ワーママが仕事を辞めて知った居心地のよい場所
①新生活スタート
息子の保育園生活(=わたしのワーママ生活)が
3年目に突入するというころ、
夫が転勤を命じられ
家族で引越しをすることにしました。
わたしは退職を決心し
息子が生後2カ月の時以来
久しぶりに息子と長時間いっしょに
過ごす生活になりました。
0歳2カ月から2歳1カ月まで
保育園には大変お世話になりました。
【退職を決めるまでの経緯は
「ワーママ歴3年になる前に
退職を決意した理由」に
書かせていただきました。】
わたしたち家族3人は
知り合いのいない土地に引越し
仕事をしていた時とはまるで違う
生活となりました。
②仕事を辞めて可能になったこと
仕事をしていた時には出来なかったこと
諦めていたことが色々あったのですが
以下のようなことが仕事を辞めて可能になり
とても嬉しかったです。
「え!こんなこと?」
という些細なことも
あるかもしれませんが
わたしにとっては大きな喜びでした。
・朝、時間に追われず子供のペースで過ごせる
ワーママ時代は、自分の支度と
息子の支度を同時並行ですすめ、
1分を争うくらい
バタバタしていました。
息子がまだ眠そうでも起こし、
朝ごはんが途中だとしても
仕事に間に合うため、また保育園に時間通りに
登園させるため、息子をせかしておりました。
朝時間に余裕が生まれたことにより
ご飯を一生懸命食べるのを待つこと、
自分で着替えたり、靴を履くのを
手伝わず見守ること、ができるように
なりました。
・お天気次第で行先を変更できる
台風の日も、雪の日でも
それを理由に仕事を休むなんてことは
当然ながらできないわけで、
傘を差し、荷物をかかえての
保育園送迎は大変でした。
仕事を辞めたことにより
天候が悪ければ外出しない、という
選択ができるようになりました。
・平日ゆっくりスーパーで買い物ができる
ワーママ時代は保育園の帰りに
パパッと必要なモノだけを買うスタイルで、
よく買い忘れもあり足りないものを
夫の仕事帰りにお願いしていました。
平日にベビーカーに息子を乗せ
献立を考えながらじっくり
商品を選びながらの買い物は
育児中のちょっとした楽しみの
時間となりました。
・予防接種の予約を平日に取ることができる
0歳から2歳のあいだは色々な種類の
予防接種を打たなければなりません。
平日は仕事のため土曜日に
予防接種の予約を入れるしか
ありませんでした。
予防接種当日は
万が一の体調悪化に備え
お出かけや外遊びの予定は
入れないようにしていました。
せっかく家族3人そろう休日、
出かけたいのを親も息子も我慢して
家で過ごしていました。
仕事を辞めてからは平日に
予防接種ができるようになり
土曜日に家族3人で
出かけられる日が増えたことが
嬉しかったです。
・平日に習い事に通うことができる
子供が産まれてからというもの、
何か好きなことや、やりたい事が
みつかったら
その力を伸ばす機会を
親として出来るだけ持たせてあげたい
と思っていました。
ただ仕事をフルタイムでしているうちは、
習い事の送迎や付き添いをする余裕は無く、
諦めていました。
一方で仕事をセーブしたり辞めたりすれば
習い事を通して、
保育園以外の新しい世界を知り、
楽しい居場所が増えるのではないか
と考えていました。
退職をしたことにより、
平日にレッスンのある習い事に
付き添うことが出来るようになったので、
保育園生活で楽しんでいた、
「リズムに合わせて踊ったり楽器を演奏すること」を
レッスンの主軸にしている習い事(ヤマハ音楽教室)を始めることができました。
・平日昼間に子供と公園や子育て支援施設に行くことができる
働いている時は、
保育園のお迎えが毎日18時だったので
公園に寄ることはなく、
かといって
休日に公園に行くかといえば
平日に行くことができない用事(予防接種、美容院、歯医者、実家訪問)を優先しがちで、
わたしたち家族にとって公園は遠い存在でした。
遊ぶとしたら、買い物のあいまにショッピングモールにあるキッズプレイコーナーを利用したり、屋上の遊び場に寄ることが多かったのです。
ところが、引越しをし新しい生活が始まると
公園がとても居心地の良い場所となり
天気が悪くなければ、足を運んでいました。
③息子もわたしも大好きな場所=公園
引越したばかりの頃はよく午前中に
公園に行っていました。
ところが
たまたま午後に行った時に
幼稚園帰りの子がたくさん遊びに来ていて
2歳の息子が仲間に入れてもらって
