1980年代、バブルとアート市場の光と闇
1980年代、バブルの真っ只中に日本のアート市場は潤った。
その背景には光と闇がある。
バブルの時には、様々な問題が発生していた。
当時はオイルショックもあった。
竹下さんが、田中角栄派であったけども、それを抜け出して竹下派を作った時期でもある。
裏では、広域暴力団が東京に進出するために、いろんなフロント企業が溢れかえっていた時代だ。住友銀行を吸収する際に動いていた。
実は、アートは資金洗浄に使われていた。企業を通じてフィクサーや政治家にお金が流れる仕組みを築いていた。またそこには、大手の百貨店さえも加担していた。
資金洗浄でアートが使用されてしまうのは、日本だけの問題ではなく、世界の問題であった。
日本では、イトマン事件をきっかけに、絵画の取引によるマネーロンダリングの問題が顕在化した。(イトマンは中堅商社、大手銀行はイトマンに不動産開発などを行わせていた)
絵画を担保にして、銀行に対して破格のお金がかかるとした。500億円規模で絵画を購入する事になった。(詳細略)銀行を脅していたというよりは、イトマン側を脅していた。
住銀(他複数銀行)から金を引き出す為に、イトマンを使ってフィクサーや暴力団関係者が大手百貨店や画廊等での絵画取引などを用いて資金獲得に暗躍した。
資金洗浄としてアートが利用されてしまったのだ。
1980年代、政治家、実業家、フロント企業を繋いでいるのがアートだった。
(匿名の方との対談)
ーーー今後テクノロジーの進化によって、アートの売買や投機システムはどのように変わるのだろうか。
絵画が利用されてしまうことは悲しい。
だが、資金洗浄に利用されてしまう可能性はこれからもなくならないだろう。
物事にはプラスもマイナスもある。
これからも、多かれ少なかれ、表も裏も共存していくのだろう。