生活に困ったら指輪を売りなさいと母に言われていた
こんにちは、Mayuです
私の母は昔、銀座でジュエリーの販売をしていたり
実家で真珠の養殖をしていたりと、宝石の価値を知っている人でした。
小さい頃から私に本物のジュエリーをたくさんくれました。
そして私が大学に入り実家を出た後にまたジュエリーをくれた時、
「生活に困ったらこの指輪を売りなさい」と言ったのです。
おそらく半分冗談で半分本気で、なぜかその言葉をしっかりと今でも覚えているのです。
その指輪は売却すると大体当時で10万円くらいにはなると言っていました。
学生には大金で、万一お金が底を尽きたらそれで凌る金額です。
本物のジュエリーには資産的価値がある、という感覚が昔から身についていたのはやはり親の影響ですね。
もちろん、アクセサリーだってネイルだって手軽に楽しめるおしゃれで
人によっては日常生活を潤わす必需品です。
それでも私がジュエリーの業界に行きたいと思ったのは、
ジュエリーというもの一つ一つに込められた重厚感に惹かれ、資産的な価値も併せ持つ「一生物」であることが素敵だと思ったから。
高価なものだから、好きなときに気に入ったものを躊躇わず購入できる人は限られてしまうでしょう。だからこそ、妥協して手に入れるものではない特別なものです。
私のように親から受け継いだようなものは形見ともなり、当たり前にいつも私のそばにあります。
なのでお金になるからといって売ってしまおうなんて考えたこともありませんが、親の気持ち的には単なるプレゼントではなく
"お守り"としても"最後の資産"としても意味があることを伝えたかったのだと理解しています。
なんだか昔の着物をお米に変えるのと似ていますね。
幸いにも特別生活に困ることもなく28年間やってこれたので、売却することにはなりませんでした笑
最近は金の価格が高騰しているため、家に眠っていたレトロなジュエリーを売ってしまう方も多いかと思いますが
ジュエリーに何の価値があるかどうかは人それぞれですね。
Mayu
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