【お題:夜からの手紙】夜のあなたへ
夜のあなたへ
夜のあなたをずっと見てきました。
昼のあなたとは違い、どこか虚ろげで今にもポッキリと折れてしまいそうに弱々しかったのを覚えています。
何かを思い詰めたようにネクタイを取り出して、自分の首に巻きつけているのを目撃しました。
その時の行動を私は今でも忘れられません。
このまま書いてしまうと――あの、嵐が起きてしまうので差し控えます。
ただ……ごめんなさい。夜なのに大粒の雨を降らせてしまって。
昼のあなたも素敵でしたが、夜のあなたが夢に向かって寝る間も惜しんで頑張っている姿も素敵でした。
できる事なら救ってあげたかったです。
が、あなたにだけ優遇したら他の方が浮かばれません。
これ以上あなたのような犠牲者が出ない事を祈るばかりです。
どうか安らかにお眠りください。
追伸
昼から話を聞きました。どうやらあなたを追い詰めたのはXXXですね。
あなたの代わりに仕返ししときますね。
夜より
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