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20200215 KINEMAS韓国2日目①
実は、宿のシャワーの調子が良くない。めっちゃ悪い、ってわけではないのだが、すこぶる良くない。
お湯が出ないわけではない。ぬるま湯が出る。ときどき雪解け水のような冷たさの水も出る。でもだいたいは、プールの水くらいのぬるま湯が出る。これが絶妙で、ぜったいむり、って温度でもないのだ。
寒い日のプールの授業を思い出してほしい。はじめ水に入るときは、ウワこれは、と思うのだが、しばらくじっとしているうちにぬるく感じはじめ、そうなってしまうともう、水から上がることができない。その方が寒いから。こういう状態がシャワーの中で起こっている。修行か?
だからみんな、自分がシャワールームに入る前に、お湯をなんとかしようと奮闘する。しかし誰一人として勝利できず。最終的に、給湯器の温度は80度になっていた。それでもシャワーから出るのはプールの水。違うボタンなのか? 翻訳機で翻訳しながらいじっているのだが、いまいち要領を得ない。
代わりなのかなんなのか、床暖房が異様に熱くなってしまった。あちちち、て床に足を置いていられないくらい熱くなっている箇所がある。熱砂の上でばたばたするエリマキトカゲを思い出した。
昨日眠る前に、勇介さんとミキティーさんと朝9時に起きられたら近所のサンドイッチ屋さんに行こう、と約束をする。ところが誰一人として起きられず、結局昼前にみんな(ボランさんを除く)でサンドイッチ屋さんへ行ってテイクアウト。
サンドイッチを食べていたら、窓の外から謎の音楽が聞こえてきた。結構な音量だった。何の音楽だったんだろう。そのまま窓を見ていると、毛の長い猫がこちらを見ていた。
弘大には猫が多い気がする。しかも、めちゃくちゃ手懐けられている。地域猫というのだろうか。放し飼いにされている飼い猫も多いような。写真、向かいの家の窓越しに猫とお見合いするムッティーさん。
ボランさんにはおみやげサンドイッチ。
さて外出。おみやげと、お洋服でも見に行くことに。宿のそばに果物屋さんがあって、ずっと気になっていた。豪快。
いつもの古着屋さんへ。LINEのクマが……。
みやしーさんとミキティーさんがお買い上げしていたよ。みやしーさん、毎回ここで服を買っているようだ。
さっき買った服をちらっと覗き見るミキティーさん、がまんできない子供みたいでかわいい。帽子屋さんだからか、ガラス戸に帽子のオーナメント(どう見てもクリスマス仕様)が貼ってあってウフフとなる。
ぐるっと回って、そろそろスタジオの時間。いったん宿へ帰ります。
道端に停まっている車、後ろに新聞紙で包まれた花束が乗っていた。前の座席には大量の苺が無造作に乗っていた。生活感。いい。
今回の旅、あやこさんはライブが被っていて欠席。みやしーさんが、せめてサングラスだけでも参加させてやろう……と言ってあやこさんのサングラスを掛けていた。
スタジオへ。勇介さんだけでなく、みやしーさん、ボランさん、ムッティーさんもコートを放棄。暖かい。
勇介さんとボランさんは2018年のWake up festivalぶりに合わせるそうな。バンドはきっと、一人変わると出てくる音や演奏している感覚がぜんぜん違うのだろうな。バンドじゃなくてもいっしょか。
スタジオ後、ボランさんはセブンイレブンへ飛び込む。お気に入りのお菓子があるらしく、それを買い占めていた。
横断歩道と横断歩道の間に取り残されたムッティーさん。1分半ほどのあいだ、ずっとポーズを決めていた。
いったん宿に戻り荷物を置いて、ライブ前、軽く食べることに。
韓国は階段の段差が統一されていない。同じ建物の中で、一階から二階はこの段差、なのに二階から三階へは違った幅の段差、ということがままあった。なかなかこわい。ボーッと歩いているとつまずいてしまう。
みんなスマホ触ってる……。
近所のご飯屋さんへ。マッコリで乾杯。何本頼んでもすぐになくなってしまう。
メニューが読めないので、翻訳機に頼るもほとんど意味がわからない。なんとなく適当に頼む。ぜんぶ、辛いけどおいしい。困った。
調子が出てきて、ドンドン酒というのを頼む。ちょっと調べてみると、マッコリとは似ているが、よりアルコール度数が高いもののようだ。お値段もマッコリより少し高め。ペットボトルではなく、かめのような器で出てくる。おいしい。濃いピルクルサワーのよう。
少し、雨が降ってきた。部屋に戻って、それぞれライブに備えて少しねむる。