自責vs他責
人事の仕事をしていると色々な部門で人間関係の問題が勃発しているのを目の当たりにする。
産業医面談・部門担当と該当者の面談で「自分で状況を変えていく必要性がある」という言葉がよくでてくるのだが、それは可能なのか?
一度、組織の「あるべき姿」からずれている人と認識されて、こんなことがあった、あんなことがあったと周りの人がエピソード集めをして共有してるフェーズから立て直すことはできるのか。
仲間の間で話題に出続けるうちに、その人への悪いイメージが強まって固定化すると感じられる。
一度、異的存在とみなされてしまうと、なかなかそのイメージを覆し、周りに受け入れられるのは難しいのではと思う。
自分がそのような状態に陥ったら、異動や転職をせずにその環境で再起できるのか、自信が持てない。
なんだかんだ人間は好きとか嫌いとか動物的なところでひとを判断しているのではないかと思うから、まず第一に嫌われないことは大切なのだろうか。
また自分にとって居心地の悪い環境でも、強硬な態度をとると「面倒なやつ」というレッテルを早急に貼られてしまうので、心を強く持つことは大事だけど、強さを全面に出すのは得策でさそうだ。
芯の強さは大事でも、見える態度の強さは、味方をなくしてしまうと感じた。
なんだかんだ社会人生活を長く続けるには、周りに馴染む力・鼻につかない愛嬌・応援したくなる存在になることが必要なのかなぁ。
アタリな上司に当たり続けるわけでもないから、自分なりに切り抜ける術・対応方法をもっておくことも必要だと思う。
その環境の常識やそこで求められる態度・上司と馬が合うかどうかはガチャだと思うから、環境にある程度、適応していく力を身につけていきたい。
新卒入社・若手なので良くも悪くも、色々なひとに気にかけてもらい評価や指導を受けることが多かったけれど、今後30〜40代になると、ある意味周りからの興味も薄まり、程よく距離をとってやっていけるのかな…とも思ったり。
転職で環境を変えるも手だけれど、置かれた環境を攻略する術も持っておきたい。