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【#ああん気持ちいい】とあるOLの密かな趣味

 彼女は死体愛玩者だった。
 日も出ないうちに、闇市場から極上な一品を仕入れると、自室でブルーシートを拡げ、大きな包丁を持った。
 頭部に鋭利な刃が噛みつき、彼女がグッと力を込めると、ゴトンと音がした。
「あぁ〜ん♡ 最高♡」
 彼女はその音に官能的な快感を覚えていた。だからか、大きな頭を抱えると、赤々とした肉の部分をいやらしく舐めていた。
 その後は、まるで愛撫するかのように、上半身を丁寧に切り刻み、下半身も慣れた手つきでさばいていた。
 そして、余計なものは水が溜まった大きな寸胴鍋にぶち込んで煮込み、血塗れの床には赤々とした肉塊だけが残った。
 その部分は小さめの包丁を使って切り分けた。ほとんどをフリーザーバッグに入れて冷凍庫に保存した。
 ちょうどその時、炊飯器から炊きたてのアラームが鳴った。
 彼女は手早く片付けをして、熱々のご飯を茶碗に盛り付けると、寸胴に入れていた細々とした部位を取り除いて、汁だけを別の器に入れた。
 そして、肉塊を平べったい皿に入れて、食卓に出す。
 彼女は舌なめずりをして、箸を手に取った。
 肉塊を黒々とした液体に付けて、食べた。
 彼女は恍惚こうこつとした顔をして言った。
「う〜ん♡ やっぱり、マグロは大間おおまに限る〜♡」
 彼女の名前は戸澤景子とざわけいこ。ごく普通のOLで、マグロの解体ショーを趣味としている。

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