にペーストする。
あなたは人生に退屈しているかもしれない。
成長が感じられないかもしれない。
なんとなく、人生に限界があるように感じるかもしれない。
同じことばかり繰り返しているように思えるかもしれない。
前にも起きた嫌なことと似たようなことがまた起きた、と思うことが多いかもしれない。
「ああ、まただ、上手くいかない、、やっぱり私にはこのやり方しかないんだ」
「同じことばかり繰り返し起きる」のではなく、あなたのリーダーが「同じことばかりを選んで起こしている」だけである。
そうなれば対処法を知っている。傷つき方も復活する方法も。
あなたは、このリーダーに守られている。
リーダーを作るリーダー
2つ目のタイプのリーダーは、「リーダーを作るリーダー」である。
1つ目のタイプと同じように、ビジネス、教育、家庭、あなたの中にいるかもしれないこのリーダーについて観察してみよう。
ビジネスの世界では「自分のやり方でやりなさい。それが一番上手くいくから。」というリーダー。
大きな会社でも、小さなショップでも、どこかの部署でも、フリーランスでも、「とりあえず最終的にこれをやってくれればいいからあとは好きにやって。どうしてもわからなくて困ったらそのとき聞いて。」と言う人がいる。
社長でも、先輩でも、同僚でも、コーチでも。
このリーダーは、一見冷たく見える。
相手を放置することに対して罪悪感がない。
自分がどうにかしてあげなければ、という感覚がない。
なぜなら、相手の能力を信じているからだ。
相手が試行錯誤することが良いことだと思っている。
自分が苦労して手に入れた術は、相手にとって有用かどうかわからないし、自分なりの方法を手に入れたほうが相手にとっては良いだろうと思っている。
そして、その方が相手が将来的には楽になるだろうと考えている。
書類の書き方、電話の取り方みたいな小さなことから、副業で20万円稼ぐ方法や株式投資で毎月100万円楽に稼げる方法まで、何もやり方は教えてくれない。
まぁ適当に書いてくれればいいから。
とりあえず電話鳴ったら出てくれたらいいから。
副業で20万円稼げるらしいよ、やってみたら?
株式投資で毎月100万円稼げるらしいよ、調べてみたら?
このリーダーは、教育や研究の世界にももちろんいる。
「とにかく好きなことを好きなようにやってくれれば、この生徒・学生は上手くいくし、集団にそういう生徒・学生が増えれば集団も上手く機能する」というリーダー。
学級担任でも部活の顧問でも大学の研究室の教授でも、このリーダーはいる。
もしかしたら、あなたの家にもいるのかもしれない。
祖父母、親、兄姉が、好きなことはとことんやりなさい、やりたいことをやればいいよ、と言ってくれるかもしれない。
知らないことを聞かれたら、どんどん自分で調べてやりなさいと言ってくれる。
そして、あなたがそれを自分でやっていたら、すごいねと褒めてくれる。
このリーダーは、自分よりもあなたが大きく育っていくことが当たり前で、そうなってくれることを期待している。
このリーダーはあなたの中にいるだろうか。
「とにかく好きなことを好きなようにやればいい」と言ってくれるあなたの中のあなたのリーダー。
楽しむリーダー
このリーダーのやり方は多くの場面で失敗を経験する。
何もやり方を教えていないのだから当然である。
ただ、このリーダーは、この失敗こそが醍醐味だと思っている。
人生は成功から学ぶことよりも失敗から学ぶことのほうが圧倒的に多い。
このリーダーは、トライ&エラーをひたすら繰り返すことが、その人なりのやり方を見つける最も効率的で最適な方法だと知っている。
だからあえて、このリーダーは、相手に失敗を経験させるようにする。
しかも、このリーダーは、うまくいかなかった時にどう対処すればいいのかの武器が多い。
なぜなら、このリーダー自身が、リーダーから作られたリーダーだからだ。
何度も失敗を繰り返して、今のこのリーダーが形作られている。
このリーダーは、失敗を楽しむことができる。
そして、自分以外の人が自分を超えることに恐怖もなければ嫉妬もない。
このリーダーは、他の人が自分とは全く違うことをやり出したら、それを一緒に楽しむことができる。
むしろこのリーダーは、部下や生徒、学生、息子に、「それは知らないから教えてほしい」と頭を下げる。
自分が率いるべき集団は何もしなくても勝手にそれぞれ成長してくれる。
子どもも自分の想像をはるかに超えて素晴らしく成長してくれる。
このリーダーは相手の能力に自信を持っている。
リーダー自身も、自分を成長させることは当たり前だと思っているから、日々進化する。
このリーダーのやっていることは「コピーを作るリーダー」から見たらすごく大変なことをしているように見える。
しかし、実態としては「ただ楽しんでいるだけで大きな成果を出すリーダー」なのだ。
無理に集団を枠にはめようとしない。
その結果、モチベーションの高い個人ができて、勝手に集団のレベルが上がる。
パレートの法則
「あなたはリーダーである。あなた自身の。」
そして、誰でも内在的に、この2タイプのリーダーの気質をどちらも持っている。
あなたの中には、「コピーを作るリーダー」もいれば「リーダーを作るリーダー」もいる。
社会性動物の多くは、2つの内在的なモードを持っていることが多い。
細胞性粘菌(prestalk/prespore)、アリ(active/inactive)、クモ(aggressive/ docile)、鳥(producer/scrounger)、人間(真面目/怠け者)など、さまざまなサイズの生物で2つのモードが見られる。
それぞれの個体は、時間とともに、2つのモードを行ったり来たりする。
もちろん、どちらかのモードになりやすい、というのは個体によってあるかもしれない。
