【お題:ドローンの課長】ドローン課長がやってきた
ある国の警察署にドローン課長がやってきた。
人事部の同僚曰く、中途採用らしい。
彼女は高く飛ぶが、常に低姿勢で、部下や上司関係なく敬語を使っていた。
彼女には人間と同じ言葉が話せる機能があり、見た目がドローンでなければ完全に人と話しているのと同じ感覚だった。
ドローン課長は主に上空で犯罪を行う者がいないか偵察し発見次第、近隣の交番に連絡して逮捕に向かわせる役目をしていた。
その功績は凄まじく、瞬く間に犯罪者を逮捕。犯罪発生件数が激減した。
ドローン課長はあっという間に出世して、ドローン警視総監にまで昇進した。
ドローン警視総監はドローン刑事を大量に採用させ、『ドローン犯罪取り締まり係』を作った。
彼らの成果は人間の刑事より比ではなく、あらゆる部署がドローンで占拠された。
やがてドローン刑事は交番にまで及び、全ての警察官はドローンだけになってしまった。
新たな監視時代の幕開けである。
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