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感受性と共感覚
共感覚をご存知だろうか?共感覚とは文字に色が見えたり音に味や匂いを感じたりする感覚のことで、ある一定の割合で共感覚を持っている人が存在することが知られているそう。私がそれを知ったのは5年ほど前で、知人が「文字に色が見える人がいるらしいよ」と話してくれたときに私は「え、見えない人もいるの?」と思った。
そこから共感覚に興味を持っていろいろ調べてみたけど、自分が共感覚の持ち主であるという確たる証拠は得られなかった。ただ人と違うんだなと感じたことはいくつかあってたとえば
・ひらがなには色が見えやすい(「あ」は白あるいは透明、「か」は橙色っぽいとか)
・人の名前にも色が見えやすい(単色ではなく、複数のことが多い)
・話したことがある人ならその人の背景に景色や映像が見える。一定の期間で変わる人もいる。何も見えない人もいる。
こんな感じ。以前スガシカオさんが何かのインタビューで歌詞にカタカナを多く使う理由として「ひらがなや漢字にはニオイがついてるからそれを消したい」と言ってたけど、彼も共感覚の持ち主なのかもと思った。
ただ共感覚と検証するのはすごく難しくて、中には連想ゲームだと言う人もいるし私もそうなんじゃないかと思ったりする。ただの妄想やイメージでしかないんじゃないかって。
人の背景に景色や映像が見えるという現象も、共感覚の中には含まれていないようだ。人の姿や性格に色が見える(=オーラ)というのはあるらしいけれど私は色ではなくてぼんやり映像が流れる感じ。たとえば日本庭園のような古い家屋の入り口だったり、子犬が雪の中をはしゃいで走ってたり、池のような水の奥底に沈んでいくようなのだったり。本人以外の人間が見えたことはないから霊が見えたりするのとも違うと思う。
きっとオーラが見えたら何かの役に立つんだろうけど、私の場合はその見えるものに規則性がなく時と場合によって違うからなんの役にも立たない。ちなみに常に見えてるわけじゃなくて、ぐっと目に力を入れるようにすると見える。遠くの文字を見ようとする感覚に少し似てる。でも最近はこれがなんなのか分析してみようと思って書き出したところ、
・水系(水の中だったり滝や湖だったり)
・植物系(花、草原、森っぽい、とかいろいろ)
・動物系
・無機質なもの(鎖とか、ただの幾何学模様みたいなのとか)
だいたいこの4つに分類されることが分かった。けどそれが何を意味するのかは全然分からなくて、性格や見た目でカテゴライズしようとしてもどこにも紐付けられない。
***
私のそれが共感覚だったとして、特にいいも悪いもないのだけど感受性が豊かなんだとポジティブにとらえていたい。感覚が敏感で困ったことはたくさんあって、例えば私はとにかく大きい音が苦手で誰かが突然するくしゃみとかが死ぬほどびっくりするから嫌いだ。物理的な痛みにも敏感だし、なんでもないことでもすぐに涙が出たりする。マイナスな敏感さはすごく嫌だけどそのぶんプラスなできごとに対しても人より多くを感じられているのかもしれないと考えるようにしてる。
だから何?って感じのとりとめのない文章になってしまったけど、私と同じ感覚がある人がいたらぜひ教えてほしいです、という話でした。
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