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好きな絵本①園長先生の朗読に感動



わたしの大好きな絵本に
「おおきくなるっていうことは」
という作品があります。


この本との出会ったのは
息子が通っていた保育園の
生活発表会の時でした。


息子が保育園に入って
初めて迎えた生活発表会。

まだ0歳児の息子は
生活発表会にはもちろん出演しませんが

保育園でお兄さんやお姉さんが 
発表会に向けて歌や劇の
練習をしているのを見て
おしりを持ち上げたりしながら
楽しそうにしていたそうです。


息子は出演しないのですが、
ふだん一緒に過ごしている園児のみなさんが
どんな発表をするのか見てみたいと思い、
息子と一緒に見学をさせてもらうことに
しました。


顔見知りの園児の子などは
「見に来てくれたんだ~」と
喜んでくれました。

保護者の方がたくさん見ている中、 
前に出て堂々と
歌や劇を披露している年上の園児のみなさんが、とっても大人っぽく感じられ、 

うちの子も、3歳くらいになれば 
こんな風に出来るようになるのかな
と楽しみになりました。

また、来春に小学校入学予定の園児さんが
2名いて、みんなの前でお名前と
入学予定の小学校を大きな声で
発表する時間がありました。

2名ともよくうちの息子を
かわいがってくれていたので、

あと数か月で卒園してしまうのだと、 
すこししんみりした気持ちになりました。

そんな中、生活発表会の最後に 
園長による絵本の朗読が行われました。

出演した園児も、観客席に移り、
自分の親のそばに座るよう指示がありました。

わたしも息子を膝に乗せて、 
ふたりで園長先生のほうに集中しました。


そこで読んでいただいたのが、
この、「おおきくなるっていうことは」
という絵本でした。

おおきくなるということは

顔をながく水につけられるようになったり、

はみがきをいやがらなくなったり

あんまり なかなくなったり

おもしろいことが
どんどんみつけられるようになったり


するのだっていうことが、ページをめくるごとに語られていきます。


そして

大きくなるっていうことは

じぶんより ちいさなひとが おおく なるってこと。

この部分を園長先生が読んだとき、

なぜかすっごく
言葉が胸に突き刺さって
ぽろぽろと涙が
あふれてきてしまいました。

もう、そこから最後のところまでは
言葉が刺さりすぎて、、、


他に泣いている保護者のかたは
いなかったですし、

本来この絵本は、
涙が出るような内容ではないと 
思います。

絵もファニーな作風ですし、 
お誕生日、新入園、新入学、  
進級などをむかえるお子さんを祝福する、
メッセージがわりにになる絵本だと思います。

なぜ、しまいにはポタポタと洋服にまで涙が落ちてしまうほど泣いてしまったのか。 

0歳2カ月という早さで保育園に入り、
保育園でほんっとの一番年下である息子。

まだ0歳9か月で自分ではなんにも
出来ないけれど、

これから1歳になり、歩くようになり、
歯が生え、おしゃべりをし、
いずれはここにいる年上のお兄さん、
お姉さんのように歌ったり、
劇のセリフを覚えたりできるように
なるんだなぁ。

そして、来春には
自分より年下の赤ちゃんが入園してきて、
やっと一番下じゃなくなるんだなぁ。

ここにいる、あったかな園長先生や
園児の年上のみんなに優しくしてもらって、
可愛がってもらえて、本当によかった。

仕事が終わると駅まで急ぎ足で向かい、
予定の電車に飛び乗り、
保育園にお迎えに行ってバタバタの毎日だったから、

日々、目の前のことをやることに
精いっぱいで数年先のことが想像できなかったけれど、

もうすぐやっと一歳になるんだなぁ。

これらの思いが涙に変わって溢れ出たように
思います。


生活発表会を見学したこの日は
年齢によって出来ることの違いを感じ、
最後の絵本の朗読では
おおきくなるにつれてできることが
どんどん増えるんだっていうことがリアルに想像でき、感慨深い一日になったのでした。

この絵本は、
0歳の息子を仕事をしながら全力で
育てていた頃を思い出させてくれるので、
ときどき読み返して、
子育ての初心を思い返しています。


それから、誕生日で年齢があがるときの節目に、息子に読んで聞かせています。


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