楽しんでいるのを見て以来、
同じ歳くらいの子たちが多い午前中より
幼稚園生が多い午後の時間帯のほうが
息子にとって刺激的でより楽しめることに
気づき、14時ごろから公園に行くように
なりました。
公園で過ごす時間には多くの
良い出会い、学びがあって息子はもちろん
わたしの大好きな時間になりました。
初めて会った子でも子供同士は
かけっこや砂場遊びを楽しんで
すぐに仲良くなっていきます。
息子は2歳でしたが幼稚園生や小学生が
鬼ごっこや隠れんぼに誘ってくれ
ルールが分からなくてお荷物状態なのに
少しルールを変え、息子も
参加しやすいようにしてくれました。
まだ目が離せないので
親のわたしが手をつないで
一緒に参加することになり
わたし自身も幼稚園生や小学生と
仲良くなることができました。
時には息子が遊びに入らず
1人で石や枝、どんぐりを探し始めると
そういうことに小学生が付き合って遊んでくれることもあり、息子はとても喜んでいました。
子供たちのやりとりを眺めていると、
ストライダーに乗っていた年上の子が
うちの息子が興味津々なのに気づいて
飽きるまで貸してくれたりと
子供の純粋な優しさを感じることが
何度もありました。
うちの子もこんな風に成長してくれたら
いいな、と思うような活発で優しい子が多く
わたしと息子は仲良くしてくれた子の名前を覚え、
また会えた時には
「〇〇ちゃん、〇〇くん、こんにちは!
こないだはありがとう」と声をかけ、
親しくなっていきました。
わたしは手帳のカレンダーの日付欄に
遊んだ子の名前を日ごとにメモしていました。
毎日、いろんな顔ぶれの子と遊ぶので
その公園で10人くらい友達ができました。
どの公園にもある、
なんてことのない風景かもしれないのですが、
働いている時には公園で遊ばせることが
全くなかったので、
公園の子供たちのキラキラした姿は
わたしにはとても新鮮にうつりました。
その公園に
おじいちゃんと一緒によくくる子がいて、
そのおじいちゃんが毎回
いろんな遊びグッズをもってきてくれます。
時には大縄を持ってきて
おじぃちゃんが大縄を木にかけて
片側を回してくれ、
3歳から小学生まで15人くらいが
1人ずつ縄に入っていき、
大縄飛びに挑戦することもありました。
全員が大縄に入った時は
すこし大げさかもしれませんが、
公園全体が一つにまとまったような気がしました!
公園で17時まで思い切り遊んだ後は
わたしも一緒に走っているため
体はクタクタですが、
「よく遊んだなーっ」という
充実感がありました。
子供同士が仲良く遊び始めると
自然と親同士も会話が弾み
引っ越してきたばかりのわたしは
近所のおすすめの遊び場所や
幼稚園のことなど教えてもらうことも
多かったです。
そしていざ幼稚園に入る時には
公園で仲良くなった先輩ママが
幼稚園グッズのお下がりを持ってきてくれた
ということもありました。
すごくありがたかったです。
公園は沢山の優しさにあふれた世界でした。
息子は公園で年上の子から優しくして
もらったので、真似をして、
今では公園で年下の子に順番を譲ったり自分のストライダーやラジコンを貸したりしています。
自分が小さい時に
お兄さんやお姉さんたちに
してもらってうれしかったことを
真似しているようです。
最後に、、
公園にたくさん通ってわたしも息子も
ずいぶん日焼けしました。
久しぶりに会う人に驚かれるくらいです。
隣の市の児童館を訪れたときのこと。
初めてお会いしたママに
「お子さんすごく日焼けしていますね!
なにかスポーツしてるんですか?」
と話しかけられ、
「いえいえ、公園によく行くだけなんです。
おかげでわたしまで日焼けしちゃって、、」
と答えたら
「日焼けするくるい、ちゃんと外遊びに付き合ってあげてすごいですよ〜。
わたしなんて部屋で遊ばせて見てるだけだから〜。すごいなぁ、。」
なんて言ってくれました。
公園通いする前の肌に戻りたいな、と思っていたのですが、
たまたま初めて会ったお母さんが
公園通いしていることをすごく認めてくれて、、
吹っ切れたので日焼けを気にすることはやめて公園での息子との時間を今は思い切り楽しもうと思えました。
誰かのちょっとした一言が
すごく嬉しい時ってありますよね。
わたしは子育てをしている中で
この時の「日焼けを褒めてくれた言葉」が
意外とどんな励ましの言葉より
忘れられないものとなっています。
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