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【お題:突然の猫ミーム】死すれば花

「俺の屍で泣け。
 そうじゃなかったら、あの世で泣け。
 こんな世の中じゃ、泣く場所なんかないぜ。
 どこにも何もないなぎさの街に浮かんでいる俺。
 死んでしまっても、意味はないけど。
 あの世の連中がおだてられる。
 だから、死なねぇ。俺は死なねぇ。
 死にたきゃ勝手に死ね。
 後悔したくなければ、生きて成功を掴め。
 俺はそうしてきた。
 だから、シニャ……。
 ニャニャニャニャニャニャ、ニャニャニャニャニャニャ、ニャーニャーニャーニャー、ニャ、ニャーニャーニャーニャ……」

 お分かりいただけただろうか?
 なぜか名曲『死すれば花』を歌っていた歌手が曲の途中で、猫語を話し始めた。
 ファンや演奏者は戸惑っていたが、それ以上に本人がなぜ自分がニャーニャーしか言えないのか分からなかった。
 コンサートはアンコールなしで強制終了し、暫くは休養を余儀なくされた。
 ファンの間では、伝説となって語り継がれている。

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