東1局の7700点はどう払う?<おすすめの点棒の支払い方まとめ>
こんにちは。麻将連合の藤川まゆです。
前回のnote『雀荘デビューの前に知ってほしいこと』への反応ありがとうございました!
雀荘デビュー前の方をはじめ、経験者の方へも「友人に見せます!」などの反応をいただけ、とても嬉しかったです。
まだ読んでいない方は読んでいただけると嬉しいです↓
https://note.com/mayu_fujikawa/n/n47b20f9a86ab
麻雀はただでさえ覚えることが多いのに、細かい作法や統一されていないマナーも多く、なかなか初心者に優しくないゲームだと思うことも多いです。
なので、noteを通じて、少しでも『どうしたらいいの?』の不安を減らし、みなさんの麻雀ライフを良きものにするお手伝いができれば幸いです!
さて、今回は、『点棒の支払い方』がテーマです。
スムーズなゲーム進行のための『推奨される支払い方』は存在していますが、正直なところゲームとしては支払い点数さえ合っていたら問題はないので、非効率な支払い方をしても指摘されることはほとんどないかと思います。
また、麻雀の戦術は本や動画などで知ることができても、『点棒の支払い方のマナー』というのは、雀荘のスタッフさんや麻雀プロ団体所属者でなければ、なかなか教わる機会もないのではないかと思います。
しかし、しかしですよ、とても感じの良い方が開幕東一局で4,000点をぴったり払っているところを見て、『良かれと思って支払っていると思うけれどももっと良い支払い方がありますよ……!次局……!リーチ棒なくなっちゃいますよ……!これは言ってあげた方が良いものか否か……!』と悩んだ方も多いのではないでしょうか。ちなみに藤川はそのタイプです。そして悩んだ結果「それだとリーチ棒なくなっちゃうので5,000点で払うのがいいと思いますよ」と言っちゃうことも多いです。どうか言われた方が怖がらず麻雀続けてくれてますように。
今回はそんな『点棒の支払いマナー』を、基本的なところからまとめてみました!
正直私だけでは自信がないので、麻将連合の先輩であり、Mリーガーであり、「見られること」「スマートさ」をトップクラスに意識されている、小林剛プロに質問をしながらまとめていきました。なので安心して読んでください!小林剛プロ、お忙しいところありがとうございます!
(余談ですが、小林剛プロは右手を怪我していた時も、左手でスマートに打たれていました。利き手でない手でスムーズに打つのは本当に難しいことなのでとんでもなくすごいです)
【点棒の支払いをする時に重要なポイント】
まず、前提として意識しておきたいポイントがあります。
それは下記です。
① 大量の点棒で支払うのは避ける
卓上にザラザラっと何本もあると、数えるのもしまうのも大変です。
なるべく支払いとお釣りが最小限で済むように意識しましょう。
②相手のお釣りの手間をなるべく省いてあげる
たとえば1300点を放銃した場合、1300点で支払えば「①放銃者:支払う ②和了者:しまう」のみで済みますが、1500点で支払った場合、「①放銃者:支払う ②和了者:お釣りを出す ③放銃者・和了者:しまう」と、手間が増える形になります。
“自身の点棒のうち、いずれかの種類の点棒が1本以下にならない場合”(※)は、少ない本数でぴったり払える時は支払うようにしましょう。
お釣りがある場合は、「なるべく卓上で完結する」のがスマートです。
(※最初に8000点をぴったりで支払ってしまうと、1000点棒が残り1本になってしまうので、10000点での支払いを推奨)
③なるべく自分のリーチ棒が残るように
東一局に4000オールをアガった時、全員から1000点棒が4本ずつ飛んできたということを経験した方もいるのではないでしょうか。ちなみに私はあります。次局、2人から「リーチ。両替してください」と言われ、2人分両替しました。
対局中の両替は悪いことではないのですが、若干止めてしまうことになりますよね。ちょっと意識するだけで減らせることなので、なるべく意識して自分のところに1000点棒1本は残しておきたいです。
ちなみに、アガリ者に点棒を支払った直後、「あ!1000点棒がなくなった!」と気付いて、両替をお願いする方がいます。局の途中で両替をしないように、という配慮かと思いますが、これはNGです。
もしかしたらリーチしないかもしれないですし、次局もツモられや放銃などで点棒を支払い、そのお釣りでリーチ棒が手元にやってくるかもしれません。
リーチ棒がなくなってしまっても、両替をお願いするのは「自分がリーチする時のみ」にしましょう。
④払い方を長考して余計な時間をかけない
点棒の支払い方を意識する一番の理由は、『ゲームをスムーズに進行するため』です。そのため、時間がかかってしまったら、どんな支払い方でもあまりよろしくないです。
