配信技研のデータを年間で集計
はじめに
配信技研で公開されているライブ配信の1か月ごとの配信データを1年分合わせて集計した。対象は2020年4月~2021年3月。視聴時間と配信時間は足し算、平均視聴者数は年間視聴時間÷年間配信時間で算出。
対象チャンネルが多くなるため、20位以内にランクインした回数が1年間で11回以上のチャンネルについてのみ対象。(ただし、kato_junichi0817は8回しかランクインしていないが、11回ランクインしているjun channelと同一人物のチャンネルのため参考までに記載。)また、ランクインしなかった月については全て0で集計した。
年間視聴時間ランキング
視聴時間のランキングは以下の通り。
本家のように視聴時間を棒グラフにすると以下の通り。
1位の加藤純一(jun channel) は4400万時間(=約5054年)も視聴されているが、世界には1か月で3100万時間も視聴される配信者もおり、いかに市場規模が異なるか分かる。また、兎田ぺこらが2020年1月~12月の視聴時間において女性ストリーマーで世界4位になったらしいが、その時の1位の女性ストリーマーの視聴時間は2360万時間(男性を含めると63位)であり、こちらもまだ成熟していない市場であることが窺える。
年間配信時間推移
続いて、配信時間の月ごとの推移は以下。
生身の配信者は●で、Vtuberは▲でプロットしている。
常に釈迦(fps_shaka)だけ突き抜けているが、1度だけ渋谷ハルが上回った月があるようだ。ちなみに釈迦が配信中に倒れたのは6月7日で、6月は配信を控えると言ってたが250時間配信しており、結局この中で最長の配信時間を記録している。
また、基本的に上位にいるのはstylishnoob・釈迦・SPYGEAと(元を含めた)DTNのTwitch勢であり、配信サイトによる文化の違いはありそうだ。また、渋谷ハルも比較的上の方にいることや、加藤純一のjun channelとkato_junichi0817の配信時間は12月以降ずっと逆転していることから、FPSは長時間配信しやすいようだ。
年間平均視聴者数推移
最後に、平均視聴者数の月ごとの推移は以下。
12月にYoutubeLiveの同接カウントに関して不正な視聴を弾く仕様変更がなされたため、Youtube勢(jun channel・兄者弟者・Pekora Ch. 兎田ぺこら・Korone Ch. 戌神ころね・kuzuha channel・渋谷ハル)の比較については留意すること。
加藤純一(jun channel)の1月にラッキーパンチで起こったイナイレバブルは弾けたようだ。11月頃は兎田ぺこらがjun channelに届くかに見えたがこちらも叶わなかった。
団子の部分を拡大すると以下。
3月時点ではVtuberでは兎田ぺこらと葛葉が群を抜いている。2人は所属している事務所が異なるので共に事務所内のゲーム配信者としては貴重な存在だろう。反対に渋谷ハルは個人勢Vtuberではトップと言われているが、大手Vtuber事務所のエースと比較すると少し見劣りしてしまう(ただし渋谷ハルのTwitchのデータは含めていない)。記載していないが、ランクイン回数は8回~10回だが0.8~1.5万人で安定している事務所所属のVtuberが多く、そのくらいその事務所だから見るという層(いわゆる箱推し)が多いのかもしれない。
また、初ランクインの月を1とした割合に変換。
この場合、元を含めたDTNの3人がワンツースリーフィニッシュを決めている。特に11月頃からの伸びが顕著であることからCRカップの影響か。年が明けてから、釈迦はヒカキンとコラボをしたり、SPYGEAはVtuberやDbD界隈と交流を持つようになったり、stylishnoobもDTNを脱退したりした。まだまだこの先の伸びが未知数である。
10月にはコロナ禍でライブ配信が視聴される時間は2倍になったと言われていたが、3月は大半の配信者が4月比1~1.5倍の位置に収まっている。全国的にもなんだかコロナに慣れてしまった影響で配信者全体にとってのバブルが終わりを迎えているようにも見える。
更に、ここにランクインしていても3月で1を割っている配信者もいる。しかもそれが加藤純一(jun channel) と兄者弟者という大ベテラン勢であることから、配信者の世代交代が起こっているのかもしれない。
最後に
この10人でポケモンの大会とかやったら絶対盛り上がると思う。やたら詳しいだけの人なんていらないから実況解説にもこうあたり呼んで。準備期間2週間くらいで。
もしくはPUBG。SEKIROのRTAでもいい。