『乙女どもよ。』の作詞術

ここまで露骨に攻めてきてる歌詞は珍しいので、ご紹介をしたい
楽曲はこちら↓
https://youtu.be/FqCw7gCTZQs

全体的にキュンキュン来るすごい歌詞なんだけど、特に注目がサビでして

愛から生まれた
一冊の本には
まだ書かれてない
”恋”という一文字

頭サビのこれだけだとわかりにくいっすね
次が1サビ

キズついても
読むことをやめない
キレイじゃいられない
君を知るページ
荒ぶれ乙女たち
抗え乙女たち
痛みを知ってゆけ
栞はいらない

フレーズごとに改行してみたんだけど
8フレーズ中、6フレーズの最後の子音が『い』なんですよね

子音の『い』って伸ばすとキレイに響いて強調されるんよね。なんか甘酸っぱい感じ、わかるかな?甘酸っぱいも最後の子音が『い』だね。16歳の甘酸っぱさを詰め込んでる
多くのフレーズの最後に美味しいとこを全部持っていく
それによってサビにインパクト与えてる
歌い方もね、気をつけて聴いてみると『いー↑』と『いー↓』で表現変えている。声の表情が面白い。CHiCOさんが意図的に『い』を強調してるのはわかるはず

2サビ

悪ではない
変化を恐れない
過去に笑われても
中指立てろ
胸張れ乙女たち
戦え乙女たち
涙ばかりじゃない
ハートは温かい

もうここまで来たら絶対に狙ってるよねw
こっちは逆にそこだけ子音を外すことで『中指立てろ』を強調してる気すらする。たぶんこれも狙ってるよね。ここに関しては中指の『び』にアクセント持ってきてる感もあるけど

子音を『い』で終わらせる理由って響き以外にもあって
サビのフレーズの最後の部分って、メディア的にはシャッターチャンスですよね、一番『絵』になるとこ。そこに一番表情がよくなる『い』をぶつけてる。写真取る時の「にぃー!」ってやつね
この曲を作ってるタイミングでたぶんCHiCOさんのメディア露出をどうするか決めてたと思うんですよ、時期的に。だからそうなった時に写真写りの良くなる歌詞を書いたような気もする。これは気がするだけですが

実際に、写真撮られやすいタイミングの表情を歌詞でコントロールしてる人はいるからねぇ。LiSA式作詞術なんだけどw
自分で書いた詩を歌うボーカルさんは結構気にする部分かと

あんま歌詞をそのまま書きたくないので、これぐらいで
ラスサビも似たような感じです。こんだけ子音の『い』を引っ張っておいて、最後のフレーズが『さあ次のページへ』で締めくくられているのはこれまたニクいっすねw

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