vol.32 インド / 10時間の寝台列車
「『Everything will be all right in the end.So if it is not all right, then it is not yet the end.』
インドのコーディネーターの人が教えてくれたインドのことわざ。
『全てのことは最終的にうまくいくものだ。もしうまくいっていないのならば、それはまだ終わりではない。』」
10時間の寝台列車
タージマハルのあるエリアまで向かうため、私たちは駅に向かった。
駅にはスーツケースを運ぶ仕事をしている人たちが居た。私たちのスーツケースはお兄さんが運んでくれた。
2つ頭に乗せて。。。
びっくりした。
だって、まぁまぁ重いし、まぁまぁ大きいスーツケース。それは2つとも頭に乗せれるっていう知らなかった人間のタフさ。可能性が知識としてインプットされる。
寝台列車にはグレードがあって、私たちの席は2段ベッドが2つある4人部屋だった。
これはグレード的に良いほうらしい。
ふーん。なんておもっていたけれど、実際クーラーもなく、横になれるベッドもなく、硬い椅子だけの向かい合わせの席もあるそう。
そしてその席でも、私たちよりもうんと長い時間、日数!列車に乗って移動する人も少なくないらしい。
隣の人はすでに居て、インド人のカップル。左側がそのカップル、右側が私たち。
その距離、スーツケース1.5個くらいしかないくらいの超近距離。
そこで寝たり、食べたり、それぞれ思い思いに過ごすのだ。
インドあるある
「牛や動物が線路を横切ったりする場合があるので、その時は列車が停まります。なので到着時間は前後することがあります。」
そう聞いていたけれど、それは本当だった。
まだ次の駅じゃないのに、なんでもない草原のような場所でしょっちゅう列車が停まる。列車より牛ファースト。奈良の鹿のような感じ??
牛が路線を退くまで当たり前のように列車は停まる。
そして列車が止まっている時、何度か外からコンコンと窓を叩いて物売りが品物交渉をしていた。
はじめ真っ暗になった外から〝コンコン“と窓を叩く音がした時、心臓が飛び出すんちゃうかって思うほどびっくりした。
インドあるあるらしい。
いかに自分が自分の常識の範囲内で生きてるか思い知らされるインド3.4日目。
で、このインド旅でわたしがいちばんキツかったのが、この寝台列車のトイレだった。
ある程度の汚さは対応できてきてたし、インドでも汚いと感じるところもあるけどまぁまだいけそう。なんて感じていた。
けれど、寝台列車のトイレだけは流石にキツかった。
他にも列車内でチャイが売られていたり、寝ている時もスーツケースと腕を紐で結んでいたり笑、
いろんな経験をしたからか?意外にも10時間はあっという間で、とうとう私たちは念願のタージマハルまでもうすぐそこまできたのでした。ワクワク。
続く。
PS.
いつもmedicine TRIPをご覧くださりありがとうございます。今年は今回のお話で終わりです。2022年からは隔週で投稿していく予定です。来年もどうぞmedicine TRIPでインナーマジックを味わっていただけますように。
mayu
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