私の〜恋愛暗黒時代〜②つづきます
今回は、次なる20代前半の失恋話です。
うる覚えですが、次にお付き合いが
始まったのは、大学3年生の冬ころ
だったような。。
それまでの、彼氏のいない約2年間は、
私は学業よりもアルバイトに専念し、
貯めたお金で、友人と海外旅行に行くという
ことを楽しみに過ごしていました。
現在、私の住処となったバリ島を初めて訪れ、
その強烈な魅力に惹きつけられたのも、
この時期でした。
話は戻りまして、、
私は大学3年生の途中から
アメリカの大型アパレルストアで
アルバイトをスタートしました。
私と同じように、福岡県内の大学生が
たくさん採用され、まさしく出会いの場。
そんな中、私の面食いセンサーが発動し、
すらりと高身長で笑顔が可愛いその彼を発見!
詳しいいきさつは忘れましたが、同い年の
その彼とのお付き合いがスタートしました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、
お互いに大学卒業を迎え、
彼は就職とともに上京することに。
なぜか全く就職活動をしなかった私は、
ニートとして福岡に居残り。
こうして、福岡〜東京の遠距離恋愛が
始まったのです。
私は、彼に会うために、たびたび東京を
訪れました。彼の住まいは会社の独身寮。
ある日、彼の部屋のゴミ箱の中身を捨てようと
ゴミをビニール袋に移し替えていたその時に
あるものを発見。
しっ、使用済みのコンドームではないか!!
浮気発覚につながるようなブツを発見したのは、これが初体験で、一瞬脳みそがフリーズ。
秋風で頭を冷やしつつ、彼の帰りを待ちました。
彼が帰宅するや否や、尋問開始。
が、「これは俺のじゃない」の一点張り。
しまいには、隣の部屋の同期の男の子まで
かりだされ、「これは、自分が使ったんだ」と、
苦し紛れの援護射撃。
もう、渋々納得せざるを得ませんでした。
そんなこんなのハプニングはありつつも、
私も福岡で就職することになり、引き続き
彼とは遠距離恋愛が続きました。
もちろん彼のそばにいたかったので、
「いつか彼と結婚できるといいなぁ」なんて、
ふわりと淡い期待を持ちながら。
そして、
交際3年目に差し掛かろうとしていた頃、
彼に会いに東京へおもむいた時のこと。
最寄り駅までバイクで迎えに来てくれた
彼から手渡されたヘルメットを被ろうと
した瞬間、ふわりと女性ものの香水の
香りが鼻についたのです。
あれっ!?なんか変だぁとは思いつつも、
特段、それに触れることなく過ごしました。
その数日後、彼が仕事の間に、散らかった
部屋を掃除していた時のことです。
積み重ねられた書類の間から、
「泊めてくれてありがとう。ゆっくり休んでね」
なる可愛らしい置き手紙を発見。
この時初めて、人間は激しく動揺すると
自ずと歯が震えるということを体感しました。
やっぱり、あの香水の匂いも間違いなく、
他にオンナがいるという証拠ではないか!
歯はガクブル、心臓はバクバクのまま、
彼の帰りを待ちました。
こういう時って、まるで時が永遠に経たない
かのように、とてつもなく長く長く感じますね。
そう、この“何かを待っている時間”って、
とんでもなく、つらい。
このことについて、彼がどのように説明
してくれたのかは記憶にありませんが、
その後、福岡に戻ってからの私といえば、
「今、彼はどこで誰と何をしているのだろうか」
「またそのオンナと一緒なのではなかろうか」
と、寝ても覚めても考えるのは彼のことばかり。
そして、妄想すればするほど病んでいく心。
それでも、彼とお別れするのが怖くて、
必死にしがみつきました。
でも、やっぱりさ、こういう時って、
当たり前にうまくいきませんね。
次に彼に会いに行った時に振られました。
理由は、この女性には関係なく、
私たち二人の間の方向性の違いだよ。
だって。。
羽田空港に向かう帰りの電車の中、
ひとり涙をこらえきれず、密かに泣きました。
飛行機の窓から東京の整然とした街並みを
眺めていた時、
「この場所は、私に大きな悲しみを与えた」と、
胸が押しつぶされそうになりました。
それ以降、“東京”と聞いたり見たりする度に、
条件反射的に胸がズキっと痛むように
なってしまいました。
お別れから数ヶ月が過ぎたころ、
かつて彼と一緒に働いていたアルバイト先の
仲間たちと集まり、会食をしました。
みんな、私たちの別れ話を知っているはず
だったのですが、あえて話題にしないで
くれているのが分かりました。
しかし、お酒も進み、その場が和み始めた頃、
誰かが唐突に、こう発言したのです。
「〇〇(彼)、今度、結婚するってね!」
シーーーーーーーン。
私も周りも、一瞬で凍りつきました。
まるで、心臓をひと突きにされたかのような
ショックが体中に走りました。それと同時に、
そのことを隠してくれていたみんなへの
申し訳ない気持ちや、恥ずかしい気持ち。
その場で今すぐにでも泣きたいけど、
我慢しなきゃという、もどかしい気持ち。
ひとり帰路についた瞬間、声をあげて
泣きました。冬の冷たい夜風も手伝って、
悲しかったなぁ。
その後も、なかなかショックから立ち直れず、
「なんで、私を選んでくれなかったの?」
「なんで、私は彼と結婚できなかったの?」
「なんで、私ではダメだったの?」
その会ったこともない彼女と自分とを
比べては、自分をおとしめて過ごす日々を
送り続けたのでした。
という、人生2回目の失恋でした。
大昔のこととはいえ、思い出しながら
こうやって文字に起こしていると、
少なからず、その当時の感情が蘇ってきて、
なんとも複雑な気持ちになりますね。
でも、ふと隣を見ると、幸せそうに眠ってる
旦那さんがいて、今の私は幸せだなぁって、
なんともありがたい気持ちになります。
それでは、今回もお読みくださり、
ありがとうございました。
もうしばらく「私の〜恋愛暗黒時代〜」
について続きますが、もう少しの間、
お付き合いくださいませ。