御神鈴がない神社では。
産土神社鑑定の仕事をしていると、神社や神様についてのご質問をよくいただきます。
例えば、神社の拝殿についている鈴について。
ブログでは御神鈴と書いていますが、正式には「本坪鈴」といいます。
コロナ対策で、御神鈴を使えないようにしている神社もまだ見受けられます。
多くの神社にあり、今はあるのが普通の状況ですが、昔はありませんでした。
伊勢神宮や出雲大社はありませんよね?
私の産土神社である氷川神社もありません。
小さな摂社、末社、祠にも無いことが多いです。
鈴の起源は、巫女の神楽舞の鈴です。
御祈祷、昇殿参拝の神楽鈴の音は、邪気を祓う意味があり、また、天岩戸開きの際に、アメノウズメノミコトが舞を踊り、岩戸から天照大御神が出るきっかけになったことから、神様をお招きする意味とも言われています。
つまり、巫女の神楽鈴の簡略化されたもの。
無くて困るものではない。
無いのが間違っているわけでもない。
鈴がないのも、本来の神社の姿なのです。
鈴がなくても、参拝の際には、
「二拝二拍手一拝」をいたします。
この二拍手の音が、自身を清めてくれます。
(神社によって違う作法もあります)
拝殿前に到着するまでに、鳥居の結界や手水舎で祓い清め、さらに祓い清めて、進んできておりますが、最後の最後、いざ神様にご挨拶前にも祓い清めです。
御神鈴がある神社では鈴を鳴らしますが、無くてもよいと知れば、どの神社でも迷わず参拝できますね。
よい御参拝を。