今年編んだもの
マユチェルです。
音楽やSEを作る傍ら、あみぐるみやウェアを編んでいます。
今年編んだものを振り返ります。
今年は結構意識的によく編みました。
メッチャ楽しかったです。
(小学生の文章レベル)
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ヘンリーネックセーター
今はなき雄鶏社から出版された『メンズニットカタログ』 から編みました。
実は今年初頭に、同じく『メンズニットカタログ』から編んでいたカーディガンを解いて編み直したものです。
元のカーディガンはこれです。
これも今年の初頭に編んだものです。
解いた状態のままだと、編み癖がついて縮れた状態になっています。(ニッターの間ではその状態を「ラーメン」と言ったりします😄)それを真っ直ぐにするために、以下の工程をしました。
①解きながら玉巻き器で巻く
②巻いて玉状にした毛糸を、かせくり器を使ってかせ状に戻す
③編み跡を伸ばすためにぬるま湯に通す
(水通し)
④陰干しする
⑤再びかせくり器と玉巻器を使って、先ほどとは逆に、かせから玉にする
⑥毛糸玉の状態になったので、編み始める
15玉分で2日間かかったかな?
風合いを取り戻し、いい感じになった毛糸で編めるのは、幸せなことです。
Boulevardier
RavelryのThea Colmanさんデザインです。
ダウンショルダーのプルオーバーで、ほぼほぼ表編みと裏編みでできています
(交差編みちょっとだけ)
そういった意味では、ガンジーセーターチックです。
Boulevardier(ブールヴァルディエ)とはカクテルの名前だそうで(フランス語)、パリ・シャンゼリゼ大通りのような片側二車線以上の大通りをブールヴァールと呼び、大通りを颯爽と歩く伊達男をイメージした名前のようです。
Thea Colmanさんのサイト自体が「Baby Cocktails」という名前なので、カクテルにちなんだ名前のついたデザインが多いようです。
数段でまとまったパターンになっていて、次々違ったパターンが出てくるので、編んでいて飽きませんでした。
HANA
これもRavelry DLパターンで、Junko Okamotoさんのデザインです。
これは非常におもしろいパターンで、編み進めた方向と完成時点の方向が違ったりするんです。
例えば一般的なセーターだと、右から左に編んでいって一段が完成し、そうして裾から首周りに向かって段を積み重ねて編むのですが、このセーターは、下の写真のような編み進め方向になっています。
矢印の方向が、編み進める方向です。
編み進める際は必ず右から左に編みます。
いちばん下のパーツは、編んだ方向から右方向に90°回転させています。
次の上のパーツは、そこから目を拾って右から左に編んでいって、首周りまで到達しています。
今度はその繋がったパーツをまた右90°回転させ、目を拾って右から左に編んでいって、身頃を完成させます。
普通と違うので、編んでいてとても楽しかったです。
また、見頃と袖を繋げたり衿ぐりの処理をしたりする際も、巻きかがりという裁縫の技法を使うので、新感覚でした。
Junko Okamotoさんのアイディアに敬服しました。
Rug
『HANA』ですっかりJunko Okamotoさんのデザインに魅了され、またJunkoさんのデザインをチョイスしました。
『HANA』の説明時に
と書きましたが、首周りから裾に向かって編む場合もあります。
最近はそういうパターンが非常に多いです。
首から肩にかけて放射線状になっている丸ヨークやラグランスリーブの際によく使われます。
(ちなみに「右から左に編む」というのも例外があって、アフガン編みなど左から右に編むものもあります)
2カラーの編み込み模様ですが、ちょっと糸を引っ張り気味の箇所がって、そこが反省点です。
まだまだ修行……
amirisu Mystery KAL 2024
一滴から始まる物語
(ショール)
編み物雑誌『amirisu』の出版と、世界の最高級毛糸・テキスタイル・道具類の輸出入・販売・店舗運営をしているamirisuの、Co-デザイナー・オチアイトクコさんデザインのショールです。
KalまたはCalとは、Knit(Crochet)Along」の略で、リアルで集まったり、オンラインで参加表明したりして、同じテーマで編み物をすることです。
(棒針編みがKnit、かぎ針編みがClochetです)
今回はamirisuのミステリーKalに参加しました。
ミステリーKalとは、毎週少しずつパターンが発表され、最後まで編むと作品が完成するKalです。
全貌がわからないまま編み進めていくので、「これで本当に合っているのかな?」と不安になることもありますが、ちゃんとチュートリアル動画があったので安心でした。
前述の『HANA』がボートネックなので、合わせてショールをつけようと思い、HANAの藤色に合わせてMCは紫系、差し色としてCCには白に水玉の入った糸をチョイスしました。
レース編みや引き返し編み、編み進めていく作り目の技法を使ったセクションなど、本当に最初の一目=一滴から始まる物語でした。
Bunny Odile
世界中で大人気!
Cinthia ValletさんデザインのSofty(あみぐるみ)です。
Cinthiaさんは『Mouche & Friends : Seamless Toys to Knit and Love』というアニマルSoftyの本を出版されていて、増刷して店頭に並ぶとあっという間に売り切れるという人気ぶりです。
『Mouche & Friends : Seamless Toys to Knit and Love』には掲載されていないパターンは、Ravelryに数点あります。
Bunny Odileもその一つです。
鼻先から編み始めて、つま先で完成します。
耳は途中で糸を継いで編みますが、それ以外は一本の糸がずっと繋がっている作りです。
耳も糸を継ぎはしますが、ヘッドの休み目から始めるので、完全にシームレスです。また、お洋服の作り方も数種類掲載されていて、着せ替えも楽しめます
全て表編みなので、難しそうだけれど意外と編めます!
Tsutsu Bear
同じくCinthia Valletさんデザインの、RavelryパターンのSoftyです。
Tsutsuくんは、Cinthiaさん指定の糸(Fingering)で編むと10数cmの小さなお人形なんですが、上記のヘンリーネックセーターの余り糸(bulkyサイズ)で編んだので、35cmあります。
Bunny Odileちゃんと同じぐらいの大きさです。
(Bunny Odileちゃんも、指定糸だともっと小さいです)
こちらもお洋服や帽子の作り方も掲載されていて、自分の好みに合わせていろいろ作ることができます。
Sprig Mittens
Ravelryデザイナー・Elli Stubenrauchさんのパターンです。
「小枝」という名のミトンのとおり、葉や枝の柄で、北欧風でカワイイです。
脇がガタガタで、チョー不出来なんですが、この冬愛用します。
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以上9点でした。
仕事の合間、夜に半分寝ながら編んだ割には結構編めたと思います。
今年はRavelryパターンを多く編んだのですが、来年もこの路線で行きます。
2025年、というか、もうこの年末からですが、Cinthia Valletさんデザインの『Mouche & Friends : Seamless Toys to Knit and Love』から1つ編む予定です。
皆さんはこの年末年始、または来年初手、何を編みますか?
それでは、皆様、良いお年をー!