Yo-Yo-Ma ㉑
シアトルのホームステイ先のホスト・マザー。彼女から本当に多くの影響を受けた。
その中の一つが、Yo-Yo-Ma 世界的なチェリスト。
私は、音楽には詳しくなくて、幼稚園のヤマハの音楽教室のピアノの教室に通い、小学生低学年で、当時オルガン(ピアノはなかった)が置いてある部屋におばあちゃんが寝ていて、おばあちゃんが病気で寝込んでしまったことが続き、練習が出来なくなり、そのまま辞めてしまった。
楽しさを感じられなかったんだよね、ピアノ教室に。
もちろん、Yo-Yo-Maのことも知らなかった。ホスト・マザーがMaが好きだということ話してくれたことがあり、彼女は、チェロを持っていて演奏していたが、大学院の学費を支払うために、自分のチェロを売ったという話をしてくれたことがあった。
気になりつつも、そんな素晴らしいチェリストがいるんだ程度にしか、捉えていなかった。
ある日、夜にテレビを一人観ていた。英語のリスニングのためにテレビは観ていた。The West Wing というドラマが放映されていた。
Maがバッハの無伴奏チェロ曲を演奏していた。そのシーンをたまたま観た時に、釘付けになってしまった。
動けなくなるような、魂が震えるとは、こういうことなのか?
ただただ、心が洗われるように感動。
愛が演奏している!
そう感じた瞬間だった。
愛がMaを通して、チェロを演奏している。
これほどまでに愛が共鳴してくるなんて驚くべきことだった。
私が日本へ帰国する年に、Yo-Yo-Maがシアトルでコンサートを開くことを知り、チケットを2枚手に入れて、ホスト・マザーにプレゼントした。
そのコンサート当日、彼女は本当に喜んでくれて、大興奮してお礼を言ってくれた。お礼を言いたいのは、私の方だった。
私は、あなたに会えて幸運だった、あなたから受け取ったものは、たくさんありすぎて、何も返すことができていないように感じていたから。
本当にずっとずっと、ありがとう。
Yo-Yo-Maのチェロの演奏は、今でも心が洗われる。Maを通してチェロを愛が演奏しているのを、感動する。
つづく・・・
ありがとう。
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