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長く見た夢の話 カウンセラーになるまで①


長い長い夢だった。

私は子供の頃あまり話をしない子供だった。
気持ちを表現するのが下手とか言いたいことが言えず悩むとかそういうのとは少し違って
子供ながらに今これは言ってはいけない。と思うような事を頭に浮かべていた。

なぜか。
自分以外の人の心を注意深く観察するのが好きだったから。
ある時は行動を。またある時は言葉を。
細かい仕草や目の動きなど人が隠しきれないような部分をよく観察し
人はこういう行動をする時はこう思っているんだな
というデータを集めるのが好きだった。

ただ子供の頃は今こう書いているように言語化出来る事も少なく
意味があるのかないのかもわからぬまま収集していた。
もうそれは無意識レベルで。

なので大人がおそらく子供だからわからないと思ってやっていたことや
聞いても意味がわからないだろうと思って発言していたことも
もちろんデータとして保存されていたので
語彙が増え意味がわかるようになった頃

あぁ
あの人はあの時こういう状態でこう思っていてあの発言だったんだな

と振り返ってはその人を考察するという立派な趣味になっていった。
ある人に取っては厄介な子供だったのだろうけれど
両親はそのまま私のことを受け入れ見守ってくれた人たちだった。

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