route.©に出会ったこと、
大学4年間、アカペラだけにすべてを費やしてきたことが、ようやく報われた気がしました。きっとこの先人生を続けていたら、たぶんこういう瞬間て何度かは訪れるのかもしれないけれど、それでもようやく、ほんとうにようやく、ちゃんと心からアカペラに本気だったという事実が自分の人生にあってよかったって、こころから思えたの。これはたぶんすごいことなんだとおもう。生きててよかった、おとなになれてよかった。
route.©という劇団をすごくすごくすきになりました。多分、放課後、ミドルノートを見たときにもnoteに書いたと思うんだけれど。いろいろな状況や感情が交錯している”いま”に、ユニットバスの人魚姫と朝焼けとハミングを見て、すごくよかった。うまく言語化できないし、なんなら公式のアンケートにも、言語化ができなくて答えられていないのだけれど、すごく、すごくよかった。
大学時代に、何度もしにたいと思ったし、何回かは、本当に死のうかなって思ったりもした、そのくらい、アカペラが私のすべてで、10分間のステージでどれだけ「まんぷくのまゆきち」を演じられるか、それだけしか考えてこなかった。でも全然結果は出なかった、いい終わり方だったとは思うけれど、数名、すごく好きだと言ってくれるファンの子たちがいてくれただけで、それ以外はなにも。ハモネプに出たこと、大きなステージに立てたこと、ある程度の結果は持っているはずなのに、ずっと傷として残ってしまっている、アカペラをしていた、いとおしいはずだった4年間。
永遠にボイパはうまくならなかったし、グループとしても良い演奏ができたと胸を張って言えるのは1度だけで、でも結果は出せなかったから誇っている風に見せているけど個人個人と話すときにはなんか「まあ全然だめだめだったからね~(笑)」とか言っちゃう自分が嫌いで。どれだけ頑張っても報われなくて、トラウマになってしまって、でも悔しさだけはずっと残っていて。あんなたった10分間のステージのために死にたくなるとか、くだらなかったなって、社会人として吐き捨ててみたりもして。だってそうしないと私がかわいそうで仕方なかったから、そうじゃないと生きられなかったの。
それがroute.©に出会えたことで、ほんとうになんか、報われた気がした、傷じゃなくって、誇っていいことになった気がしました。というか、route.©を好きになれる感性や経験を持っている私が形成されたのは間違いなくアカペラのせいで、アカペラのおかげだと自然におもえました、だから本当に生きててよかったと思います。
アカペラを、瞬間芸術だと思っていることは。自分だってMVを積極的に撮ったし、レコーディングして補正して、なんだか素敵な映像に音をくっつけることがアカペラになりつつある今は、ずっと夢見ていた大会が何の価値もないものに成り下がっている今は、間違っているのかもしれないけど。
アカペラを瞬間芸術だととらえて、その場でしか作れない音、空間、静寂、感情、すべてのものに、本当に真剣だった私が、そのことを誇っていいって教えてくれたのはroute.©だったの。だって、その感覚を持ち得ていない人からは「なにそれ、気にしすぎ」って片づけられちゃうようなことを、本気で考え続けている人が、それで生きている人が、こうやっていろんな感情を与えてくれる人が、実在するの。ハッピーエンドなんかで終わらせてやらないからな、っていう、私の膿んでしまっている傷を肯定してくれるような物語を、本気で作ってくれる、そんな人たちが実在することで、とにかく生きていて本当によかったなと思いました。
今回のお話は、すごく苦しくて、美しかったです。私は美月ちゃん推し。ただの恋する女の子で、まっすぐで、純粋で、美しかった
そしてみんな全員が、プロだった。心底、うらやましいと思いました。私には作れなかった空間、作りたかった空間を、全員で手作りしているあの空間が、こころから愛おしくて、それを生で見るなんていう体験ができて本当によかった、と思いました。
私はもう自分が表現したりつくったりなんていう立場はこりごりだけれど、だから全力でかわいい格好でこれからも観に行くって決めた!一生オタクでいるんだ、生きていてよかったって思って生きていたいので!
最強にかわいかった私たちで締めよっと!
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