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自己紹介に必要な要素って何?

先日、YeLLのサポーター担当を交代することになってしまった。
(YeLLとは、“互いに聴き合う世界”を広めるために作られた企業で、サポーター登録をすることで誰でも参加できる。業務として、他企業の1on1を外注として引き受けており、研修を受けたサポーターが実務にあたる)

確かに、クライアントからの初回セッションの評価が芳しくなくて、担当交代もありうるなーとは思っていたけど、本当に交代になってしまって悲しかった。

事務局からの連絡では、「マッチングの時点でシステムに不信感があった。自分とは違うキャリアの人に自分のキャリアについて相談したかったが、相談したいと思える相手ではなかった。」とのこと。
“不信感”とまで言ってるので、本当にマッチングに納得いかんかったんやろね。
ちなみにマッチング自体は、AIでクライアントの希望に沿った人材を選ぶシステムらしい。

登録しているプロフィールに“専業主婦”と書いているので、社会的キャリアが無い私には話が通じなさそうと思われたのかもしれない。
YeLLとしては、キャリアや肩書きに関係無く“聴き合う”ことを目的としてるので、提供するサービスの本質としてそこを問う必要は無いのだけど、でもお金を払ってる側としては納得できない気持ちも分かる。相談したいときに相手のステータスって気になるよね。

正直、初回セッションの時点でここまで相手のモチベーションが下がっていたなら、もうどうにもできなかったのでは?という気持ちもあって、どう反省すればいいのか分からなかったのだけど、ふと、気付いたことがあった。

自分を選んでもらえなかったのは、自己紹介がダメダメだったせいなんじゃない?もちろんそれ以外の要因もあるだろうけど。

初回セッションでは相互理解を深めるために簡単に自己紹介をするのだけど、これまで私が思っている自己紹介って、本当にただ自分のパーソナルな情報を伝えるだけで、それ以上でも以下でもなかった。

そもそも、ビジネス的な場面で自己紹介する機会が無かったので、全然考えたことも無かったけど、TPOによって求められる自己紹介のカタチって違うんじゃないだろか。
考えれば当たり前の事すぎて今更気付いたことに泣きたくなる。

情けなく思うけど、でもこれは由々しき問題だとも思う。ビジネスシーンにおいて、特に起業家な人たちが、自分自身のことや事業について分かりやすく紹介することに非常に苦心している話はよく聞くし、自営業や個人で活動している人達の界隈でも同じように見える。

じゃあ私のケースで考えた場合、どこが悪かったかと言うと、そもそも自己紹介をする意味をちゃんと理解していなかったところだと思う。
相手はただパーソナルな情報を得たいんじゃなくて、この場において何を提供してもらえそうなのかが知りたかったんだと思う。

そう考えれば私が言うべきセリフは「専業主婦で趣味は読書や日本舞踊です」などではなく、「専業主婦ですが子育てと人材マネジメントには類似性があると考え、家庭人としてキャリアを積んで参りました。社会的キャリアとは異なりますが、それ故に、他のスタッフとは異なった視点でクライアント様のお話を伺えるかと存じます」とかだったかもしれない。
盛れてる。だいぶ盛れてる。エルフ荒川さんぐらい盛れてる!
でも世の中の主婦・主夫はこれくらい言っても良いと思うけどな。本当の事だし。

いずれにせよ、次回クライアントとマッチングする機会があるかどうか分からないけど、いろんな場面における自己紹介を考えるのは自己理解にも繋がって良いことだと思うし、いくつか考えてみようと思う。


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