支払い方に悩んだら、とにかくサッとぴったり出しましょう。
点棒を握ったまま、他の対局者の支払い方の様子を伺う方もけっこういます。ツモったあと、伺う方×3だとこちらもそわそわしてきます。お見合い状態が続いて空白の時間が流れることも多いので、『伺われてる!』と思ったら、元気よく真っ先に支払うようにしましょう。
⑤一度出した点棒は引っ込めない
一度点棒を出してから、『(2000点出したけど1000点棒なくなっちゃうな、やっぱりお釣り欲しいな~)やっぱり5000点からで!』と、途中で変える方がいます。これもスムーズな進行とは言えないので控えましょう。
アガリ者は卓上に出された点棒を見て、お釣りの額を確認しています。途中で額が変わると混乱して時間がかかる場合もあります。
EX.特定の1人になるべく点棒の偏りがないように
小林剛プロいわく、「できれば1000点と100点が1人のところに2~8本くらいになるように」とのことでした。正直本数意識はしたことがなかったので目からウロコでした。
10000点を5000点棒2本で払うのも、5000が偏るのでNGとのことです。
ちなみに、自分と相手、同じような偏りになりそうなら、『お釣りの手間を省いてあげる』ことを優先するそうです。
ただ、個人的には、正直なところ麻雀しながら相手の点棒の本数を覚えておくのはなかなか難しいと思うので、『自分の点棒の本数が偏らないように』ということと、たとえば2000オールをツモられた時、他の2人から1000点棒が2本ずつ出てきたら、自分は5000点棒を出す、などのように、『ツモられた時うまく対応する』ということを意識すれば良いのではないかなと思いました。
①~⑤ができるようになり、余裕ができてきたら意識してみてください!
支払い方の考え方の基本は上記になります。
「長い!難しい!」と思った方は、下記を意識してみてください。これらを意識するだけで格段に進行がスムーズになると思います!
【意識したいこと(初心者編)】
●3,900点はぴったり支払わない(5000点棒で支払う)
●4000点オールもぴったり支払わない(5000点棒で支払う)
●支払い時の点棒の本数を5本以上にしない
●支払い終わったあとに、「リーチ棒がない!」と気付いても、実際に自分がリーチをする時までは両替のお願いをしない
●なるべくさっと支払う
●どうやって払っていいかわからなくなったらとりあえずぴったり払う
上記ができるようになってくれば、いよいよ『細かいスマートな点棒の支払い方』です。
これは表にまとめましたので、参考にしてください。
【点棒の支払い方(中級者~上級者編)】
<ツモれらた場合>
「親がツモった場合の子3人の支払い」パターン
「子がツモった場合の親と子2人の支払い」パターン
ちなみの【A】は「親がぴったり支払った場合」で、【B】はそうでない場合のパターンです
これらの支払いパターンを覚えておき、状況に応じて支払います。
子1~3のどの支払い方をするかは周りの支払い方やそれまでの点棒の移動によるのですが、そこまで意識すると支払いに時間がかかったりすることもあると思うので、とりあえず上記のパターンだけ覚えておいて、子1~3のどれかの点数をさっと払えば全く問題ありません。
ちなみに小林剛プロいわく、「800-1600と1600-3200はどうやっても偏るので気にせずさっと払おう」とのことでした。
<ロンされた場合>
ほとんど「ぴったり支払う」のが推奨されるそうです。
ただ、下記の点数の場合は偏りを防ぐために下記で支払いましょう。
●3900点→5000点で支払う
●8000点→10000点で支払う
ちなみに開幕の7700点の支払いに自信がなかったので小林剛プロに聞いたところ、「点棒の偏り具合は2600点と大差ないので、7700点ぴったりで支払おう。お釣りのひと手間を省くために10000点からじゃない方がいい」とのことでした。な、なるほど……!
以上、いかがでしたでしょうか!
細かい部分も記載しましたが、一番大切なことは「他の人を待たせない」ことなので、困ったらスピーディに支払いましょう。
今後も、遅筆ではありますが、
「雀荘に慣れてきたら意識したいマナー」
「競技大会に出るときのマナー」
などもまとめていきたいと思います。
次は何ヶ月先になるかな~……!更新した際にはまた読んでいただけると幸いです!
余談
藤川はこういうnoteをアップすることで自分の点棒の支払い方へのハードルが高まるのではないかとびびっております。こういう記事あげるの怖いですよね。
ちなみにこの記事を仕上げたのは7月です。タイミングを見計らっていたら年末になってしまいました。この間に同じ内容の優良記事があがっていたら完全に『先輩にただ手間をかけただけの奴』になるところでした。今後はちゃんとすぐあげます。(たぶん)
お気遣い不要ですが、いただけるものは遠慮せずいただくタイプです。