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寝かしつけが楽しくなった理由

先日卒園式を終えた息子。4月の小学校入学をとても楽しみにしている。

親のわたしにとってもこの春は節目であり、
今までの子育てを思い返すことにした。

イヤイヤ期に入ってすぐ、
夫の転勤で知り合いのいない土地に引っ越すと同時にわたしは仕事を辞めた。

仕事を辞めたため、一日のうちの大半を二人きりで過ごすようになった。

フルタイムで法律事務所に勤務しワーママだったとき

「赤ちゃんを育てながらフルタイムなんて、大変でしょう」とたくさん言われたが、

仕事を辞め、保育園を退園し
子供と長い時間一緒に過ごす生活が始まると、
かえって私には大変に感じられた。

しかしコロナが落ち着いて、外出できるようになり公園や子育て支援施設で子供にも私にも友達ができ、

子供と過ごす時間が充実してきたと同時に
仕事をセーブして、子供と一緒にいられる時間をめいいっぱいもてる状況にありがたさを感じるようになった。

しかし、幼稚園に通いはじめるまでは自分の時間が持てないことや

実家は遠く預け先がないので、どこに行くにも子供を連れていかなくてはならないことには大変さを感じていた。

トイレトレーニングと寝かしつけも
幼児期で特に大変だったことで、今回は寝かしつけについて書こうと思う。

元気過ぎる我が子は全くの「疲れ知らず」。

公園で午後から夕方まで思い切り遊んでも、夜まで体力が余っている。

22時を過ぎても眠たそうにするどころか、「夜はこれから」と言わんばかりにいつまでもテンションが高いまま。

幼稚園に通うようになり、登園時刻を守るため早寝をさせたい私と

まだまだ眠くない息子との戦いが毎日繰り返されていた。

眠くもないのに「寝なさい」と毎日しつこく言われて息子も嫌だっただろうな、と今になれば思うのだけれど

歯磨き→仕上げ磨き→就寝前のトイレ→絵本選び→ベッドに入る

という一連の流れがスムーズにいかず、すぐ脱線して遊んでしまう息子に手を焼いていた。


遠足、運動会、生活発表会などの行事のときは普段より登園時間が早いので、前日はいつもより早く寝かせようとするのだが

結局いつもと変わらない時間まで起きていて、行事の当日は、かわいそうだと思いつつ、朝、たたき起こすしかなかった。


息子の遅寝を良く知っているママ友から

「きょうは早起きしたから、早く寝れるはずだよ~」と言われるが

行事の日で早く起きた日も、相変わらず、遅くまで起きて期待を裏切ってくれる。

運動会、遠足などの日は体力を相当使っているはずなのに。

体力おばけだった。


そんな息子が最近急に早く寝るようになった。


なぜ急に早く寝るようになったのか。

おそらく理由は以下の二つなのではないかと考える。

一つは幼稚園での指導によるもの。

息子は家では自由気まま、マイペースで、自己主張があるタイプ。

あまり従順なタイプではない。

ところが幼稚園ではルールや、先生のいうことをきちんと守るタイプで、

「今月のめあて」などを意識して行動したりしている。

年長の冬休み、休み期間の過ごし方として園長先生から、「はやね、はやおき、あさごはん」を大事にしてほしいというお話を聞いてきたようだった。

「はやね、はやおき、あさごはん!」

標語のように何度も口にしていた。

大好きな園長先生から言われたことだから、「守らなきゃ」と思ったらしく

冬休みに入って、寝る時間がすこしずつ早くなってきた。

年が明けて1月。

友達家族と富士山の近くまで雪遊びに行く計画があり、

集合の時間に合わせ6時前に起きないといけない日があったのだが、

20時に寝て、翌朝6時前に起きることに成功した。

6歳の子の、ごく普通の就寝時間&起床時間かもしれない。

が、

遅寝、遅起きでずっと過ごしてきた息子にとって、そしてわたしにとっては忘れられない出来事となった。

そしてその日を境に、毎日息子は早寝、早起きが出来るようになった。

冬休みに、園長先生とのお約束を守ろうと頑張ってきたことが実を結んだのだ。


早く寝るようになったもう一つの理由についてだが、

寝る時間が楽しくなるよう、取り入れたことがある。

一つは寝る前に読む絵本を図書館で借りてくるようになったこと。

以前は、自宅にある絵本の中から好きなものを選ばせていたが

息子が幼稚園に行っているあいだに、図書館で息子がよろこびそうな絵本を選んできて

「こんな絵本を借りてきたよ。寝る前に読んであげるからね~」といって映画の予告のように絵本のラインナップを見せるようにした。

すると絵本を読んでもらうのが待ちきれないようで、

こちらが「寝る時間だよ、歯を磨きなさい」という前に「もう寝たくなってきた!歯をみがこうかな」と言うようになったのだ。

そして絵本を読んだあとには、「今日嬉しかったこと、幸せだったことランキング」をお互い発表することも今年の初めからおこなっている。


嬉しかったこと第三位は~!

嬉しかったこと第二位は~!!

嬉しかったこと第一位は~!!!

と発表し終わったら、

「じゃ、寝ようか。」と言ってリモコンで部屋の電気を消すと

コロッと寝るようになった。


第一位が「レゴでカッコいい車を作れたこと」や「〇〇(息子のなまえ)が洗い物を手伝ってくれたこと」だったりする。

ある日は嬉しかったこと第一位が
ほかの大きな出来事をおさえて

「ママがおいしいご飯を作ってくれたこと」

と言ってくれた日はキュンとした!!

普段よく作っている地味メニューの日だったから余計うれしかった。

ささやかな幸せが毎日転がっていることを感じて、一日を締めくくり、そのまま眠りにつくことに幸せを感じている。

遅寝、遅起きだった時期、今日もなかなか寝ないんだろうな、と思うと

21時を過ぎたころから憂鬱だったのがまるで嘘のようで

今では寝る時間が近づくとわくわくしてくる。

4月からは小学生。

一緒のベッドで寝てくれる日も、いつまでも続くわけではない。

1人で寝たいと言う日が遠くないいつか、
かならず来るはずだから

一緒に寝ることのできる貴重な毎日を大切にしたい。


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