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地雷原を通ってモーリタニア入国しカオスのヌアディブへ。検問所横で満点の星を見ながら車中泊(2023年12月3日)

こんにちは、車でユーラシア大陸を横断してアフリカを目指しているまよりこです。
これまでの経路などはこちらに記しています。

2023/12/3 Dakhla, Western Sahara→ Nouadhibou, Mauritania

今日は西アフリカのダフラを離れて、モーリタニア国境へ向かいます!

これまでモロッコから割とどこも道は広めだったけれど、モーリタニアに向かう途中は、道がちょっと狭く粗くなってきた。

国境前最後と思われるガソスタで、ディルハムのコインを気持ちいほどに丁度使い切ることができました。
謎の爽快感。

そろそろ南下するにつれてカードが使えるガソスタもなくなってくるんだろうな

Guergueratという町を過ぎて、西サハラーモーリタニア国境に到着
西サハラはモロッコなんだ!という強い主張がうかがえる看板が。

アラブ・ベルベル系の人々がほとんどだったけれど、少しアフリカンブラックの方々が増えてきた印象。

出国手続きの窓口では、人々が群がってます。
中央アジアの時のように順番はなく皆割り込んでくパターンだろうと思って「意気込んで入っていくぞ!」と戦闘スタンスに入りました。

ところが、前のお兄さんが「パスポート渡しな」というので、大丈夫かなぁと思いつつ仕方なく手渡すことに。
すると、たくさんのパスポートの山の一番下に私たちのパスポートを入れました。
その後の様子を見ていると、どうやらちゃんとこのパスポート順に手続きしているし、後から来る人もパスポートを下に入れるし、みんな秩序を守っている様子。
失礼だけれどイメージと違ってちゃんとルール守る国民性だったりするのかな。

車全体を機械でスキャンされました。
これは初めてだったので面白い。
何を見れるんだろう、武器がないかとかの確認かなぁ。

15時前から並び始めて、モロッコ出国が終わったのは18時40分くらい。
だいぶ疲れました。

けどまだまだ気は抜けません。
なぜならここからは、地雷原が広がっているから。
西サハラの土地でも、モーリタニアの土地でもない、ノーマンズブランドです。
道は一本道でそこさえ通れば地雷は大丈夫そうなので思ったより安全ですが、走り出した瞬間左手には怖めのどくろマークがついたDANGERの看板が!どくろマークを見るとやっぱり少し緊張する。

最初の数百メートルは舗装されていますが、

そのあとはぼこぼこの未舗装の道です。

他の旅人のブログには、「道の両側の遠くの方に、地雷で丸焦げになった車などが見えた」といった記述があったけれど、特にそういった車は見えませんでした。

前の車が上に荷物を載せすぎてかなり不安定です。
ゆらゆら揺れながら未舗装道路を走っているのの後ろを走るのが怖いw

5分かからずに、無事モーリタニア側のイミグレに到着しました。
到着して車から降り、ある男性がこっちだよと指さしてくれたので、そちらに進んでイミグレの列に並びます。

まずはパスポートの内容を確認したりPC入力。
割とスムーズに進みそうです。

次に進んでと言われたので言われるがままに建物を出ると、さっきこっちだとよ言った男性がついてきて、次はこっちだよとまた案内してくれます。
この人誰だろう?
警察の制服を着ていない黒人の男性。
これはチップを要求するタイプのブローカーっぽい?
チップを要求されたら嫌なので適当にあしらいながら次に進むと、建物の中までついてきてお世話しようとするw
でも警察もそれに何も反応していない様子。
何者なんだろう。。。

ひとまず調べていた通り、一人55ユーロを支払いアライバルビザを発行してもらいます。

また建物を出ると、ひっつき男性が今度は急いで急いでと急かしてきます。話を聞いてみると、もうすぐイミグレが閉まる時間らしい。
きっとチップをもらうためにお世話する口実かな。。。と思いながら進むと、他のブローカーぽい人にもイミグレが閉まるからと言われたので、嘘ではないかもしれない。

とりあえずまた次の建物に進んで、10ユーロの車の一時輸入許可料を支払います。
その際夫が警察にこのひっつき男性は誰?と聞いてみると、He is here to help you.とのこと。
なおさらわからないw

無事時間内に手続きを終えることができました。
あぁ良かったと車を進めようとすると、案の定ひっつき男性がチップを要求してきました。
「いや、頼んでないから」と断ると、意外としつこくはついてきませんでした。
ひとまず今日中に入国できたので急かしてくれてありがとう、と思いながら車を進めました。

さて、気づいたらもう19時半過ぎで真っ暗です。
街灯も少ない中、車を進めて一番近くの町ヌアディブに向かいます。

モーリタニアに入ると、何回か検問があったのですが、1回目から「フィッシュ?」と聞かれました。
これがFICHEを求められるやつか!と20枚コピーして準備しておいたFICHEを手渡します。
どうやら中身はほとんど見ていなくて、渡すことが大事な様子。
ヌアディブに行くまでに3枚なくなってしまいました。
こんなにたくさん渡す機会があるのか、20枚でこの先足りるか心配だな。

ヌアディブに入っていくと、みんな赤信号を渡っている!
だれも交通ルールを守る人がいないw
これまでと比べると、一気にぼろぼろの車も増えました。
西サハラとはまたちょっと違った、ふんわりと空気を含んだデザインの民族衣装やターバンを巻いてる人が増え、歩行者も縦横無尽に道路を歩いています。
一気にカオス感が増した印象。。。

大通りを走っていてもう一つびっくりしたのは、漢字の看板が何回も見えたこと。どうやら中国系ーパーらしく、この町は中国人が一定程度住んでいるのかもしれない。
いつも思うけど、中国人は驚くほどに世界の色んな場所に住んでいるし、そこで商売を築いて現地で生きているのが、本当に逞しい。

次の日撮った大通りの様子はこちら。

車を走らせて、目星をつけていたキャンプ場を目指したのですが、かなり暗い中、何回周辺を探しても見つかりません。
道はカオスだし、諦めてもう一つキャンプ場をGoogle mapで探して向かってみます。

もう一つのキャンプ場は見つかったのですが、ゲートが閉まっている。ガードも見つからないし、夜はゲートを閉めているのかな。

その後も口コミでみたワイルドキャンピングできそうなスポットに向かうも、3-4匹の野犬に吠えられまくり、引き返し。。。

どこで寝れば良いのかわからなくなりましたw

ダメもとで、通った警察の検問所で「この横で車中泊させてくれない?」と聞いてみると、あっさりOK。
ちょっとうるさいですが、検問所の横なら安心です。寝床が見つかって一安心。

寝る前に空を見上げると、なんと満点の星空が!
検問所の光にも関わらず、エジプトの真っ暗なサハラ砂漠で見たのに匹敵するほど綺麗に無数の星が見えました。
国境越えと寝床探しでぐったりでしたが、流れ星も見えて一気に心現れました。

そういえば朝からバナナを食べた以外は、ビスケットやポテチしか食べていない、おなかすいた。。。
モーリタニアの通貨もまだ持っていないので、今日は大人しく寝るしかなさそうです。

就寝前、アマプラでDLしておいた「地下鉄道~自由への旅路」を見ました。
南北戦争以前の米国南部で自由を求めて逃げ続ける黒人少女のお話なのですが、おすすめです。


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