【お題:真夜中万華鏡】万華鏡ワールド
深夜3時に万華鏡を覗くと、不思議な世界に連れて行かれる。
そんな都市伝説を僕は半信半疑でやってみた。
たまたま部屋にあった万華鏡の中を覗き込んでみると、僕の身体が吸い込まれるような感覚がした。
気がつけば、周囲がきらびやかになった。
赤、青、黄、緑の妖精達が僕の周囲をまわりながら歌を歌ってくれた。
歩く度に世界は変わっていった。
最初は砂漠だと思っていたが、一歩進むと都会になったり、もう一歩進むとジャングルになったりと目まぐるしく変わっていった。
僕は何だか気持ち悪くなったので、その場に腰を降ろして休む事にした。
見上げると、夜空が綺麗だった。
僕は一生このままなのかな――と思った瞬間、きらびやかな世界は姿を消し、見慣れた僕の部屋が現れた。
どうやら夢を見ていたらしい。
朝ご飯を食べようとドアを開けてみると、四色の妖精が出迎えてくれた。
そっか。
僕は元々この世界の住民だったんだ。
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