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その灯を消す時

2025.01.18
シアター21フェス 冬編 vol.134
ヤマシタマユ「その灯を消す時」
出演 BORI ヤマシタマユ

ご来場、配信でご覧くださった皆様
応援下さった皆様
お力添え下さった皆様

セッションハウスの皆様
そしてずっと一緒に踊りたく、今回共にクリエーションし、素敵に作品を舞って下さったBORIさん

こうやって自分の世界である作品を創り発表できることは一人では出来ないこと、たくさんの方々に感謝致します!ありがとうございました!

数年ぶりにデュオ作品にチャレンジし、ソロとはまた違う世界観を描くことは次に繋がる大きな財産と経験となりました。
創るということはわたしの喜びと挑戦の時間です。
観ていただき感想をいただくことで、次の糧と活力もいただけ心から幸せな時間でした。

この作品は近々またどこかで上演できたら嬉しく思っております😌

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知らなくてよかったことは何一つない。
喜びも 悲しみも 嬉しさも 辛さも
走馬灯となり 全て空気にとけて 舞となる。

灯を消す時。
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作品は見てくださる方の想像力にお任せでよいと思っていますが、ここから先は少しだけ作品について書かせていただきます😌

今回の作品は10年以上前にスタジオパフォーマンスで作ったデュオをきっかけに「あかり、走馬灯、部屋」の3つのキーワードを元に再構築しました。

最初に幾つか作品テキストを作り、そこから振付を開始。
BORIさんとのリハーサルに入る頃には構成も見えてきて、前半は「それぞれの部屋(人生)」、後半は「共に過ごす時間」をテーマに10分という時間を2分割することにしました(その過程で後半の音を前作から変えることに)。

さらに、初めてコンテンポラリーダンスを観る方にも感じていただけるよう、美術館に絵画を見る感覚、映画館で物語を見る感覚、を心掛けてアプローチしていきました。

リハーサルではBORIさんが作品イメージや設定、コンセプトを細かく問いかけて下さり、そのおかげでわたしの脳内も作品で何を伝えたいか整理できたとても充実の時間でした。
(設定としては、BORIさんは灯をつける人、わたしは灯を消す人。それぞれの人物でもあり、二人で一人の人物としました。)
これまでソロ作品が多かったわたしには作品を表現してもらうダンサーに明確に伝えること、共有することの大切さを学ばせてもらいました。

そして、通しができるようなり音響、照明のテクニカルシートを書く頃には、パンフレットに掲載する作品テキストと、ずっと悩んでいたタイトルが見えてきました。
創作を進めていくと迷ったり、止まったりするので都度最初のキーワードやテキストに立ち返り、表現したいことを深掘り。
作品に取り掛かって10月からの約2ヶ月半、本番前には南林間で先生方に見ていただき、アドバイスもいただける有り難い創作期間でした。

セッションハウスの皆様にはいつも作品に寄り添う会と場を作っていただけ、アーカイブ付きの配信観覧も臨場感溢れるカメラワークに遠方や時間合わず現地で見れなかった方々に楽しんでいただけたようです。

作品の花咲く瞬間は一瞬。
数多くの皆様に改めて感謝を申し上げます。

photo by Aki Ichimori

music by
Fennesz "Kae"
Max Richter "Maria, the Poet - 1913"

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