見出し画像

note内不審者

あれは、職務質問だったのだろうか?
だとすると、私は不審者と疑われたのか。今でもはっきりしたことは、わからない。

五年ほど前のことだ。通院のため電車に乗り、隣町の無人駅で降りた。線路をくぐる地下道から駅前のロータリーへでてきたところで、声をかけられた。
ミニパトカーの運転席の窓から、顔だけ出した若い男の制服警察官。顔を上げて見ると、意外にも笑顔だった。
「あのう、自分は最近こちらへ赴任してきて分からないので、伺いたいのですが、この駅は無人駅なんでしょうか?改札口が無いようなんですが。」
いくら新任地だからと言って、その程度の事、パトロールに出る前に把握してない警官がいるだろうか。そして、わざわざ通りがかりの人に声をかけたりするだろうか?私は鎌を掛けられているのではないか。
(!さてはキセル乗車がばれたのか?しかし、警察は逃げると理由がなくても追いかけてくる、と聞いているし、ここはひとつ、平静を装おう…。)
瞬時にそこまで考えた私は、不自然にならない程度に微笑んで、
「はい、ここは無人駅で、改札口というものは無いんですよ。ホームの端にIC乗車券をタッチする装置と、使い終わった切符を入れる集札箱があるだけなんです。」
(ただし。3キロ離れた隣の駅も無人で、そこから乗車した私はIC乗車券を持っておらず、さらに駅前にある鉄道会社委託の切符販売店で、紙の切符を買うのがめんどくさくて、タダ乗りでここまで来た…などとは、口が裂けても言わない。)
「あ、やっぱり無人駅なんですかぁ。自分はこの土地の者でないので。…はっ。ありがとうございました!」警察官は軽く右手で敬礼して行ってしまった。ちょっと署までご同行願います、とは言わないで。

でも、やっぱり職質だったのだろう。ここは田舎である。赤字ローカル線しか走っていないこの土地で、学生でもない18歳以上のいい大人が車にも乗らず、電車と徒歩で移動しているのは目立つのである。
お巡りさんは、私が何処へ何しに行こうとしているどんな人のか、よく分からないという点を不審に思い、口実を見つけて話しかけたのではあるまいか。
きっと、私は自分では気づかない、怪しいオーラを発していたのに違いない。

隣にいる人が、なんとなく場違いな雰囲気をもっていて、何のためにここに居て何をしようとしているのか全く想像がつかないとする。
……やっぱり怪しいよなあ。そういう人を不審者というんだろうなぁ。

だとすると、やっぱり私は不審者だと言えるのかもしれない。

以前、「noteを街だと考えている」というような内容の記事を書いたことがある。

この記事(初投稿から5番目に書いた)の中でも、私は「これから先の暮らしにnoteをどう位置づけていくのか、まだはっきりしない」と言っており、前回書いた、17番目でも、未だに「私は、何のためにnoteを書いているのだろう?」などと言っている。
人の集まる「街」で、方向性も決まらずウロウロしているのは、限りなく不審者に近い。やっぱり、私は不審者じゃないか~?

そろそろ、note内での不審な行動をやめて、自分のnoteの行く先を決めるべき時なんじゃないか。

手をつけている次の記事がいつ書きあがるか、予定は未定だが、ちょっと自分のnoteに方向性が出そうな予感がしている。目先を変えてみるつもり。
どうなることやら。

いいなと思ったら応援しよう!

まゆこ
あなたの貴重なお時間で、最後までお読みくださりありがとうございます。