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【結婚指輪】台湾で結婚指輪手づくり体験してみた。

こんにちは。台湾台北市より、まゆーです。

台湾で結婚(入籍)して早1年少し。
結婚式はこのコロナ禍の影響と自分のやりたいことの優先度的に、今のところ開催する予定はなく、
海外行き来しにくい現状、一番行きたいハネムーンに行くこともできておらず。

そんな中一つ、この結婚関連でやりたかったことを達成してきました。
そう、【結婚指輪】入手。

結婚指輪づくりに至るまでの経緯

プロポーズ受けたときにパートナーから頂いた婚約指輪はあり、
これまでずっと出かける時は婚約指輪をつけてきた。
でもやっぱり指輪=ペアで持ちたい。若い時からの一女性としての小さな夢。
(そもそもこれまであまりアクセサリーつけてこなかった人間で、家の持ち物増えることもあり婚約指輪はなくともよかったところだったが、
私のパートナーへの前々からの伝え方が悪く、こういう行事ごとに疎いパートナーは婚約指輪が最低必要なもの、だと思っていたらしい…)

とはいえ、そんな高価なものは必要なく、
日常仕事シーンも含めシンプルにつけていけるものを求めていた。そしてもっとも身近に置くものだからこそ、できれば少しでもオリジナリティが欲しかった=手作りしたかった。

Twitterでその旨を呟いてみたところ、
ご丁寧に色んな方が情報をくださった。その中でも台北で手作りできるお店についてブロガーryoさん@ryo_ltmp)が嬉しい情報を返信して下さった。

KINJO…?どっかで見たことある名前。
記憶とGoogleMapを漁ってみたところ、台北・天母エリアに向かう幹線道路沿いで見かけたのを思い出した。

(↑ここにあったのを思い出した。)

ウェブ上で調べてみたら、なかなかオシャレ。
指輪も気になるラインナップがあり、ここに突撃しにいくことになりました。

 ▼公式ページ

▼公式Instagram


KINJO草山金工  訪問

KINJO草山金工の店舗場所

最初に訪問したお店は、KINJO新光三越A11店(台北・信義エリア)
KINJOは台北に4店舗ほど(2022年7月現在)ありますが、手作りができる店舗はどうやら限られているとのこと。
訪問した新光三越A11店では手作りコーナーがない小型店舗だったので、後日別店舗へ。
最終的に手づくり体験を行ったのは、台北市内から比較的アクセスしやすいKINJO誠品松菸店でした。
*上記他、私が以前見かけていたKINJO官邸總店でも可能。官邸總店の方が大きな店舗そうです。

(↑KINJO誠品松菸店はコチラ。)


KINJO草山金工  誠品松菸店 - 店内の様子

KINJO誠品松菸店は、”誠品生活松菸店”という台湾のモダンオシャレ系百貨店2Fにある。

店舗入口側からの風景。
手作り体験コーナー。後日、ここで指輪を作るのだ。

訪問初日は、店内カウンターにて、どんな指輪を作りたいのかヒアリング。
予めいくつかあるパターンの中から、最も近い物を選択するイメージ。

私は既にパートナーから頂いていた婚約指輪が、一ねじりしたタイプのものだったので、
それに合わせてねじりが入ったデザインづくりを目指すこととなった。

その他、訪問初日は手作り体験日を予約して終わり。
予約は1週間後の週末となった。


KINJO草山金工  手づくり体験当日

手作り体験は午後〜夜にかけて1日に2回ほど実施されており、
今回は夕方の回を申し込み。
当日は台北の雨が多い季節そのもので、土砂降りの中レインウェアで身を固め、バイクにまたがり現地に到着。

受付に予約票を見せ、早速体験席に着席。

体験席はこんな感じ。真ん中あたりに写っている棒たちが、指輪裏面に刻印する文字ひとつひとつとなっている。各席にはアルファベット、別の場所にまとめて記号類も置かれていた。

作業工程に入る前の説明は、何度かに分けて行われた。
説明を受ける→実際に席につき作業→説明→作業→…といった感じで。
作業時は各席に配られているエプロンをつけて。

