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映画感想【クライムズ・オブ・ザ・フューチャー】

あらすじ

そう遠くない未来。人工的な環境に適応するよう進化し続けた人類は、生物学的構造の変容を遂げ、痛みの感覚も消えた。
“加速進化症候群”のアーティスト・ソールが体内に生み出す新たな臓器に、パートナーのカプリースがタトゥーを施し摘出するショーはチケットが完売するほど人気を呼んでいた。
しかし政府が人類の誤った進化と暴走を監視するために”臓器登録所”を設立する。
そしてそんな彼の元に、生前プラスチックを食べていたという遺体が持ち込まれる…。

公式HPから引用

どんな映画?

2022年公開のSFホラー作品!
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
主演:ヴィゴ・モーテンセン
   レア・セドゥ

“加速進化症候群”という、身体の中に機能しない新しい臓器ができてしまう体質の主人公、ソール。
パフォーマンスとしてそれを摘出する手術を公開したりしているのでグロテスクなシーンが苦手な人はちょっと厳しいかも…?
映倫区分はPG12(12 歳未満の年少者の観覧には、親又は保護者の助言・指導が必要)

↓youtubeでトレーラーも公開されています!興味のある人は是非見てみてください🙏

感想(ネタバレあり)

私は普段映画を見る時、あらすじや概要をあまりみないようにしてたりします(あらすじでネタバレを喰らったことがあるトラウマ)
こちらの作品はU-NEXTのサムネイルと、あらすじの2割くらいを読んで観てみることにしました☺️

まず最初のシーンでは男の子が家の前の海辺で遊んでいて、母親らしき女性が「そこにあるものを食べないでね」なんて声をかけていました。
子供ってなんでも口に入れちゃうよねウンウン、なんて思ってたんですが、その後のシーンで男の子が風呂場にあるプラスチック素材のゴミ箱をバリバリ食べ始めちゃって、「あ、こういう感じか!!」と思ってニコニコ

他のシーンでは、耳が身体のいたるところにあるアーティストが目と口を糸と針で縫い付けダンスショーをしていたりして、主人公や彼らのような人を美しいと捉えるコミュニティがあることが伺えます


そして私が一番好きだなと思ったのは作品内で使われている道具や家具たち!
独特の妖しい雰囲気を出していてめっちゃ素敵でした!

主人公が食事を摂る時に座る特殊な椅子?のようなものは人の骨のような見た目で、肘置きや背もたれが低く唸りながら定期的に揺れていたり、身体の中を見る診察機のようなものはホース状になっていて、直接お腹に挿して状態を見たり、主人公の眠るベッドは一瞬虫の抜け殻にも見えるような茶色いもの(甲羅を裏返したような感じ)だったり…。

カメラやテレビ、街中の風景や筆記用具なんかは現代のものに近い…というよりは少しレトロな印象を受けるのにこうした“加速進化症候群”の人々に関わる機械たちは異色を放っていて、SFなのにレトロ感を覚えるそのギャップになんとも魅力を感じてしまうのでした。


人類の進化についての黙想

映画を見終わった後に公式HPを見ました。
この映画は「人類の進化についての黙想(深く想いをめぐらせること)」だそうです。

人類は600万〜700万年前に猿から猿人、原人、旧人、新人の4つの段階で進化し、多くの進化の分岐が存在しています。
そして今の新人は3.5万年ほど前に誕生したとかなんとか(ちょっとあやふや)
そしてこの映画は人間が作り出した環境問題や世界的な汚染を「人類が進化することで克服できないか?」というメッセージも込められています。

クライムズ・オブ・ザ・フューチャーはU-NEXTでレンタルができます!

399円でレンタルができます!
興味が出たらぜひ観てみてください

新規登録の方は31日間無料トライアルもできます☺️

DMM TV、楽天TV、TELASA、Leminoでもレンタルで配信されているようです!

面白そうな作品があったらコメントや質問箱で教えてもらえると嬉しいです☺️

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