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中学不登校からの高校選び①
やっぱり行けない…
日本に帰ってきたら不登校は解決すると思っていた。
私も娘も。
でも1か月も経つと「学校に行くのがつらい」という。
引っ越し作業や仕事のバタバタした中で、
私自身も肉体的にも精神的にも疲労が溜まり、
じっくり娘の話を聞く余裕がなかった。
クラスの中で仲の良い子ができず、孤立していたようなのだが
私は気づかなかった。
「もうちょっとしたら仲良くなれる機会もできるよ!」
と励ましていたが、
どんどん状況は悪化していき、どんなに起こしても朝起きれず、
起きたら号泣という毎日になっていった。
こちらも新しい環境に慣れないことと、生活がうまく回らないことに疲労困憊し、再度振り出しに戻ってしまったような気持ちになってしまった。
でも、本当につらいのは娘である。
「日本に帰ってきたらみんなと同じになれる」
という期待が唯一の支えだったのに、
それすら実現できないとわかって見る見る精神的に不安定になってしまった。
昼夜逆転の生活や急に不機嫌になったり、
この時期「普通になりたい…けどなれない」ってよく言っていた。
親として私はどうしたらいいのか?
日本にはどんなサポートや相談先があるのか?
夜な夜な探し周っていた。
確かにネット上にはいろいろな不登校サービスや情報があり、
無料から有料まで正直いろいろな種類がありすぎて、
何をしたらいいのかわからなかった。
そして身近に相談できる人もいないため、
どんどん孤独な気持ちだけがつのってきた。
課題は、「学力」「メンタルケア」「社会性」、そして「進路」
特にうちみたいな長期で不登校になっていると課題が複数存在する。
まずは義務教育を受けていないから学力や学習習慣をつけることが必要である。
上海の学校の先生からも
「日本の学校は不登校支援は手厚い」
と言われていたのでまずは学校に相談に行った。
もともと日本に帰ってきたら学校に行こうが行くまいが不登校時代の学力の補完をしなくては、と思っていた。
中学1年の10月から中2いっぱい、通学したのはテスト期間、終業式、クラス替え後の数週間だけ、ほぼ授業を受けていない。
途中N中のオンラインを週2回ほど受講していたけど、学習がメインというよりオンラインコミュニティに属することがメインだったので、中学時代の勉強を主要教科くらいは学びなおす必要は感じていた。
学校は何をサポートしてくれる?
当初、学校行けない理由は
「授業についていけないから」
ではないかと思っていたので、
学校の先生に学力についての課題を相談した。
しかし、学校側の返答は
「個別対応はできません」
「5教科のアプリはあるので、そこからやってない単元を自分でやったらどうか」
「別室登校という制度も使ってそこでアプリをやったらどうですか?」
という返事だった。
激務の先生がたくさんの生徒がいる中で個別対応をしてくれることが難しいことはよくわかる。
・別室登校なら登校扱いにできること
・別室には学習を教えられる人が週に1,2回しか来ないこと
などを教えてくれた。
ただ心の中では贅沢な要望だとわかってはいるが、
勉強のことなので娘の学力を見て、
どうリカバリー策を取ったらいいのか、
少しは学校の先生は相談に乗ってくれるのかと思っていたけど
あっという間に拒絶されてしまい、なんだか私が泣きそうだった。
学校ってカリキュラムに乗れないと簡単にはじき出されるだとよくよくわかった。
学校の帰り道、娘に「勉強はしたくないの?」と聞くと
「勉強したいよ!やらなきゃと思っている」
というので、
「それなら学校じゃなくてもいろんな方法があるから大丈夫!」
と私は自分自身を励ますように言ってみた。
塾でも家庭教師でもいろいろやり方があると思い直し、
別の手段を検討することにした。
うちの子に合った塾ってどこ?
塾を探すときに気にしていた3つの観点は
●「娘の学ぶモチベーションを引き出してくれること」=先生との相性、教室の雰囲気
●「現在の学習到達度を図ってくれ、そのうえでカリキュラムを作ってくれること」=受講システム
●「個別対応」=個別塾
この条件で電車で15分以内に通える塾を夜な夜な見学に行った。
一般的な進学塾意外だと今は不登校は珍しくないせいか、
学校とは打って変わってWelcomeは雰囲気だった。
(まあお客さんだし)
「学校に行かなくても十分高校進学は狙える学力はつけられるし、
むしろ学校に行かない時間で塾で勉強すればいいよ」
とストレートに言ってくる塾も多々あり、
公教育はなかなか変わらないけど
ビジネスの世界は利益を生み出せば、環境の変化を受け入れて
どんどん新しい考え方を吸収していくんだなあ、と。
でも商売上手なだけに、親が気になる点をよく抑えていて
子供のモチベーションを引き出すのが売りの塾は、
2教科受講させるだけで15万くらいかかってしまい、驚愕。
いくつか見た中でも気にしていた3つの観点が揃っていて、お支払いできる価格帯の個別塾に通塾することに決めた。
久しぶりにテストを受けたり、個別授業に通って大学生の先生から刺激を受けている娘の姿を見れたのは嬉しかった。
とはいえ、全然家では宿題もしないし、ただ塾にいる時間だけ勉強しているだけだけど、まあ最初から100%取り組めるはずもないので、とりあえず良しとした。
やっと軌道に乗ったかな、と思った矢先、またしても大きな挫折を味わうことに。(私が。。。)
長くなったので、この辺で。