エプロン装着。髪の毛先思いっきり巻き込んでいるのに気づかずw
エプロンについていた缶バッチが可愛らしい。
合わせて配られた作業手順書も可愛らしいイラストとともに。
説明を受けに集合中、の様子。
こんな感じで、実際の作業方法を教えてもらえる+わからなければ都度複数おられるスタッフさんに聞くことができる(この時間は1名日本語が分かるスタッフさんもいらっしゃったので助かった)。
これは文字をリング裏面に打ち付けた後、火あぶりする時の説明シーン。


工程はざっくりと以下の順番で進行。

0.(予約日事前相談済)どんな指輪のデザインにするか決定
1. どんな文字・記号を入れるか、紙に書き出し
2. 指のサイズチェック
3. 実際に指輪の元となる金属(シルバー)部分に文字打ち
4. 金属にねじりを入れる *作りたかったデザインがねじり型だったため
5. 火あぶり *この後の工程でも何度か繰り返していました
6. 金属をリング型に丸める
7. 丸めてはみ出た部分のカット
8. 金属を磨く

まずは上記2~4の部分より。
文字打ち、予想よりもなかなか上手くいかず(笑)
手作りの思い出ばっちり詰まりました。

指輪のサイズを計測中(むくむく指で失礼します…)。
文字打ちは本番打ちをする前に、このような小さな金属板上で練習できます。
アルファベット以外の記号シリーズ。ここからは台湾で入籍したのを記念に、"台湾の国"型(写真真ん中あたり)を取り入れました。この1セットしかなく、他の人が先に使っている形を使いたい場合は順番待ち。
こうやって持ってハンマーで打ち付けます。打ちたい場所にバシッと打ち込むの、なかなか難しかった…!
打ち込み完成!"イニシャル類+台湾島+入籍日"→”YM[台湾島]519”と打ったのですが、見事にジグザグwまあ、これも手作りの醍醐味です。文字数は大体6文字程度の制限がありました。


続けて4〜5の工程。金属ねじり→火あぶり。
パートナー分はなかなかきれいにねじれたけれど、私分が若干怪しげな曲がり具合…(笑)
でも後日受け取った仕上がり時には、きれいに整えてもらっていました。

この台に金属を固定し、ペンチでぐるっと180°曲げます。
曲げ終わった後。写真では比較的きれいに曲がっているように見えますが、この時は若干気になるイビツさがありました(笑)
火あぶりの工程。全体をまんべんなくあぶっていく。
あぶった後は水にジューっとつけて冷まします。
火あぶり完了後。ちょっと金属の色が深い色になったかな。


そして6~7の金属を丸めてリング型にする工程。
円すい型の指サイズメモリ付きスティックにくるっと巻きつけ。
予定サイズより0.5号ほど大きめに巻きつけていきます。

作業台にある穴にスティックを差し込み、固定させて巻きつけていく。
巻きつけはこんな感じで完成。この後余った部分を切り落とす作業に進みます。
巻きつけスティックから取り出した後は、隣のこの台で余った部分の切り落とし作業。
縦に糸ノコギリを引きながら切り落とします。
糸ノコギリはがバッチリはまるまでちょっと時間を要し、
切り落とせるまで結構ギコギコした〜!


最後はまたまた火あぶりや電鍋で熱湯に入れる工程を挟み、8の磨きあげるところを経て作業完了。
電動ヤスリのような機械を使って、ウィ〜〜〜ンと音を上げながら仕上げていきます。
ねじり部分など、細かい部分は少し難しかったですが、最後の最後の仕上げはプロの手を借りることができました。

スタッフさんのお見本シーンより。この機械をリングに当てて、艶を出していきます。


そうして出来上がったのがコチラ。金属の光が増した形となった。
これ以降の最終的な仕上げの工程はお店側に預け、
約1ヶ月半後に完成し連絡が来た後、取りに行って完了です(あるいは自宅郵送も可能)。
私たちは出来上がりをお店で受け取りたかったので、再度来店を選択。


完成・お店再訪問し受け取り

手づくり当日に続き、受け取り当日も雨。。
再びレインコートでがっつり身を固め、バイクで訪問。
(パートナー含め台湾の人、雨でもバイクで移動したがる人多いなあ…)

