『薄暮』制作日誌 あれから1年「いじょう」第106回:2019年7月25日
https://twilight-anime.jp/nabe_blog/page/4/
より。
【記入当時の『薄暮』上映劇場】
(上映中)
・まちポレいわき(福島県)
・シネ・リーブル池袋(東京都)
・T・ジョイ京都(京都府)
・シネ・リーブル梅田(大阪府)
今日は昨日のMerrill さんに続き、キャラクターデザイン・総作画監督の近岡直さんについて書いていきます!
『薄暮』スタッフ紹介第8弾にしてトリはキャラクターデザイン・総作画監督の近岡直氏です。
1点目。
実は(小山)佐智の容姿は、
とあるドキュメント番組に出ていた舞妓を目指す女の子がモデルになっているのだそうです!
舞妓さんを取り上げたドキュメンタリー番組ならば多数あって特定不能です。
番組を見せていただくと、その女の子が佐智と同じ髪型でヴァイオリンを弾く場面があったりして…!
(山本)監督も近岡さんもその子をたいそう気に入って忠実にデザインを起こしたそうなのです。
ちょっと待て。「忠実にデザインを起こした」?一歩間違えば単なる「トレース」「パクり」ではないでしょうか。何から何まで明らかにすれば良いとは限りません。
2点目。
佐智の太い眉毛のルーツはここにあったのかと、また愛着が湧いてしまいました(ᵔᵕᵔ˶)
佐智の眉毛については2019年6月4日付記入
https://twilight-anime.jp/nabe_blog/page/25/
参照。
【2019年6月4日付記入より】
他のキャラより眉毛が太めでどことなく芯の強さがある女の子なのかなっていう感じがします!
本当の話、こちらも制作日誌から1年が経つ頃に再度見直して知りました。『薄暮』のファン・リピーターさんにとってはこの辺り、御存知のことでしょう。
あと、絵に関することは客観的な論評が難しくまた個人個人の感覚にもよるので近岡氏が関わった作品群と今回の制作日誌を読んで楽しんで頂ければと思います。
<不定期連載・今日の山本監督>
今日、実は、監督と和田さんと東日本国際大学の特別講義のため、いわきに行っていて、
先ずはこの一点から。前回に引き続き、舞台挨拶レポートとスタッフ紹介に徹してくれよ、と。
その詳細がこちら。「山本監督が東日本国際大学にやってくる。」という紹介文もなんだかなぁ・・・と。
動画もあります。
佐智のモデルとなった福島の大熊町から避難してきた女の子がいて、その子に何度もヒアリングして、
佐智のキャラクターや作品に取り入れていると…。
どんどん呆れる内容が。少女の方に「何度もヒアリング」したことが本当なら途中で不審者扱いされて大声で叫ぶかもしれません。
ここで坂元勇仁氏著『明日も会えるのかな?群青3・11が結んだ絆の歌
(株式会社パナムジカ)』194頁から。
この子たちは本来であれば躊躇することなく語れた
夢の断片すら親に語ることもできず
たまたま「この子たち」ではなく山本監督にも躊躇することなく語れる方に出会えたと解釈しましょう。
・山本監督と近岡さんの出会いは、2011年、山本監督作のアニメ『フラクタル』で知り合ったのが最初だそうです。
(山本監督に当時のことを聞くと、スタッフと打ち上げでカラオケに行ったことしか覚えていないらしいです)
・山本監督原案の小説『真夜中のスーパームーン』(2013-2014)のイラスト
・そして今作『薄暮』のキャラクターデザイン・総作画監督と
山本監督作品に携わられています。
・近岡さんがアニメを志した理由や山本監督作品との関りについて詳しく知りたい方は
こちらのインタビュー記事を参考にしてみてください。
「山本監督」の文字は計6回。また随分と多いですこと。
その時に浮かんだのが近岡さんで、吉祥寺の居酒屋でそのことを話したら、
あっさりいいですよとの返事を受け、来たまえ…という運びになったのだとか。
居酒屋での席のことをしっかり覚えているものでしょうか。さて、私はもとより読者の方々も「なんだかなぁ・・・」と思ってくる頃なので一連のスタッフ紹介のまとめを。
1:10年以上昔の事を克明に覚えている
2:酒が入っていた(かもしれない)場でのことも克明に覚えている
3:山本監督が行ったことへの記入が長い
先ず1について。当方連載第96回で取り上げた平松禎史氏については2008年にまで遡ります。
2では作品打ち上げやらカラオケやらいうなれば「私事」に該当する部分をしつこいぐらいに書かれても・・・。
そして3についてはこちらも引用を長めに行うなど「わざと」やりました。
かくいう私も『薄暮』以外でも山本監督のインタビュー記事に目を通しました。その時山本監督自身の事や自論で大半を占めている割には他のスタッフさんへの言及が少ないことに気づき、「あ、これはヤバイ人だな」と思いました。
映画の舞台挨拶映像を観るには映像ソフトの「豪華版」を購入しないと難しいかもしれません。もし機会がありましたら、各キャラクターに関することはその演者に一任するものではないか、という観点から観るとよいでしょう。
<舞台挨拶ゲストのその後>
近岡直氏は2019年9月8日下北沢トリウッドで行われた『薄暮』舞台挨拶に登壇され、
同年9月1日には株式会社すなまるを立ち上げ様々な活動を行っております。ちなみに『薄暮』公開の前では
同年1月に放送された『revisions リヴィジョンズ』でのキャラクターデザイン原案を手掛けておりました。平松氏同様山本監督とは無関係の作品参加も多く再度山本氏と組むのだろうかが心配です。
<今回の最後に>
また『フラクタル』に関して東浩紀氏が・・・や山本寛氏の「監修」作品である『BLACK★ROCK SHOOTER』についても書きたいけれども平松、近岡両氏の名を出した以上これについて書かねば。
アニメ『天元突破グレンラガン』です。
・平松禎史氏・・・#26 絵コンテ、作画監督担当等
・近岡直氏・・・#3 作画監督担当
・板垣伸氏・・・#6 絵コンテ、演出担当等
とお三方が共に参加された今にして思うと「奇跡的な作品」でありかつ、この制作日誌では再度の登場となる板垣氏からはこんな裏話が
http://style.fm/as/05_column/itagaki18.shtml
【部分引用】
・公の場では言っちゃいけない事ってのがあります!
・プロデューサー様から、
「例の件はオフレコで……!」
と言われて、話せなかった内容、削られた内容は星の数ほどあると言ってもよいでしょう。
・アニメ制作は集団作業!
マンガと違って(厳密に言うとマンガもかもしれませんが)、
“まるで自分1人の作品”だとでもいうような無責任発言は許されません。
2番目について。本音として受け手に向けて何でもかんでも話されるとこちらも頭がパンクします。無理に削れとは言いませんが、知って欲しいことを絞ってそれに集中することも大事です。むしろ話した時間、分量に比例して『薄暮』がヒットするならばいくらでもやって下さい。
そして最後「まるで自分1人の作品」、この言葉こそが一連の舞台挨拶レポートから感じたことです。でもなぜ板垣氏はもとより歯止めにかかるプロデューサーまで「極悪人」扱いしなければならないのでしょうか?
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