我が家の定番 秋刀魚と大根と舞茸の炊き込みご飯
豊漁により秋刀魚がお買い得なこの頃…
塩焼きで食べるのが皆さんの一般的な秋刀魚の楽しみ方でしょうか?
このレシピを思いついてから、もう三年ぐらい経っています。
秋刀魚が美味しい今の時期でも、
そうじゃない冷凍秋刀魚しかない時期でも、
「…絶対に食べ過ぎる…下手すれば全部今日中に無くなる…ちゃんと小分けして計画的に食べるようにしなきゃ…」
と、いう強い決意をしてから作らないといけないぐらいに美味しい!
それが
“秋刀魚と大根と舞茸の炊き込みご飯”
良く「生からお魚を入れて生臭くならないの?」と聞かれますが、魚の生臭みは、殆ど火の入れ方の問題だったりします。
水中で生活している魚にとっては、私たちの手の温度ですら大火傷。
急激な温度変化を強いられれば、魚だって臭みも出したくなるでしょう。
昔から遠火でじんわりと焼くのが良いと言われているのもその為です。
熱を徐々に馴染ませるように加えることによって、逆に旨味が増し、ジューシーでフワッとした食感になるのです。
そういう意味では炊き込みご飯は、理にかなった調理方法と言えるのです。
まぁ、これは魚に限った話ではなく肉でも野菜でもじんわりと時間をかけて加熱したものほど、旨味を引き出せるもの。
“時は金なり”
とは申しますが、料理においては時間をかけた分、少ない調味料でも美味しく食べられる事から
“時は味なり”
だと私は思ってます。
かと言って、台所に付きっきりで調理はしないですけどね。
その話については今度お話したいと思います。
さて、話は戻って炊き込みご飯ですが、珍しい具材が入っているなぁ…と思われた方も多いかと思います。
そう…
“大根”
珍しいでしょう?
でもですね、これがとても炊き込みご飯を美味しくしてくれる食材なのです!
秋刀魚の脂をサッパリさせてくれる大根おろしの存在は、塩焼きには絶対に外せませんよね?
口の中の脂っ気をサッパリと流してくれるだけではなく、脂っ気の多い食材の消化を助けてくれる、心強い存在です。
それに大根自体には強い自己主張がなく、和食だけじゃなく、洋食にも我が家では大活躍してます!
じんわりと火を通す事で自然な甘みが出て、秋刀魚と他の食材との馴染みも良くなります。
では、材料です。
秋刀魚 2尾
白だし 55cc
蒲焼きのタレ(すき焼き割り下でも可!) 大さじ1
お米 2合
水 330cc
大根 (葉っぱに近い頭の部分) 5cmぐらい
舞茸 1/2株(約50g)
ニンジン 1/3
生姜 1片
大葉 お好みで!
小ネギ お好みで!
“蒲焼きのタレ”って、冷蔵庫のドアポケットにひっそり佇んでいる住人だったりしませんか?
普通に醤油、砂糖、みりん、酒、で味付けしても良いんですが、それ以上の旨味を含んでる“蒲焼きのタレ”を使わない手はない!
と、思って作ったのですが…間違いありませんでした。
炊き込みご飯全体に、コクを出しつつ自己主張が強くない良い仕事をしてくれるんです!
秋刀魚はお魚を捌くのが苦手な方は、スーパーで下処理を頼んで三枚おろしか背骨と腹骨、ヒレを取ってもらって開きにしてもらうと良いです。
小骨は炊飯している内に柔らかくなって気にやらなくなりますので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。
大根と人参は3mmぐらいの厚さでイチョウ切り、舞茸は食べやすい大きさに解しておきましょう。
お米は30分浸水のあと、ザルに上げておきます。
生姜はチューブタイプのおろし生姜でも良いですが、千切りした針生姜の方が美味しいです。
あとは薬味はお好みで!
で、水加減なんですが、炊飯器で炊く場合は調味料を全部入れた上で内釜の2合の目盛りに合わせて水加減をして頂ければ大丈夫です。
入れる手順は
お米→調味料→水→大根と人参と舞茸→秋刀魚→針生姜
あとは炊飯器のスイッチを入れて炊くだけ!
↑の細かい分量は、ガス火による炊飯だからです。
調味料と水をを合わせて全部で400mlになるように書いてあります。
土鍋やダッチオーブン、圧力鍋による炊飯は堪らなく美味しいです!
ちなみに、我が家は壊れたのを期に炊飯器を捨てて、深型のフライパンで炊飯してます。
ガス火で炊く方が早いし、美味しいですからね。
炊きあがったら15分〜20分ほど蒸らして、秋刀魚を解しつつ混ぜれば、出来上がりです♪
これだけでも凄く美味しいのですが…
我が家では〆に“だしほうじ茶”を準備しまして…
“ひつまぶし風だし茶漬け”
これです!更に食べ過ぎちゃう原因は!
だしの素とほうじ茶を急須に入れてお湯をそそいで作るんですが、毎度食べる度に涙が出るぐらい美味しい!
定番の食べ方は人それぞれだと思いますが、食事をする度に新しい発見が出来るのも楽しいと私は思ってます。
良かったら“秋刀魚と大根と舞茸の炊き込みご飯”、是非作って見てください!
新しい美味しいが食卓に舞い降りてくれるかも(笑)!