手づくりしたシルバーリングの他、
私が少し金属アレルギーらしきものが出る時があるので、普段着用用にゴールド(K18)のものを作ってもらいました。

両方ともカラーはシルバーですが、
ゴールドの方は艶があるタイプ、シルバーは少し艶が落ち着いた仕上がりを選択。
ゴールド分の裏側刻印は機械で彫って綺麗な並びのものにしてもらいました(こちらの方が刻印可能な文字数が多かったので、入籍日+年も入れています)。

左:ゴールド、右:シルバー(手づくり分)
シルバー。見た目はプロの方にきれいに仕上げてもらっているが、
刻印部分は自分たちで打ち込んだままになっている。
ゴールド分。裏の刻印も美しい並びに。


なお刻印部分は、文字記号の打ち込み以外に、指紋を入れることも可能でしたね。

出典:KINJO 草山金工『指紋印記』https://www.kinjo.co/products/%E6%8C%87%E7%B4%8B%E5%8D%B0%E8%A8%98-1-1

おわりに

KINJO草山金工での指輪づくりを決める前、婚約指輪をいただいたI-PRIMOをはじめ、いくつか他のお店も見廻りましたが、他でこれが良い!と思うものに出会えなかったことと、
I-PRIMOは日本ブランドなのに対し、せっかく台湾で暮らし台湾で入籍したんだから、台湾ゆかりのものを身に付けるのもよい思い出になるかも、と思ったこと、今回手にした指輪の見本を手に取りこれから普段つけていくのに良さそう、と思えたご縁もあったので、KINJOを選びました。

そして、せっかく一生ものを手に入れるなら、少しでも面白い形で手にしたい、と思ったのもあり、それを手づくり体験、という形で将来また2人で思い出せる思い出を手に入れられたのは良かったと思っています。
特に、普段からアクセサリー全くつけないパートナーと一緒に購入するものだったので、特別な時を除き日常的には身に付けないだろうパートナーにも少しでも思い出になってくれるイベントにしたかったのもあったので。

価格に関しては、私たちは最終的に手づくり分(シルバー)+ゴールド分も購入したので、価格帯はI-PRIMOくらいのレベルにはなってしまいましたが、
シルバーだけでいける方ならばお得に指輪を作れるのもあるので、比較的手軽に検討しやすいお店かな、と思っています。
→ちょこちょこ店頭あるいはオンライン公式ページでSALEをやってる時もあるので、そのタイミングで申し込まれるのもありかと。私たちは店頭申し込み+クレジットカード分割払いで少しお手頃になりました。
指輪のクリーニングサービスは他ブランドでもよくあるよう、店頭に訪問すればずっと行ってもらえる+指輪サイズ調整は1回は無料で可能なようです。

あと、アクセサリーはペアリングの他にも、普段使いのオシャレ指輪、ネックレスなども作れるようでしたね。手作りお好きな方に良いのかも。


ちなみに余談ですが、今回誠品生活松菸店という誠品の百貨店に入った店舗で、もともとパートナーが加入していた誠品会員カードを提示したところ、購入金額が今回の指輪購入だけでそれなりにまとまっていたこともあり、会員ランクが黒カードまで上がりました。
その結果、次のランク更新でランクが落ちるまでの間、"誠品eslite premium" という黒カード以上の方向けの百貨店内ラウンジが使えるように!
1回利用時90分制、毎日1回2杯までコーヒーお茶類が無料で景色よいラウンジエリアを使えるおまけが付いてきました。
誠品会員カードをお持ちの方でかつ、ご利用金額が(直近他のお買い物も含め)50,000元以上になりそうであれば、KINJO誠品生活松菸店を選ぶとちょっとお得度上がるかもです(→詳しい誠品会員カードに関する情報はコチラ誠品公式サイトより)。

誠品生活松菸店3Fにあるeslite premiumラウンジ。


つらつらと画像とともに体験談を並べましたが、
台湾で結婚指輪を探される方にとって、ちょっとした参考情報になれれば幸いです。

ではまた〜!

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