35 思い出返還/疑惑
「これ貸してあげるよ。」
そう言ってソラは父親の形見の本をマヤに差し出した。
「これ・・・」
マヤは驚きのあまり声がかすれた。
自分が貸した本が未だに存在しているなんて。地下移住に基づく法律で地上に関係する書物は全て処分されたと聞かされていた。なのに。
思わず差し出された本に手を伸ばす。
「こんなにボロボロになって…」もまだ残っているなんて・・・
「え?あぁ何回も読み返したからボロボロになっちゃったんだ。これだけが唯一の父さんの形見だからさ。」
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