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大アルカナ 6 恋人たち・恋人
恋人のカードについて~分離と統合の旅~
「恋人」のカードは、タロットの大アルカナの中でもとても奥が深いカードなんだよね。一見、恋愛や結婚を象徴しているように見えるけど、それだけじゃない。「分離」と「統合の始まり」という、誰もが通る人生の試練や成長のプロセスを描いているんだ。ウェイト版とトートタロットでは絵柄は全然違うけれど、どちらにも共通するテーマが隠されているのが面白いところ。特に生命の樹でこのカードがビナー(理解)からティファレト(調和)へ向かうパスに位置することを考えると、「統合を目指すために一度分離を経験する」という深いメッセージが読み取れるよ。
ウェイト版とトートタロット共通テーマ
生命の樹とヘブライ文字「ザイン」
タロットの「恋人」は、生命の樹でビナーとティファレトを結ぶパスに対応している。このパスに関連するヘブライ文字は「ザイン」。この文字は「剣」を意味していて、まさに「切り離し」や「分断」の象徴なんだ。深淵より上に広がる神々の世界から、この剣でバッサリと切り落とされて深淵以下に降りていく……。これって、統合へ向かうための最初の「分離」のステップそのものだよね。選択や決断って、それ自体が一種の「分離」であり、「次元を切り開く」行為なんだなって感じるよ。
双子座と水星との関係
「恋人」のパスは占星術では「双子座」に対応している。双子座って、好奇心旺盛で、情報やコミュニケーションを象徴する星座。支配星は「水星」なんだけど、この星は知性や言語、調停を司るんだよね。このカードに描かれる「選択」や「統合の始まり」のテーマともリンクしている気がする。双子座らしい二元性を超えた統合を目指す道筋が、まさにこのカードの核心なんじゃないかな。
統合の始まりとしての「恋人」
ウェイト版もトートタロットも、「恋人」のカードでは陰陽や男性性と女性性の「統合の始まり」が描かれているんだ。ウェイト版ではエデンの園が舞台で、アダムとイブの姿がとても象徴的。一方のトートタロットでは、「聖婚」という錬金術的なテーマが全面に出ていて、描写がかなり複雑。でも、どちらも共通しているのは、物質的な結びつきを超えて、精神的・霊的な調和を目指している点。ウェイト版はキリスト教的象徴、トートタロットは多神教的象徴が基盤だけど、どちらも「恋人」を個人的な愛を超えた宇宙的な統合の象徴として捉えているところが面白いよね。
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ウェイト版タロット「恋人」の絵の象徴
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