デリ嬢Sとの話 3
どうも僕です。
Sちゃんとお店であった時に
デートの約束をしていたので その翌週
健全デート!と思って
夜ご飯を食べに行きました
ここで 飲みに行けよ!積もる話もあるだろう
の声も聞こえてきそうだけど
Sちゃんはお酒が一滴も飲めないし
僕もそんなには強くない あと田舎だから
ほぼ車移動必須みたいなこともあって
健全にだと ご飯をのんびり食べるとか
ドライブするとか そんな感じになるのです
ちょっといい感じのお蕎麦屋さんに
連れて行って食べながらまた色々な話をしました
「少し遠回り ドライブして
家の近くのコンビニでいい?」
そう言ってお店を出たあと 車を走らせました
「今日は遅くなってもいいから
もっと一緒にいたい」
はい!出ましたキラーワード!
これで家に返す男がいますか?
好きな子なんですよ?
そのままホテルに向かうのでした
ホテルでは もちろん「好き」を
確かめ合ったのですが
今回は Sちゃんに無帽のまま 導かれました
その時
もしかしたらもう人生狂っちゃうかな
もう後戻り出来ないかな
どうなっていくんだろう
でも仕方ないな この先を見てみたい
ってそれこそ走馬灯は言い過ぎかもだけど
バババっと思い巡らせながら
Sちゃんの中で 果てたのでした
次の瞬間 Sちゃんが
「え? 困る! なんで?」
「ヤバいよ泣」
と言ってお風呂に走っていき
めっちゃくちゃ入念に洗っていたのでした
そのあとも なんで? なんで?
ぼくは
「それくらい君が好きで もし何かあっても
責任は取るつもりで」
と言うのが精一杯
実際そう思ったし 何か一時の快楽だとか
征服感だとか そんなものは一切なく
覚悟したんです マジで この先へ行こうって
一緒に歩みたいって
で Sちゃんも同じ気持ちであってほしい
そうに違いないって 勝手に思ってた
でもその走ってお風呂で必死に洗うSちゃんを見て
我に返ったというか 申し訳ないことした
同じ気持ちじゃなかった って思って
「ごめんね」
って何回か言って Sちゃんの家の近くの
コンビニに送ったのでした。
このことを思い出すと
無言で気まずい車の中で流れた曲が
今でも頭をよぎります
なんとも言えない気持ち
そうだよね 毎日毎日 LINEで1日何回も
やり取りしてたって 会ったの4回?
その程度だもん…….
この時 僕の誕生日まであと2週間