【お題:発砲通報プロ】発砲通報のプロ『発砲屋』
俺は発砲を聞いたらすぐに連絡する。
いわゆる『発砲屋』だ。
今日は俺が最も危険だと思う所にやってきたぜ。
小学校だ。
ここは最近発砲が鳴り止まなくて、被害者が続出しているらしい。
俺は校長先生の許可を得て、廊下を闊歩していく。
すると、早速発砲音が鳴り響いた。
あっちこっちから聞こえてくる。
これは一大事だと思った俺はすぐに連絡した。
ドタドタと足音が聞こえ、大勢の大人達が事態の収束に取り掛かった。
無事に事件を解決した俺は報酬をもらう事にした。
校長先生自ら手渡しでもらう事になった。
「今日はありがとうございます。無事に終えることができました」
そう頭を下げて分厚い袋を差し出した。
俺は「どうも」と受け取って、中身を確認した。
美味しそうなキャラメルポップコーンだった。
「確かに受け取ったぜ」
俺は一口食べると校舎を後にした。
トウモロコシが破裂する音を耳を澄ませながら。
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