vol.16 シンガポール / 行きたいけど行きたくない
「はじめの印象って
固定されて残りやすいと
感じています
苦いことならなおさら
なのでそれが
良い印象だとしても
良くない印象だとしても
自分にとってどうかを判断する前に
もう少しみようと思えるスペースがあると
幸せって増えていくと思うんです」
シンガポールは今まで二度訪れたことのある場所。
わたしにとってとても心地よいと感じてる国です。
今はそんな風に感じているシンガポールも、はじめて訪れた時の思い出がまぁまぁトラウマになっていた苦い思い出で。旅先リストから少し遠のいていた。
それが意外な形で2度目のシンガポール渡航が叶ってから、わたしの中でガラリと印象を変えてくれた。
というわけで普通に?旅した思い出のないシンガポール。
シンガポールに行ってみたい
シンガポールに行ってみたい!と興味を持ちはじめたきっかけは、当時SMAPが出ていたソフトバンクのCM。
高層ビルの屋上にまるで空に浮かぶような斬新なプールが印象的で。
「なに、あの船みたいなん!ビルまたいでるやん!!」
話題にのっかり、いつかあのプールに行ってみたい!とわたしも興味を持ったひとり。
それからある年の年始早々に、友達とシンガポールに旅行に行くことになった。
それがわたしの旅行の手配が悪く、結果ミスっていた。そのことから友達と喧嘩になり気まずい状態に。しかもマリーナベイサンズもいっぱいでどう頑張ってもとれなかったのだ。
もう旅行までギリギリの日程で、そのまま行くかキャンセルしかない私たちは、そんな中でも旅行には行く方向に決めた。
どうなるんやろ。。と少し不安がよぎるわたしに上乗せするように、わたしの体調は年末から蕁麻疹のようなプツプツが全身にできてきた。ゆっくり過ごすこともなく、元旦から次の日もその次の日も病院に通って点滴を打ってもらうような状況だった。
なぜならミスったシンガポール旅行は1月3日夜のフライトで出発だったから。
普通なら辞めといたら?って思うような体調だったけど、自分のミスを後ろめたい気持ちもあって、絶対に行くと決めていた。
薬ももらっていざ出発。
案の定?行きのフライトで早々に体調が悪くなり、初日は街に出歩くことも出来ない始末。
結局いろんな歯車が噛み合わず、全然楽しくなかった。
(※この友達とは今も仲良しです。一応書いとく。笑)
この事があってから、旅の前に自分のカラダも心もコンディションを整えることを意識的にするようになった。
今ではカラダからマインドや心に目を向ける大切さを知ったからなおさら。
あれから旅を重ねてきて、自分に合うコンディションの整え方も以前に比べて知れてきた。
だけど、またシンガポールに行きたいなと思う気持ちはあっても、その時のことを思い出すわたしは、旅先に選ぶことをずっとなんとなく避けてた。
もし次にシンガポールを訪れた時に、何かのアクシデントから苦く感じる体験をしたときに、もしも挽回できずにいたら、自分のつくり出す思い込みのループにわかっててもハマってしまいそうで自ら行く手配をする程ではなかった。
わたしは旅は、旅をする時期と、その土地と、人のスピリットの関係性が何か目に見えないけど干渉縞のようなものがうまれると思ってる。
またシンガポールを訪れたい想いはある。自らきっかけをつくることよりも、そのタイミングがどんな風にくるのか楽しみにしていた。
そのタイミングは思いもよらぬ形で叶い、私は二度目のシンガポールを訪れることになった。
続く。
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