そして、集団になると、その2つのモードは、だいたい80%と20%の割合で見られるようになる。
あるアリの巣には、働くアリが80%、働かないアリが20%いる、という感じだ。
こういう8:2の比率になるものは、経済の分野ではパレートの法則(Pareto principle)としてよく知られている。
例えば
「売上の80%は顧客の20%から来ている」
「世の中の20%の人間が、全体の80%の資産を所有している」
などがあるだろう。
私は、あなたの人生の「充実感」にパレートの法則が隠れているのではないかと考える。
人生の充実感の80%は、あなたの中の「リーダーを作るリーダー」があなたを動かしたときに感じられる。
ところが、あなたの中の「リーダーを作るリーダー」があなたを動かすのは、あなたの人生の20%程度かもしれない。
残りの80%の人生は、「コピーを作るリーダー」があなたの人生を動かしている。
「私の中に『リーダーを作るリーダー』は20%もいるだろうか、、、もっと少ない気がする。」
そう思う人がいるかもしれない。
逆に、「私の中の『リーダーを作るリーダー』は50%くらいいそうだ!!」
そう思う人もいるかもしれない。
たしかに、社会性動物の集団の場合、常に8:2の割合で2つのモードの個体が存在しているわけではない。
集団の大きさや環境によって、その割合は大きく変わる。
例えば、集団の大きさは小さければ小さいほど割合は5:5に近づいていく。
一方、集団が大きくなりすぎても割合は5:5に近づいていく。
学生の就活を見ていると、「リーダーを作るリーダー」を発揮する学生は、あまり中小企業・中堅企業の人事には好かれていないように見える。
このタイプの学生は、大手・大企業、もしくはベンチャー・少人数の会社に重宝される。
「コピーを作るリーダー」を発揮する学生が欲しい企業は、着実に成果を出したい企業で、リスクを冒したくないし、今の業績を10倍にしようとは夢にも思っていないかもしれない。
「リーダーを作るリーダー」を発揮する学生が欲しい企業は、この学生が何をしでかすか分からない予想外の展開を楽しもうとしているのかもしれない。
リスクを冒すことが成功の鍵だと思っているし、大きな成功を望んでいるのかもしれない。
あなたの中のふたりのリーダーをどちらも発揮させる
どちらのリーダーにも良い面と悪い面がある。
そもそも、すべての物事には、良い面と悪い面がある。
それを受け入れることができれば、過去の選択に後悔することもなくなる。
「コピーを作るリーダー」がいつもあなたを守ってくれている。
でも、あなたは思う。
もっと充実した人生にしたい、と。
あなたが変わりたいと思い始めた時、「リーダーを作るリーダー」があなたを動かそうと試みる。
ところが、「コピーを作るリーダー」が全力でそれを阻止しようとする。
「これはやったことがないよね。わからないからやらない方がいいよ。」
「いつもこうやってやってきたでしょ。違うことをしたら上手くいかないかもしれないよ。」
あなたはその力に屈して、変わることを諦めるかもしれない。
新しいことに挑戦したいのに、なかなか行動できない。
それは、あなたの中の「コピーを作るリーダー」が、あなたの中で幅を利かせている可能性がある。
でもここで、あなたの人生の充実感の80%は、たった20%「リーダーを作るリーダー」が力を発揮してくれれば、得ることができることを考えてみてほしい。
あなたは、大きく変わる必要はない。
あなたの中のふたりのリーダーが力を発揮する割合を少し変えてあげればいい。
今、2%の「リーダーを作るリーダー」と98%の「コピーを作るリーダー」があなたの人生を動かしているのならば、この2%を5%に変えるだけでも、充実感は2倍くらい変わる。
ほんの少しの変化で、あなたの人生は充実していく。
全部を変える必要はない。
あなたの中の「リーダーを作るリーダー」を育ててあげて、もう少し力を発揮させてあげればいい。
ほんの少し、失敗を楽しむ自分を受け入れてあげればいい。
ほんの少し、自分の能力を信じてあげればいい。
ほんの少しでいい、あなたの中の「リーダーを作るリーダー」を育ててみよう。
もし、その育て方がわからないようであれば、ぜひ「リーダーを作るリーダー」からコーチングを受けてみてください。
気をつけなければいけないのは、コーチもあなたと同じ人間ですから、それぞれのコーチ自身の中にも「コピーを作るリーダー」と「リーダーを作るリーダー」の両方がいます。
そして、どちらのリーダーの力を発揮しているかはそのコーチによります。
どちらのタイプのコーチもあなたを助けてくれます。
ただ、どちらの力を発揮しているコーチを選ぶかは、あなたの状況とタイミングによります。
あなたが「やり方を教えてほしい」タイミングでは、「コピーを作るリーダー」の力を発揮しているコーチからコーチングを受ける方が素早く答えに行き着く可能性があります。
あなたが「考え方を知りたい、人生を充実させたい」タイミングでは、「リーダーを作るリーダー」の力を発揮しているコーチからコーチングを受ける方が得られるものが大きい可能性があります。
<新年から、日本語でのコーチングプログラムを開始します>
私のコーチングでは、あなたの中の「リーダーを作るリーダー」を育てます。
私は、私の中のふたりのリーダーをうまく活用して、コーチングを受けてくださる方の世代や悩みに応じて、「コピーを作る」ことと「リーダーを作る」ことの割合を変えながら、より効果的なコーチングをご提供します。
人生をもっと充実させたいあなたへ。
あなたの中の「リーダーを作るリーダー」を、一緒に育ててみませんか?
いいなと思ったら応援しよう!
