がん治療中のママさん、この技覚えて!
育児中のママさんは、仕事と家事の両立に奮闘する毎日を送っていると思います。
でも、大病を患ってしまったママさんが、今までと同じ生活では身が持ちません。
私は7年前、41歳の時に乳がんと診断され、右乳房全摘出・右脇のリンパ切除をし、抗がん剤、ホルモン治療へと進んでいます。
治療が始まってからの1年は今思うと、まだまだ体力がありました。
辛くても、寝てしまえば翌日はどうにか過ごせるくらい。
治療費もかかるため、仕事をしながらの治療でしたが、辛いながらでもどうにか過ごせていました。
あれから、7年。
今は、抗がん剤も終わり、ホルモン療法のみ。
今の方が断然に楽であるはずなのに、薬の「蓄積」なのか体力が落ちるという副作用に悩まされています。
パートの仕事から戻っても、しばらく動けません。
夕飯を作れない日もあります。
しかし、25年「お母さん業」をしていた生活から、家事をできない自分を責めてしまいます。
しかし心では自分を責めますが、家族の前では笑顔でいようと頑張ります。
子ども「お母さん、大丈夫?」
私 「大丈夫、大丈夫!」
たまにそんな会話が出るようになりました。
子どもながらに私の変化に気づいてきているようです。
一度、勇気を振り絞って甘えてみました。
「お母さん、ちょっと体が辛いから横になってもいい?」
そんな日が多くなってきた時に、うちの家庭のリズムが良い方へと変わってきました。
●主人が洗濯物を干して会社へでかけます。
●家族それぞれが自分で使った食器は自分で洗うようになりました。
●高校生の息子はトイレと玄関の掃除をします。
●中学の娘は夕飯作りを手伝ってくれ、散らかった部屋を綺麗にします。
●手が空いた人が洗濯物をたたみます。
●早く帰ってこれた日の主人は、風呂掃除、ゴミ出し、夕飯の片づけをしてくれます。
そして、一番、変わったこと
この言葉が飛び交う家庭となりました。
治療中のママさん、辛い時は辛いって言っていいみたいです。
そして、辛くなる前に「休ませて」と言いましょう。
たまには、辛くなくても女優になって
「あいたたた~、腕が痛いな~」
なんて、心配させた方が、実は家族がうまく行く秘訣なんだと思います。
私たちは、今までとは違います。
自分の体に感謝をもって休ませる日を作りましょう。