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本音で話せない私。

人に本音を話すのが苦手だ。苦手というか怖いという思いが強い。
もちろん心を許している人にはわりと話せるが、そうでない人の方が多い。
自分の本音を否定されるのが怖いのだ。
だから人の顔色ばかり見て、相手が共感してくれるであろう言葉を探す。
共感してくれそうな言葉がわからない時は、無難なことを言うか、ビクビク怯えて何を話したらいいかわからなくなる。

先日この話をした際に、「本音を否定されたことがあるの?」と聞かれた。
その時は否定されたことが思いつかず、もしかしたら自分で勝手に否定されてると思い込んで傷ついているだけだったのかもと思った。
しかし数日経って、思い出したことがある。

思い出したことは、私が本音を言った際、「普通はそうじゃないよ」と何度か言われたことだ。
今だったら「その普通はあなたの周りの普通ですよね」と思えるが、その時は普通じゃない自分が間違っていると思っていた。いや、今でも相手を目の前にしたら、自分が間違っているのかもと思ってしまうかもしれない。

じゃあ、自分が相手の本音を否定したことないかと言ったら、思い当たることがめちゃめちゃある。
相手に良かれと思って、自分の価値観を押し付けてしまった。自分の考えが正しいと思い込んでいた。なんだか変な正義感が働いてしまっていたんだと思う。
今は会うことがない相手だが、もし会えたら心から謝りたいし、当時のことを思い出すと頭を抱えたくなるほど恥ずかしい。

後、思いついたことは自分の本音に自信がないのだ。
自分の本音を言った後、相手の考えを聞いたら、自分の考えが間違っていたと思うことが多い。相手の素晴らしい意見に対し、自分がちっぽけに思えてしまう。
けれど、これを書きながら思ったが、間違えてもいいんだと思う。
間違うことは悪いことと思い込んでいたんだけど、
むしろ間違うことは新しい気づきを得られたということなのだ。

ここまで書いて、じゃあ本音を言えるかと聞かれたら、まだ怖い部分はあるは。
だけど、ここに書いたことを振り返りながら、自分の本音に向き合っていきたい。

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